"大河ドラマ"の記事一覧

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第14回「絶体絶命!」

 今回は、織田軍の金ヶ崎からの撤退戦が描かれました。太閤記ものでは前半の山場となることが多い話ですが、本作では木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)ではなく木下(羽柴)小一郎(長秀、羽柴秀長)が主人公ですから、これまでの作風からして、大河ドラマ(時代劇)の視聴者に馴染み深い物語ではあるものの、小一郎が目立つよう捻った展開になるのではないか、と予想し…
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再来年(2028年)の大河ドラマはジョン万次郎を主人公とする『ジョン万』

 再来年(2028年)の大河ドラマはジョン万次郎(中濱万次郎)を主人公とする『ジョン万』に決定した、と報道されました。脚本は藤本有紀氏、主演は山崎賢人氏です。来年の大河ドラマが、小栗忠順(上野介)を主人公とする『逆賊の幕臣』なので、再来年も幕末もの、しかも幕臣に取り立てられた人物だったのは本当に意外で、予想も大外れでした。何よりも驚いた…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第13回「疑惑の花嫁」

 今回は、小一郎(長秀、羽柴秀長)と慶との結婚を中心に話が展開しました。前回、慶は初めて登場しましたが、顔見世程度で、今回初めてその人となり(の一端?)が示されました。慶は複数の男と密会しているとの噂があり、小一郎に問われて慶も複数の男との性的関係を強く示唆しました。慶は織田を強く恨んでおり、体は男に許しても心は織田には許さない、と強く…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第12回「小谷城の再会」

 今回は、織田信長が小谷城を訪れ、同行した「豊臣兄弟」とともに市と再会した話が描かれました。本作では市の扱いが大きく、「豊臣兄弟」と信長および市の兄妹を対比させる意図なのでしょうが、保守的というか通俗的な人物造形と人間関係が特徴に思える本作において、少なくとも現時点では、市が「豊臣兄弟」を嫌っておらず、一定の信頼を寄せているように見える…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第11回「本圀寺の変」

 今回は、三好勢が征夷大将軍に就任した足利義昭を襲撃した、本圀寺の変が描かれました。上洛した織田信長を、大和の松永久秀が訪ねて、大和の支配権の保証を信長に直接的に申し出ます。これまで太閤記ものの作品で松永久秀が大きな役割を担ったことはないように思いますが、本作ではその配役から重要な役割を担うことが予想され、注目していました。今回は、上洛…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10回「信長上洛」

 今回は、織田信長の上洛が描かれました。信長の美濃攻略が予想外に早く終わり、これまでは尾張と美濃を中心に比較的狭い世界で話が展開しましたが、今回は近江や越前のみならず、武田信玄も登場し、一気に舞台が広がったように思います。明智光秀は今回が初登場で、明智光秀と本能寺の変をどう描くかは、「三英傑」ものの大河ドラマの見どころとなっており、本能…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第9回「竹中半兵衛という男」

 今回は、「豊臣兄弟」による美濃攻略のための竹中半兵衛(重治)の調略が描かれました。前回、少しだけ登場した竹中半兵衛ですが、その人物像は詳しく描かれていませんでした。半兵衛は主君の斎藤(一色)龍興と折り合いが悪く、蟄居していました。今回、小一郎(長秀、羽柴秀長)と木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)と半兵衛とのやり取りで半兵衛の人物像がかなり明ら…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第8回「墨俣一夜城」

 今回は、「一夜城」の逸話で有名な墨俣築城が描かれました。川並衆の蜂須賀小六(正勝)を引き入れ、木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)と小一郎(長秀、羽柴秀長)は墨俣に拠点となる砦を築こうとします。織田信長は、墨俣に美濃の軍勢を引きつけ、その隙に美濃の重臣である安藤守就の拠点である北方城を攻略しようと考えていました。本作では、信長の美濃攻めは「豊臣…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第7回「決死の築城作戦」

 今回は、「一夜城」の逸話で有名な墨俣築城へと至る過程が描かれました。織田信長は美濃攻略のため墨俣に拠点を築くよう命じますが、柴田勝家は失敗し、木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)が名乗り出ます。藤吉郎は墨俣築城のため川並衆を調略しようと考えて、小一郎(長秀、羽柴秀長)とともに蜂須賀小六(正勝)に接触します。蜂須賀正勝は、今回が初登場となります。…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6回「兄弟の絆」

 今回は、前回に続いて「豊臣兄弟」による美濃調略が描かれました。美濃の大沢次郎左衛門を調略するために、木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)は大沢家に人質として残り、小一郎(長秀、羽柴秀長)は次郎左衛門を織田信長に謁見させますが、次郎左衛門の荷物から武器が見つかり、信長は次郎左衛門を殺すよう命じ、この危機をどう切り抜けるのかが、今回の主題となりまし…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第5回「嘘から出た実」

 桶狭間の戦いが前回で描かれ、今後は織田による美濃侵攻を中心に話が展開すると思われますが、今回は前田利家(犬千代、又左衞門)とその妻の「まつ」が初登場となり、太閤記ものでは重要人物として描かれることが多い二人だけに、本作ではどのような人物造形になるのか、注目していました。前田利家は典型的な武者といった感じで、現時点では木下秀吉(藤吉郎)…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第4回「桶狭間!」

 今回は桶狭間の戦いが描かれました。桶狭間の戦いも本能寺の変とともに大河ドラマの定番で、本作の主人公である小一郎(羽柴秀長)もその兄の藤吉郎(羽柴秀吉)も、桶狭間の戦いのさいにどこにいて何をしていたのか伝える、確実な史料はないでしょうから、創作の余地が大きいと言えます。それだけに、脚本家の力量が問われるとも言えるわけで、本作の評価を決め…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3回「決戦前夜」

 今回は、序盤の山場と思われる桶狭間の戦いへと至る過程が描かれました。小一郎(羽柴秀長)は直とともに藤吉郎(羽柴秀吉)に従って中村から清須に来たものの、今川の大軍が尾張に攻め寄せてきたことから、後悔もしています。直は浅野長勝の邸宅に身を寄せ、寧々(高台院)に仕えることになります。本作の今川義元は、20世紀後半まで根強かったように思われる…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第2回「願いの鐘」

 今回も、中村と清須を中心に話が展開しました。まだ小一郎(羽柴秀長)は織田信長に仕官していないので、中村の描写が多く、中村における小一郎一家の立場も、家族間や小一郎と直との会話で浮き彫りになっていきます。小一郎と直との関係や、藤吉郎(羽柴秀吉)が織田家で虐げられているところなど、初回にも感じましたが、保守的な作風のように思います。近年の…
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第1回「二匹の猿」

 いよいよ今年(2026年)の大河ドラマが始まりました。近年は大河ドラマの感想記事を惰性で執筆しているところも多分にありますが、当ブログを始めてから昨年まで19年連続で大河ドラマの初回の感想記事を掲載してきたので、今年も少なくとも初回記事は執筆します。まあこの間の大河ドラマ感想記事の執筆は、2008年放送の『篤姫』は初回だけで、2009…
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再来年(2028年)の大河ドラマの予想

 そろそろ再来年(2028年)の大河ドラマが発表されそうなので、予想します。まず大前提として、2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域は異なる場合がほとんどのようだ、ということが挙げられます。来年は小栗忠順が主人公なので、幕末が舞台となる可能性は低そうです。ただ、2018年の『西郷どん』の翌年が『いだて…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』全体的な感想

 これまで大河ドラマの予想で蔦屋重三郎を主人公候補として何度か挙げたことがあり、これは客観的な予想というよりも多分に願望だったため、2025年の大河ドラマが蔦屋重三郎を主人公とする『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』だと発表された時には本当に嬉しく、近年の大河ドラマの放送開始前の期待値では最高で、じっさいに放送が始まってからもひじょうに楽しん…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第48回(最終回)「蔦重栄華乃夢噺」

 ついに最終回を迎え、1年間ずっと楽しんで視聴してきたので、かなりの寂しさがあります。蔦屋重三郎は松平定信(田安賢丸)たちと組んで一橋治済に「天誅」を下し、店を再開します。一橋治済は阿波の孤島へと幽閉されることになりましたが、その護送中に監視の武士を刺して抜け出しますが、落雷によって落命します。一橋治済の替玉となった阿波の蜂須賀家お抱え…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第47回「饅頭こわい」

 今回は、一橋治済をめぐる暗闘が描かれました。蔦屋重三郎は松平定信(田安賢丸)に脅されたことを契機に、一橋治済に恨みを抱く人々ととともに一橋治済への復讐というか「天誅」として、喜多川歌麿(唐丸、捨吉、勇助)など懇意にしていた人々とともに、写楽という「企画」を立ち上げ、東洲斎写楽という画号で絵を売り出したわけですが、松平定信による自身を対…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第46回「曽我祭の変」

 今回は、ついに東洲斎写楽の売り出しへと至る過程が描かれました。一橋治済への復讐というか「天誅」として、蔦屋重三郎と「同志」によって立ち上げられた「企画」である写楽ですが、重三郎は役者絵を売り出そうとするものの、納得のいく絵ができません。そこで、重三郎の妻である「てい」が重三郎と歌麿の仲立ちをして、歌麿は耕書堂に戻るわけですが、本作では…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第45回「その名は写楽」

 今回は、東洲斎写楽の「企画」へと至る過程が描かれました。本作の東洲斎写楽は、本作において諸悪の根源と強く示唆されてきた一橋治済に殺害されたり、踊らされたりしてきた(と思われる)人々の関係者による、復讐のための手段というか「企画」と位置づけられているようです。具体的には、蔦屋重三郎とその関係者が協力し、一橋治済の「犯罪」を示唆する作品の…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第44回「空飛ぶ源内」

 今回は、平賀源内をめぐって話が展開しました。平賀源内は前半の重要人物で、主人公である蔦屋重三郎の導き手であると同時に、重三郎と田沼意次を結びつける役割も果たしており、前半は吉原、後半は日本橋を中心とした江戸市中と幕閣とを接続させるうえで、最も重要な人物だったと思います。江戸市中と幕閣という本作の二元構成が物語として上手く機能するうえで…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第43回「裏切りの恋歌」

 今回は、蔦屋重三郎と喜多川歌麿(唐丸、捨吉、勇助)の関係を中心に話が展開しました。重三郎と歌麿の関係は、付き合いが深くて長い相手への配慮のなさに起因する関係の悪化など、普遍的な人間関係が描かれていますが、ここに歌麿から重三郎への性愛的な感情と、版元と絵師兼奉公人的立場といった関係を絡めて、ここまで上手く構成されていると思います。序盤で…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第42回「招かれざる客」

 今回は、喜多川歌麿(唐丸、捨吉、勇助)の美人画の効果もあって江戸で起きた看板娘熱と、それをめぐっての蔦屋重三郎と歌麿の関係を中心に話が描かれました。重三郎は、松平定信(田安賢丸)による政治(寛政の改革)で吉原など江戸が不景気だったのに、歌麿によってその不景気が覆りつつあることから、さらに歌麿に絵を描かせ、弟子に歌麿の名で描かせるようと…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第41回「歌麿筆美人大首絵」

 今回は、喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)の大成、および歌麿と蔦屋重三郎との関係が描かれました。重三郎は耕書堂から歌麿の美人画を売り出し、それが雲母刷りの大首絵で斬新だったことや、評判の人相見である大当開運を耕書堂に呼ぶなどの工夫もあって、評判となります。歌麿を一番の絵師にするという、歌麿が唐丸として蔦屋で手伝っていた頃からの重三郎の願い…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第40回「尽きせぬは欲の泉」

 今回は、幕府から身上半減の処分を受けた蔦屋重三郎の巻き返しを中心に話が展開しました。重三郎は身上半減の処分を目玉に売り出そうとしましたが、その勢いはすぐに失われます。重三郎は鶴屋喜右衛門とともに北尾政演(山東京伝)に執筆を依頼しますが、重い処分を受けた政演は及び腰で、代わりに滝沢瑣吉(曲亭馬琴)を紹介します。勝川春章は重三郎に勝川春朗…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第39回「白河の清きに住みかね身上半減」

 今回は、洒落本の刊行による蔦屋重三郎と北尾政演(山東京伝)の処罰をめぐる騒動が描かれました。耕書堂から刊行された京伝の黄表紙などが摘発されて絶版となり、重三郎は身上半減、京伝は手鎖50日の処分を受けます。日本橋進出後の重三郎にとっては最大の打撃となるわけで、重三郎がこの危機にどう対応するかが、終盤の見どころとなりそうで、妻の「きよ」の…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第38回「地本問屋仲間之始」

 今回は、蔦屋重三郎と北尾政演(山東京伝)の関係および地本問屋の株仲間の結成を中心に話が展開しました。重三郎は喧嘩別れになった政演と、鶴屋喜右衛門の仲介で和解を試みますが、政演は幕府の弾圧を恐れて、耕書堂での黄表紙の執筆を躊躇います。松平定信(田安賢丸)の政治(寛政の改革)に迎合すれば、黄表紙のみならず娯楽が抑圧される、と主張する重三郎…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第37回「地獄に京伝」

 今回は、恋川春町(倉橋格)自害後の蔦屋重三郎の挑戦が、北尾政演(山東京伝)との関係を中心に描かれました。耕書堂から刊行された恋川春町(倉橋格)作の『鸚鵡返文武二道』に松平定信(田安賢丸)が激怒したことから、恋川春町が自害に追い込まれ、幕政を主導する定信の出版統制に重三郎がどう対抗するのか、注目していました。重三郎は『鸚鵡返文武二道』の…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第36回「鸚鵡のけりは鴨」

 今回は、耕書堂から刊行された恋川春町(倉橋格)作の『鸚鵡返文武二道』をめぐる大騒動が描かれました。耕書堂から刊行された朋誠堂喜三二(平沢常富)作で喜多川歌麿画の『文武二道万石通』は、松平定信(田安賢丸)の反田沼路線の改革(寛政の改革)への皮肉が込められていましたが、それはほとんどの読者に通じず、黄表紙愛好家でもある松平定信も、むしろ自…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第35回「間違凧文武二道」

 今回は、蔦屋重三郎と松平定信(田安賢丸)の攻防と喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)の心境を中心に話が展開しました。耕書堂から刊行された朋誠堂喜三二(平沢常富)作で喜多川歌麿画の『文武二道万石通』は大当たりとなり、重三郎は松平定信の反田沼路線の改革(寛政の改革)への皮肉を込めたつもりでしたが、その意図はほとんどの読者には通じませんでした。『…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第34回「ありがた山とかたじけ茄子」

 今回は、田沼意次の退場が描かれました。田沼意次はまだ完全には失脚しておらず、蔦屋重三郎もつながりのある意次の老中復帰を願っていましたが、老中首座に抜擢されたのは松平定信(田安賢丸)でした。定信の江戸市中の評判は上々ですが、これには定信による情報工作もありました。老中首座となった定信は明確な反「田沼路線」を打ち出し、倹約を強く主張します…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第33回「打壊演太女功徳」

 今回は、江戸での打ち壊しが描かれました。本作は江戸市中を中心としつつも幕閣の二元構成になっており、主人公が蔦屋重三郎で、作中では田沼意次とのつながりがあるものの、基本的には幕閣とのつながりがないため、両者をどう結びつけるのか、難しいところもあるとは思います。その意味で、なかなか接続しにくい江戸市中と幕閣とを結びつけて描ける題材である打…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第32回「新之助の義」

 今回は、打ち壊しへと至る江戸市中の困窮と田沼意次失脚後の幕閣の混乱を中心に話が展開し、幕閣の描写が普段より長く、江戸市中については、前回、妻の「ふく」を殺害された小田新之助が重要な役割を担いました。田沼意次は老中を辞し、登城も差し止めとなったものの、田沼派だった老中の松平康福と水野忠友が大奥を動かしたことで、意次は登城を許可されます。…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第31回「我が名は天」

 今回は、利根川の決壊とも絡めて幕閣の描写が多めでした。利根川の決壊によって江戸市中も打撃を受け、被災した小田新之助と「ふく」の夫婦の悲劇も含めて、江戸市中の様子も描かれました。本作は江戸市中を中心としつつも幕閣の二元構成になっており、主人公が蔦屋重三郎で、作中では田沼意次とのつながりがあるものの、基本的には幕閣とのつながりがないため、…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第30回「人まね歌麿」

 今回は、蔦屋重三郎と喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)の関係を中心に話が展開しました。本作の文化人では、朋誠堂喜三二(平沢常富)や恋川春町(倉橋格)や大田南畝(四方赤良)などが重要人物でしょうが、その中でも喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)は別格のようで、本作の後半は重三郎と歌麿の関係を中心に動き、東洲斎写楽についても、歌麿が関わってくるので…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第29回「江戸生蔦屋仇討」

 今回は、田沼意知の殺害をめぐる蔦屋重三郎の「仇討」が描かれました。重三郎はこの事件を題材に、黄表紙で大当たりを出そうとします。鶴屋喜右衛門は北尾政演(山東京伝)を耕書堂に貸し出し、重三郎は大田南畝(四方赤良)や朋誠堂喜三二(平沢常富)なども呼び、案を出し合うことにしますが、政演は駄目出しに臍を曲げ、重三郎に辞退を申し出ます。ここは、絵…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第28回「佐野世直大明神」

 今回は、佐野政言による田沼意知殺害事件とその反響が描かれました。本作では、一橋治済の謀略によって佐野政言は田沼意知への恨みを募らせていき、殺害に及んだ、と強く示唆する構成でした。正直なところ、この時代の政治史で一橋治済を黒幕とするのは、多くの人が思いつきやすそうですから、陳腐とも言えるように思いますが、一橋治済の深いところでの目的や人…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第27回「願わくば花の下にて春死なん」

 今回は、佐野政言が田沼意知に斬りかかるところまで描かれました。佐野政言は、これまで一橋治済との関係が描かれておらず、今回、田沼意知が佐野政言に話しかけているところを見ても、一橋治済は佐野政言を知らなかったようですから、この時までは、佐野を利用して田沼に打撃を与えようとは考えていなかったのでしょう。ここから例によって一橋治済の策略が始ま…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第26回「三人の女」

 今回は、米価高騰をめぐる日本橋と幕閣の対策から話が展開しました。本作はこれまで、吉原を中心とした江戸市中を中心に、幕閣との二元構成で話が展開していましたが、蔦屋重三郎が前回ついに日本橋進出を果たしたことで、今後の江戸市中の描写は吉原から日本橋に中心が移りそうです。江戸市中と幕閣との接点を設定するのはなかなか難しいと思いますが、本作では…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第25回「灰の雨降る日本橋」

 今回も、蔦屋重三郎の日本橋への進出を中心に話が展開しました。日本橋では鶴屋の向かいの版元である丸屋が店を畳んで譲ることになりますが、婿を迎えていた先代の娘である「てい」は、吉原の耕書堂には絶対に売りたくない、と考えており、重三郎は日本橋に進出できずにいました。そこへ、浅間山の大噴火によって江戸に灰が降り積もり、重三郎は丸屋の権利を買い…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第24回「げにつれなきは日本橋」

 今回は、蔦屋重三郎の日本橋進出をめぐる話が描かれました。日本橋への進出を決意した重三郎にとって好都合なことに、日本橋では鶴屋の向かいの版元である丸屋が店を畳んで譲ることになりますが、婿を迎えていた先代の娘である「てい」は、吉原の耕書堂には絶対に売りたくない、と鶴屋喜右衛門に伝えています。「てい」は後に重三郎の妻となることがすでに公表さ…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第23回「我こそは江戸一利者なり」

 今回は、蔦屋重三郎の日本橋進出へと至る過程が描かれました。耕書堂の経営は順調で、重三郎は田沼意次に重用され蓄財に励んでいる土山宗次郎から、資金援助するので日本橋に出店するよう勧誘されます。しかし、養子の重三郎を吉原から離れさせたくない駿河屋市右衛門は不機嫌なようで、重三郎も自分を縛りつけてくる養父に対して不満が高まっているようです。本…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第22回「小生、酒上不埒にて」

 今回は、前回拗ねてしまった恋川春町(倉橋格)を中心に話が展開しました。蔦屋重三郎は春町に執筆を促しますが、説得に失敗します。春町の真意は、朋誠堂喜三二(平沢常富)と喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)が春町を訪ねたさいに明かされ、春町は北尾政演(山東京伝)の才能に遠く及ばない、と自覚し、戯作の世界にいること嫌気がさしたわけです。しかし、大田…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第21回「蝦夷桜上野屁音」

 今回は、文化場面と政治場面とのつながりが本格的になることを予感させる内容でした。本作は、吉原と蔦屋重三郎を中心とした江戸市中の描写と、幕閣の政治描写の二元構成となっていますが、両者のつながりは弱いところがありました。序盤は、おもに平賀源内が田沼意次と市中の両方に関わり、江戸市中と幕閣政治をつないでいたわけですが、すでに退場したので、江…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第20回「寝惚けて候」

 今回は、蔦屋重三郎が大田南畝(四方赤良)との出会い、狂歌に深く関わっていく契機が描かれました。大田南畝は、おそらくこれから最終回まで出演するでしょうし、その意味でも本作では重要人物になりそうです。南畝も重三郎も江戸っ子の一類型といった感じの粋な人物で、いかにも相性がよさそうです。重三郎は南畝の狂歌に感心し、狂歌に強い関心を抱いたようで…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第19回「鱗の置き土産」

 今回は、序盤の重要人物だった鱗形屋孫兵衛と蔦屋重三郎の和解が描かれました。部外者から見ると、鱗形屋孫兵衛は重三郎にとって愛憎相半ばするというか、むしろ罠にはめられて以降はほぼ憎悪の対象になるのではないか、とも思えますが、本作の重三郎は器の大きいところがあり、孫兵衛を深く恨んでいる様子がありません。孫兵衛は鱗形屋を畳むことにして、版権や…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第18回「歌麿よ、見徳は一炊夢」

 今回は、蔦屋重三郎とともに、喜多川歌麿(捨吉)が主人公といった印象を受けました。生死不明だった唐丸が歌麿なのか別人なのか、私も気になっており、歌麿だと予想していましたが、やはり唐丸は歌麿で、その過酷な子供時代が明かされました。唐丸は母親が遊女で、母親は唐丸を堕胎しようとしたもののできず、7歳になると母親とその男から売春を強要されており…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第17回「乱れ咲き往来の桜」

 前回で序盤の重要人物だった平賀源内が退場し、すでに瀬以(花の井、五代目瀬川)も退場しており、今回と次回で今後の重要人物が相次いで新たに登場するようですから、前回までが前半で、今回からが中盤といった感もあります。耕書堂の経営は順調ですが、蔦屋重三郎は誰かを雇うわけではなく、重三郎はその理由について、唐丸を待っているからと伝えます。重三郎…
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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第16回「さらば源内、見立ては蓬莱」

 今回は平賀源内の退場が描かれました。前回描かれた徳川家基の毒殺と松平武元の死(暗殺?)が、今回の源内の退場にもつながっており、これが源内と田沼意次の関係を悪化させ、源内の精神状態をますます不安定化させることなど、長期の一話完結ではない連続ものの時代劇としてなかなか上手い構成だと思います。源内の精神状態が不安定化していく前提として、直接…
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