"大河ドラマ"の記事一覧

大河ドラマ『光る君へ』第42回「川辺の誓い」

 今回も、中宮の人間模様を中心に話が展開しました。三条帝と藤原道長(三郎)との駆け引きは続いており、三条帝は藤原済時の娘の娍子を皇后に立て、道長はこれに対して中宮となる娘の妍子の入内を同日にぶつける、という史実を踏まえた展開になりました。この時、公卿の多くは道長に配慮して立后の儀に参じませんでしたが、参じた藤原実資を三条帝は頼りにしよう…
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大河ドラマ『光る君へ』第41回「揺らぎ」

 今回も、即位した三条帝と藤原道長(三郎)との駆け引きなど、を中心に話が展開しました。三条帝は東宮時代に何度か登場しており、野心的な人物として描かれてきました。まあ、よく言えば政務に意欲的な帝です。三条帝は道長に関白就任を打診しますが、道長は断ります。ところが、三条帝はそれを見越していたのか、15年以上前に死んでいる藤原済時の娘の娍子を…
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大河ドラマ『光る君へ』第40回「君を置きて」

 今回も、宮中の人間模様の描写が中心となります。前回、一条帝の体調不良が描かれましたが、今回は一条帝の体調悪化と譲位と崩御まで一気に話が進みました。一条帝は中宮の彰子をすっかり信用しているようで、一条院の最期を看取ったのは彰子でした。一条帝の体調悪化は藤原道長(三郎)も気づき、道長は公卿に譲位を打診します。現時点の東宮は居貞親王(三条帝…
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大河ドラマ『光る君へ』第39回「とだえぬ絆」

 今回も、宮中の描写が中心となります。彰子は再び懐妊し、一条帝からすっかり信頼されているようです。この懐妊で生まれたのが敦良親王(後朱雀帝)で、後朱雀帝の父系が現在の皇室につながっています。一条帝は体調が思わしくなく、側近の藤原行成には、死を覚悟している、と示唆します。一条帝は最愛の定子との間の皇子である敦康親王を次の東宮としたいわけで…
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大河ドラマ『光る君へ』第38回「まぶしき闇」

 今回も、宮中の人間模様が中心となります。前回、清少納言(ききょう)が紫式部(まひろ、藤式部)を訪ね、後に『源氏物語』と呼ばれる紫式部の書いた物語を読んだ、と伝えたところで終わり、今回冒頭で、清少納言は毒を含めつつ、表面的には紫式部の物語を褒めますが、その目的は、紫式部への宣戦布告というか恨み言と、一条帝と皇后定子との間に生まれた敦康親…
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大河ドラマ『光る君へ』第37回「波紋」

 今回も、宮中の人間模様を中心に話が展開しました。前回、多くの人が紫式部(まひろ、藤式部)と藤原道長(三郎)との特別な関係を疑うようになったでしょうが、赤染衛門は紫式部に、道長の妻で彰子の母親である源倫子を傷つけないよう忠告します。彰子はすっかり紫式部に傾倒し、明るくなって自己主張できるようになっており、倫子はその点でも紫式部に対して複…
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大河ドラマ『光る君へ』第36回「待ち望まれた日」

 今回は、彰子の妊娠をめぐる人間模様が中心に描かれました。藤原道長(三郎)の娘である彰子は一条帝の中宮となり、ついに妊娠します。懐妊から出産にかけての彰子の様子は『紫式部日記』に詳細に書かれており、道長が紫式部(まひろ、藤式部)に命じたのではないか、と推測されています。本作でも、道長が紫式部に、彰子の懐妊から出産までの様子を記録するよう…
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大河ドラマ『光る君へ』第35回「中宮の涙」

 今回も、宮中の人間模様を中心に話が展開しました。藤原道長(三郎)は息子の頼通とともに娘で一条帝の中宮である彰子の懐妊を祈願し、御嶽詣へ向かいますが、険しい道程と悪天候のため、目的地である金峯山寺に到着したのは都を離れてから9日目でした。その帰途を、藤原伊周は平致頼に襲撃させようとしますが、伊周の弟の隆家が阻止します。当時、伊周と隆家が…
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大河ドラマ『光る君へ』第34回「目覚め」

 今回は、紫式部(まひろ、藤式部)と藤原道長(三郎)を中心とした宮中の人間模様を中心に、興福寺の強訴への対応も描かれました。本作前半は、紫式部と道長の身分の違いから活動舞台が大きく異なり、2人の視点で貴族の下層と上層とが描かれていました。紫式部が道長の娘で一条帝の中宮である彰子に仕えることで、2人の身分の違いは変わらないものの、2人の視…
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大河ドラマ『光る君へ』第33回「式部誕生」

 今回は、紫式部(まひろ)の宮仕えを中心に話が展開しました。紫式部は一条天皇の中宮である彰子に仕えるようになり、藤式部と呼ばれます。彰子のいる藤壺で後に『源氏物語』と呼ばれる物語の執筆を進めますが、彰子には多くの女房が仕えており、紫式部は何かと慌ただしい生活に慣れず、肝心の物語の執筆がままならず、彰子の父親である藤原道長(三郎)の猛反対…
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大河ドラマ『光る君へ』第32回「誰がために書く」

 今回は、紫式部(まひろ)が藤原道長(三郎)の長女で一条帝の后である彰子に仕えることになり、全48回だとすると、今回で全体の2/3まで到達したことになるわけで、当初の予想より展開が遅いわけですが、紫式部の没年は不明なので、本作がどこまで描くか分かるまで、判断の難しいところです。紫式部が執筆を開始した物語は道長を介して一条帝に献上され、道…
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大河ドラマ『光る君へ』第31回「月の下で」

 先週は休止だったので、久々の視聴との感もあります。今回は、紫式部(まひろ)を訪ねてきた藤原道長(三郎)が、紫式部に、一条帝の后となったものの、一条帝から相手にされていない娘の彰子のため、物語を書くよう要請する場面から始まります。紫式部は一旦断りますが、艶めかしさがないから『枕草子』をあまり高く評価していない、と和泉式部から聞き、和泉式…
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大河ドラマ『光る君へ』第30回「つながる言の葉」

 今回も、紫式部(まひろ)の周囲の話と、藤原道長(三郎)の視点を中心とする宮中の話が描かれました。紫式部の視点では夫の藤原宣孝が急死したように思えたでしょうし、父親は官職を得られず、今後の生活への不安が強いだろう中で、紫式部は女房たちに和歌を教えて、物語を披露するなどして、生計を立てているようです。この和歌の会に和泉式部が現れ、かなり奔…
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大河ドラマ『光る君へ』第29回「母として」

 今回は、定子没後の宮中の様子と、紫式部(まひろ)の子育てが描かれました。紫式部の父親である藤原為時は越前守を務めていましたが、無難に統治していたものの、宋人を帰国させることはできなかったため、受領功過定での評価は低く、除目では官職を得られませんでした。陣定や受領功過定など、当時の貴族の政務も描いているところは、本作の魅力というか、高評…
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大河ドラマ『光る君へ』第28回「一帝二后」

 今回は、藤原道長(三郎)の娘で、一条天皇に入内した彰子の立后と、娘を出産した紫式部(まひろ)の子育てが描かれました。出家したとはいえ、すでに一条天皇の后として定子がいるのに、彰子が立后されたことは、当時としては前例がなく、当時の貴族には忌避する感情も強かったのではないか、とも思いますが、おそらくは道長の意向を踏まえて、藤原行成が「理論…
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大河ドラマ『光る君へ』第27回「宿縁の命」

 前回最後で、紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)が石山寺にて再会し、再び肉体関係を結びます。紫式部は妊娠し、この子が娘(賢子)なのでしょうが、実父は夫の藤原宣孝ではなく、道長ということになるようです。故に賢子は本作では「宿縁の命」と位置づけられることになりそうで、後半にはかなり重要な役割を担うことになるかもしれません。賢子の配役はまだ公…
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大河ドラマ『光る君へ』第26回「いけにえの姫」

 今回は、出家した定子を依然として寵愛し、政務を怠る一条天皇をどう「正道」へと導くのか、藤原道長(三郎)を中心とした貴族の駆け引きとともに、紫式部(まひろ)と藤原宣孝との新婚の様子も描かれました。紫式部を大事にしている宣孝ですが、世渡り上手で豪放磊落なところもある宣孝の感性は、繊細なところのある紫式部とは衝突することもあり、そこは紫式部…
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大河ドラマ『光る君へ』第25回「決意」

 今回は、藤原宣孝から求婚された紫式部(まひろ)が、父である藤原為時の勧めで越前から都に戻り、再び都での話が中心となりました。都に戻っても宣孝の妻となる決断をすぐにはできなかった紫式部が、最終的に宣孝の妻となることを受け入れたのは、紫式部の「忘れえぬ人」が、為時の抜擢などから藤原道長(三郎)だと気づいた宣孝の工作の結果とも言えるように思…
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大河ドラマ『光る君へ』第24回「忘れえぬ人」

 前回、紫式部(まひろ)が越前で藤原宣孝から求婚され、周明とも親しくなり、もちろん藤原道長(三郎)は紫式部にとって今でも忘れられない人なわけで、宣孝からの求婚にどう対応するのか、注目していました。紫式部は即答せず、周明との決別に近い関係の変化や、友人の死亡などもあり、宣孝の妻となる決意をします。紫式部と宣孝の間には娘(賢子)が生まれ、今…
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大河ドラマ『光る君へ』第23回「雪の舞うころ」

 今回も越前編となり、宋の見習い医師とされていた周明が、前回終盤で流暢な日本語を話したことで、その出自に注目していましたが、対馬生まれで、父親から海に捨てられたところを宋の舟に拾われ、奴隷のような扱いを受けたので、逃げだして医師の弟子になった、と周明は紫式部(まひろ)に打ち明けました。紫式部は周明から宋の言葉を学び、周明を通じて紫式部の…
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大河ドラマ『光る君へ』第22回「越前の出会い」

 今回から本格的に越前編となります。主人公の紫式部(まひろ)の越前での見聞が主題となり、一方で藤原道長(三郎)が準主人公というべき重要人物であるため、都での様子も描くことができます。大河ドラマでは、2008年放送の『篤姫』などで採用されてきた構成で、上手くいけば無理なく複数の局面を描けますが、本作では今のところ、『篤姫』と同じくこの構成…
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大河ドラマ『光る君へ』第21回「旅立ち」

 今回は、長徳の変の結末とともに、父親の藤原為時が越前守に任じられたことに伴い、紫式部(まひろ)も都を離れて越前に赴いたところまで描かれました。この後、紫式部は藤原宣孝と結婚し、娘が生まれ、夫との死別後?に『源氏物語』の執筆を始めたようで、この越前行きは紫式部にとって転機と言えそうです。本作でも、紫式部の越前での経験はかなり丁寧に描かれ…
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大河ドラマ『光る君へ』第20回「望みの先に」

 今回は、前回から引き続き長徳の変が描かれました。藤原道長(三郎)にとって甥であり、政敵でもある藤原伊周と藤原隆家の兄弟はこれで失脚し、道長の権力基盤はより強固になるわけですが、道長はこの機に伊周と隆家に徹底的な打撃を与えるのではなく、伊周と隆家の呪詛の疑惑(当初、仕込んだのは藤原詮子と思いましたが、源倫子の可能性も考え、結局、口の軽い…
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大河ドラマ『光る君へ』第19回「放たれた矢」

 今回は、内覧に任じられた藤原道長(三郎)と、関白を望んで叶わなかった藤原伊周との政争と、それをめぐる周囲の思惑が中心に描かれました。伊周は父親の道隆により経験に見合わないほど高い地位に引き立てられ、道隆の強引な入内工作もあり、本作では中関白家全体が貴族層で広く反感を買っているように思います。伊周の妹で一条天皇の中宮である定子はそれをよ…
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大河ドラマ『光る君へ』第18回「岐路」

 前回から、藤原道長(三郎)にとって大きな転機となった995年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)の政局が描かれており、道長は本作の準主人公とも言える重要人物だけに、この過程は丁寧に描かれています。995年には、前回描かれたように、4月に関白で道長の兄である道隆が死亡し、道隆は息子の伊周に関白を継承させるべく、一条天…
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大河ドラマ『光る君へ』第17回「うつろい」

 今回から朝廷の政局が大きく動き、藤原道長(三郎)が政権を掌握し、長期にわたって続くことになるわけですが、道長は本作の準主人公と言えるだけに、この過程は丁寧に描かれるようです。道隆は病に倒れ、強引に内大臣にまで昇進させていた息子の伊周を後継の関白とするつもりでしたが、伊周には道隆が病中の内覧しか認められませんでした。道隆は、父親である兼…
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大河ドラマ『光る君へ』第16回「華の影」

 今回は、朝廷権勢の絶頂にある中関白家の様子を中心とした構成でした。本作では中関白家が比較的詳しく描かれており、その後の急速な没落を印象づけるための構成でもあるのでしょう。陳腐と難癖をつけることもできそうですが、脚本とともに演出もなかなか上手く、中関白家の描写はなかなか楽しめています。今回は『枕草子』の有名な香炉峰の雪の逸話が描かれ、文…
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大河ドラマ『光る君へ』第15回「おごれる者たち」

 今回は表題の通り、中関白家の驕りが描かれました。とくに藤原道隆はすっかり慢心している感があり、公卿の反感を買っていることが描かれ、それが中関白家の没落につながる、という展開になるのでしょうか。まあ、中関白家の隆盛が長く続かないことを多くの視聴者は知っているでしょうが、大まかな流れは分かっていても、驕りからの転落が作劇において効果的であ…
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大河ドラマ『光る君へ』第14回「星落ちてなお」

 今回は、藤原兼家の死とその後継をめぐる周囲の人々の思惑が描かれました。兼家は強欲な策略家であるものの、器の大きさも見せて大物感を漂わせながら、妻の一人である寧子(藤原道綱の母親)には臆病で弱気なところも見せており、悪役的なところも多分にあったものの、魅力的な人物造形になっていたように思います。大物感を漂わせていた兼家が退場し、今後は藤…
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大河ドラマ『光る君へ』第13回「進むべき道」

 前回、紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)は完全に訣別したようにも思えましたが、道長の妻となった源倫子は紫式部が困窮していることを知り、紫式部を呼び出します。紫式部はそこで倫子から、自身が道長に送った手紙を、道長がまだ持っている、と聞き、最後に紫式部と道長が再開し、本作の主題が紫式部と道長の関係である、と改めて思わされました。倫子は、道…
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大河ドラマ『光る君へ』第12回「思いの果て」

 今回も、紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)の関係を中心に話が進みました。前回、両者は決別したようにも見えましたが、男女関係はそう簡単に割り切れるものではなく、両者とも相手に未練があり、結ばれるのかと思わせつつ、土壇場でひっくり返る展開は、説得力があり、上手く構成されているように思います。紫式部の父親である藤原為時と妾との関係が描かれた…
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大河ドラマ『光る君へ』第11回「まどう心」

 花山天皇が即位し、一条天皇が即位したことで、紫式部(まひろ)の父親である藤原為時は無官となり、今回は紫式部が父のために奔走することになります。紫式部はすでに藤原道長(三郎)と深い関係にありますし、後に道長の妻となる左大臣の源雅信の娘である倫子とも親しくしていますが、父親のための猟官運動は上手くいかず、摂政になった藤原兼家に会いたい、と…
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再来年(2026年)の大河ドラマは豊臣秀長を主人公とする『豊臣兄弟!』

 再来年(2026年)の大河ドラマは、豊臣秀長を主人公とする『豊臣兄弟!』に決定した、と公表されました。脚本は八津弘幸氏、主演は仲野太賀氏です。八津弘幸氏のことは失念していましたが、朝ドラ『おちょやん』の脚本も八津氏とのことで、『おちょやん』は話が重いこともあってか視聴率は低下傾向にあったと記憶していますが、話自体はなかなか楽しめました…
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大河ドラマ『光る君へ』第10回「月夜の陰謀」

 今回は、花山天皇の出家と退位に至る陰謀が描かれました。本作の準主人公とも言うべき藤原道長(三郎)にとって出世の契機になったという意味でも、前半の山場になるのではないか、と予測していた政変なので、どう描かれるのか、たいへん注目していました。陰謀の詳しい計画は藤原兼家から語られ、史実を考慮しなければ、実行はなかなか緊張感があり、あるいは失…
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大河ドラマ『光る君へ』第9回「遠くの国」

 今回は、東三条殿に盗みに入って捕らえられた直秀をめぐる人間模様が中心に描かれました。直秀は主人公の紫式部(まひろ)とも準主人公とも言うべき藤原道長(三郎)とも関わりがあり、話を大きく動かす契機になるとともに、今後の紫式部と道長の関係を強く規定することにもなるのではないか、との点でも注目していました。道長は右大臣の三男ということで、直秀…
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大河ドラマ『光る君へ』第8回「招かれざる者」

 今回も紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)の視点を中心に、朝廷のさまざまな人間模様が描かれました。紫式部は下級貴族の出自なので、道長の身近な人物で上級貴族の政争を描き、恐らくは創作の人物だろう直秀のような庶民を出すことで、この時代を多面的に描こうという制作意図が伝わってきます。今回、直秀が海外の事情にも言及し、すでに宋人の配役も発表され…
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大河ドラマ『光る君へ』第7回「おかしきことこそ」

 985年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)、花山天皇に寵愛されていた藤原忯子が死亡し、花山天皇は悲嘆に暮れ、これが花山天皇の出家と退位という政変へとつながっていくわけですが、今回はそこまで進みませんでした。本作の花山天皇は皇太子時代から目立っていましたし、本作の準主人公とも言うべき藤原道長(三郎)にとっても、父の…
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大河ドラマ『光る君へ』第6回「二人の才女」

 前回、母を藤原道長(三郎)の同母兄である道兼に殺された、と紫式部(まひろ)が道長に打ち明けられたことで、本作の主人公である紫式部と準主人公とも言うべき道長との関係が、これまでのように気楽なものからどのように変わっていくのか、注目していましたが、この点では今回大きく話が動いたわけではなく、二人の関係は本作において最重要とも言えるでしょう…
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大河ドラマ『光る君へ』第5回「告白」

 前回終盤で、紫式部(まひろ)が三郎は藤原兼家の息子の藤原道長だと知り、母親を道長の兄である道兼に殺された紫式部が、道長にどう接するのか、今回は注目していました。紫式部は道兼の顔を覚えていないだろう、と父の為時は考えていましたが、紫式部はしっかりと覚えていました。しかも道兼が三郎(道長)の兄だと知って、さすがに気丈な紫式部も強い精神的打…
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大河ドラマ『光る君へ』第4回「五節の舞姫」

 今回は、紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)との再会から話が始まります。紫式部はまず自分の出自を道長に明かしましたが、道長が紫式部に自分の出自を明かそうとしたところで、藤原宣孝が現れ、道長は紫式部に真相を打ち明けられないままでした。すれ違いは陳腐な設定とも言えるだけに、主人公の紫式部と準主人公の道長という本作の重要人物二人の関係に、この…
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大河ドラマ『光る君へ』第3回「謎の男」

 今回は、紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)のすれ違いと再会を軸に、宮廷政治の駆け引きが描かれるとともに、新たな重要人物も登場し、なかなか見どころがあり、今後の展開に期待を抱けるような内容でした。初登場の赤染衛門は才人といった感じで、なかなか人当りもよさそうです。後に藤原道長の妻となる源倫子も人当りがよさそうですが、それだけではなく、も…
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大河ドラマ『光る君へ』第2回「めぐりあい」

 今回から紫式部(まひろ)も藤原道長(三郎)も成人役となり、話は984年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)から始まります。紫式部は、母親が藤原道兼に殺されたことを隠蔽した父親の藤原為時に不信感を抱いており、親子関係が良好ではありません。そんな紫式部を諭して励ますのが、後に紫式部の夫となる藤原宣孝でした。宣孝は初回に…
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大河ドラマ『光る君へ』第1回「約束の月」

 いよいよ今年(2024年)の大河ドラマが始まりました。近年は大河ドラマの感想記事を惰性で執筆しているところも多分にありますが、当ブログを始めてから昨年まで17年連続で大河ドラマの初回の感想記事を掲載してきたので、今年も少なくとも初回記事は執筆します。まあこの間の大河ドラマ感想記事の執筆は、2008年放送の『篤姫』は初回だけで、2009…
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再来年(2026年)の大河ドラマの予想

 そろそろ再来年(2026年)の大河ドラマが発表されそうなので、予想してみます。まず大前提として、2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域は異なる場合がほとんどのようだ、ということが挙げられます。来年は江戸時代半ば(18世紀後半)が舞台なので、幕末もしくは戦国時代色がまだ強い江戸時代初期を除けば、江戸時…
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大河ドラマ『どうする家康』全体的な感想

 本作は、徳川家康が主人公で、当然ながら家康以外の戦国三傑である織田信長と羽柴秀吉も登場して、戦国時代でもとくに人気の高い時代が舞台となりますし、今川義元と武田信玄の配役が早くに発表され、真田昌幸と石田三成は強敵としての登場が公式サイトで早くから示唆されていたように、知名度の高い戦国時代の人物が多数登場することは明らかで、主演は「国民的…
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大河ドラマ『どうする家康』第48回(最終回)「神の君へ」

 いよいよ最終回を迎えました。1年近く視聴してきただけに、寂しさもあります。大坂夏の陣が始まり、真田信繁が徳川軍本陣に攻めかかる場面は、賛否の別れる描写だったとは思いますが、幻想的というか、徳川家康の心象風景を表していた、と解釈すべきでしょうか。前回、徳川との戦いを決意し、「乱世の亡霊」の一員であるかのように語られた羽柴秀頼がけっきょく…
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大河ドラマ『どうする家康』第47回「乱世の亡霊」

 今回は、大坂冬の陣の和睦交渉と、和睦成立後に大坂夏の陣へと向かう過程が描かれました。徳川家康を深く恨んでいる茶々はずっと徳川に対して強気でしたが、前回、大坂城が砲撃されたさいに負傷し、大坂方は講和に動き、講和が成立しますが、牢人衆は不満です。大野治長は、大坂方が埋めるはずだった堀を、徳川方が勝手に埋めれば、徳川の評判はますます下がり、…
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大河ドラマ『どうする家康』第46回「大坂の陣」

 今回は大坂冬の陣が描かれました。茶々の扱いが大きい本作では、大坂の陣へと至る展開でも茶々が目立ち、その意向が強く反映されたように描かれており、大坂方、とくに茶々と大野治長が徳川方を挑発したような描写でした。茶々も大野治長も羽柴秀吉恩顧の大名の加勢を期待していたようですが、じっさいには大坂方に公然と味方した大名はおらず、これに茶々と大野…
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大河ドラマ『どうする家康』第45回「二人のプリンス」

 今回は徳川家康と羽柴秀頼の二条城での会見と、大坂の陣へと至る過程が描かれました。これまで秀頼は子役ということもあって、ほとんど個性が描かれておらず、今回初めて人物像が明らかになりました。秀頼は優秀で爽やかな人物として描かれていますが、母親の茶々から家康への憎悪と不信感を植えつけられてきたようなので、その家康観はかなり歪んでいると思われ…
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大河ドラマ『どうする家康』第44回「徳川幕府誕生」

 今回は徳川家康の征夷大将軍就任とその後の政権運営および政争が描かれましたが、時間経過が早く、今回も含めて残り5回で家康と羽柴秀頼との会見に大坂の陣も描かねばならないので仕方のないところでしょうが、駆け足気味だった感は否めません。やはり、家康の生涯を描く大河ドラマとして時間配分が偏っていたように思います。あくまでも豊臣氏羽柴宗家の天下に…
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