"読書"の記事一覧

近現代史研究室『学び直す日本史 近代編』

 PHP研究所より2014年9月に刊行されました。本書の底本は2011年3月に刊行されました。著者名が不明な点は不安でしたし、底本の刊行は10年以上前とやや古いもの、電子書籍で読み放題だったので読んでみました。本書は幕末から高度経済成長期の頃までを取り上げています。21世紀の視点では、高度経済成長期の前後での日本社会の大きな変化を認め、…
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呉座勇一『軍師の日本史』

 角川新書の一冊として、KADOKAWAから2026年6月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は日本人の軍師概念の変遷史で、おもに戦国時と代の武士が取り上げられていますが、単に現在の軍師概念と実態との乖離のみならず、そうした軍師像の形成過程を、江戸時代の講談や近代軍隊における参謀の存在や戦後の大衆文学を踏まえて広く検証しており、…
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中公旧版版世界の歴史第1巻『古代文明の発見』第26版

 本書は中公文庫の一冊として、1994年11月に中央公論社から刊行されました。初版の刊行は1974年11月です。本書の親本は1960年11月に中央公論社から刊行されました。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書を取り上げた主要な…
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中公新版世界の歴史第1巻『人類の起源と古代オリエント』

 本書は1998年11月に中央公論社から刊行されました。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書を取り上げた主要な目的は、1990年代後半の日本社会における一般的な人類進化史の理解の程度を把握することです。本書は大貫良夫氏と前川和…
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Brian M. Fagan『現代人の起源論争 新訂版 人類二度目の旅路』

 ブライアン・M・フェイガン(Brian M. Fagan)著、河合信和訳で、どうぶつ社より1997年6月に刊行されました。初版の刊行は1994年、原書の刊行は1990年です。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書を取り上げた主…
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河野有理『日本史はいかに物語られてきたか』

 新潮選書の一冊として、新潮社から2026年5月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は戦後日本の思想史、とくに政治思想史を、「史観」の視点で検証し、歴史学者のみならず、作家や評論家も多数取り上げています。本書はそうしたさまざまな人々の「日本史」を、「面白い」か否かで評価する、と宣言します。これは、現在「歴史」が、「史実」と合致し…
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河内春人『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2026年5月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、継体天皇(以下、天皇号が使用されていないと思われる段階の倭王についても、便宜的に漢風諡号と天皇号を用います)の画期性を指摘します。それ以前に、日本列島各地の豪族はヤマト政権を盟主としていたものの、ヤマト政権が中央集権的に支配しているわけ…
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岡本隆司『清朝は、「中国」に何をもたらしたか アヘン戦争』

 世界史のリテラシーの一冊として、NHK出版から2026年5月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、1840年に起きたアヘン戦争の「中国」への影響と意義を、ダイチン・グルン(大清帝国、以下、清朝)に限定せず、現代までのもっと広い歴史的視野から検証しています。アヘン戦争勃発の1840年が現行の中華人民共和国憲法の前文の一節で言及…
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森恒二『創世のタイガ』第14巻(講談社)

 2026年3月に刊行されました。第13巻は、現生人類(Homo sapiens)側の王であるタイガが、現生人類とネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)との共存を考えており、現生人類とネアンデルタール人が戦い続けている根本的原因はその王(第二次世界大戦のドイツとフランスの国境付近の戦場から来たドイツ人将校ですが…
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三谷博『明治維新10講』

 岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より2025年12月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は明治維新を、国内政局のみならず、広く世界史に位置づけています。本書はまず、体制改革の必要性は認識されても、最終的な目標を設定し、その必要性と正当性を訴えた人物がいなかった点で、明治維新はフランス革命やロシア革命とは異なる、と指摘しま…
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落合淳思『「王」の誕生 古代中国文明の戦争・祭祀・階層』

 角川新書の一冊として、KADOKAWAから2026年4月に刊行されました。電子書籍での購入です。当ブログでは原則として「文明」という用語を使わないことにしているので、この記事でも引用以外では「文明」とは表記せず、「文化」などに置き換えます。本書は、現代の中華人民共和国において、「唯物史観(史的唯物論)」という非科学的なイデオロギーによ…
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周藤芳幸『ミケーネ文明 古代ギリシアの原像』

 岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より2026年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。当ブログでは原則として「文明」という用語を使わないことにしているので、この記事でも「文明」とは表記せず、「文化」などに置き換えます。本書はミケーネ文化の概説で、ミケーネ文化を広く地中海世界に位置づけ、同時代の他地域および紀元前8世紀以降のギ…
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若宮總『イランの地下世界』

 角川新書の一冊として、KADOKAWAから2024年5月に刊行されました。電子書籍での購入です。以下、敬称は省略します。著者名は実名ではなく筆名とのことで、これは、イランに関する機微に触れる情報を明かしているため、長年イランで暮らしてきた著者が、イラン政府から入国を許可されなくなる懸念があるからです。今年(2026年)1月3日に、『イ…
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富島健夫『サイン・ノート』の想い出

 私には子供の頃から懐古趣味があり、寝る時や移動中に自分の経験(ちょっと遠い一人だけの外出、家族に連れて行ってもらった旅行、相撲や野球やドラマといったテレビ視聴、読書など)をよく回想していました。次第に自分が物心のついていない時、さらには生まれていない頃の出来事や作品に興味を抱き、中学生になった頃からは朝日新聞の縮刷版を熱心に読むように…
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小田中直樹・帆刈浩之編『世界史/いま、ここから』

 山川出版社より2017年4月に刊行されました。本書は、人・モノ・情報の移動、宗教と信仰、科学技術と環境に焦点を当てた世界史です。とはいえ、世界史をどう叙述するのか、という問題があり、本書は世界史を時空間的に区分しています。地域区分は、欧米(ヨーロッパと北アメリカ)、西アジア(東地中海沿岸部、中東)、東アジア(東南アジアも含まれます)の…
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加藤聖文『世界史の中の明治維新 なぜ日本は「帝国」を目指したのか』

 SB新書の一冊として、SBクリエイティブより2026年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は世界史の視点からの明治維新で、著者の国民国家の視点からの日本近代史である『国民国家と戦争 挫折の日本近代史』(関連記事)と対になっているように思います。まず、江戸時代の日本列島の住民は、一部の知識層を除いて、「日本」を強く意識してい…
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原勝郎『日本中世史』再掲

 かつてサイトの読後雑感で感想を述べた本のうち、読み辛い記事の段落構成を訂正して当ブログに再掲することにしました。現在とは考え方が違っているところもありますし、文字遣いも当ブログとはかなり異なっているのですが、明らかな誤字と段落構成の訂正以外はそのままにしておきます。今回は、2002年9月15日にサイトに掲載した「中世の国家と天皇」を訂…
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髙橋昌明『武士の成立 武士像の創出』再掲

 かつてサイトの読後雑感で感想を述べた本のうち、読み辛い記事の段落構成を訂正して当ブログに再掲することにしました。現在とは考え方が違っているところもありますし、文字遣いも当ブログとはかなり異なっているのですが、明らかな誤字と段落構成の訂正以外はそのままにしておきます。今回は、2001年12月27日にサイトに掲載した『武士の成立 武士像の…
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澤田典子『古代マケドニア全史 フィリッポスとアレクサンドロスの王国』

 講談社選書メチエの一冊として、2025年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書はマケドニアの通史ですが、おもに取り上げられているのは建国伝説から紀元前336年のフィリッポス2世の死亡までとなります。これは、バルカンに基盤を置くマケドニア王国の統治者としての「真の意味でのマケドニア王」はフィリッポス2世が最後だった、との認識に…
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宮崎市定『中国史の名君と宰相』

 礪波護編纂で、中公文庫の一冊として中央公論新社から2011年11月に刊行されました。本書には、『世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編』の宮崎氏執筆の項目(孔子・始皇帝・李斯・漢の武帝・煬帝・雍正帝)が収録されていますが、これらは『宮崎市定全集』(岩波書店)に収録されていません。礪波氏によると、辞典・事典に執筆された文章は全集には収録しな…
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黒田俊雄「中世の国家と天皇」再掲

 かつてサイトの読後雑感で感想を述べた本のうち、読み辛い記事の段落構成を訂正して当ブログに再掲することにしました。現在とは考え方が違っているところもありますし、文字遣いも当ブログとはかなり異なっているのですが、明らかな誤字と段落構成の訂正以外はそのままにしておきます。今回は、2002年12月29日にサイトに掲載した「中世の国家と天皇」を…
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染田秀藤『インカ帝国の虚像と実像』再掲

 かつてサイトの読後雑感で感想を述べた本のうち、読み辛い記事の段落構成を訂正して当ブログに再掲することにしました。現在とは考え方が違っているところもありますし、文字遣いも当ブログとはかなり異なっているのですが、明らかな誤字と段落構成の訂正以外はそのままにしておきます。今回は、2002年6月2日にサイトに掲載した『インカ帝国の虚像と実像』…
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尾登雄平『あなたの教養レベルを劇的に上げる 驚きの世界史』

 KADOKAWAより2019年12月に刊行されました。電子書籍での購入です。冒頭で本書は入門書ではない、といった趣旨が述べられており、世界史の体系的な復習には向いていないかな、とも思いましたが、私が知らなかった興味深い知識を得られそうですし、私の知見や洞察力の不足のためこれまで見落としていたような歴史のつながりに新たに気づく契機になる…
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楊海英『未完の中国文化大革命 毛沢東と日本の連動』

 PHP新書の一冊として、PHP研究所より2026年1月に刊行されました。電子書籍での購入です。以下、敬称は省略します。本書は文化大革命を、1966~1976年までの10年間ほどの中国における毛沢東個人が主導した権力闘争による政治現象としてだけではなく、その前提となる歴史にさかのぼり、単なる過去の出来事として語るのではなく、現代への影響…
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Debra Soh『ジェンダーの終焉 性とアイデンティティに関する神話を暴く』

 デブラ・ソー(Debra Soh)著、森田成也訳で、2025年11月に北新宿出版より刊行されました。原書の刊行は2020年です。電子書籍での購入です。当ブログでは「gender」を「性別」と訳すことが多いものの、この記事では、本書の翻訳に倣って「ジェンダー」と表記します。著者は性科学を専攻していたものの、ジェンダー学や女性学などに基づ…
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柴田穂『謎の北朝鮮 地上の楽園か、この世の苦界か』16刷

 カッパ・ビジネスの一冊として、光文社より1989年5月に刊行されました。初版1刷の刊行は1986年7月です。初版1刷の刊行時、著者は産経新聞論説委員長でした。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書を読んだのは高校生の頃に起きた…
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上田信『東ユーラシア全史 陸海の交易でたどる5000年』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2025年12月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は交易を中心に据えてのユーラシア東部の通史で、陸地のみならず海洋も考慮し、日本列島もたびたび取り上げており、おもに農耕開始以降を対象としていますが、現生人類(Homo sapiens)の拡散も短く言及されています。本書におけるユーラシアの…
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黒田賢治『イラン現代史 イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2025年11月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書はおもにイスラム革命以降を対象としており、その前史としてのパフラヴィー朝期にも1章割かれています。当ブログでは開始以降に行なわれたイラン大統領選(直近は2024年)をすべて取り上げており、イランは世界の中でも比較的関心を強く抱いてきた地域…
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本村凌二『地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代』

 講談社選書メチエの一冊として、2025年月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書の対象範囲は軍人皇帝の時代から西ローマ帝国の滅亡までとなり、心性史、より具体的には多神教世界から一神教であるキリスト教世界への移行が中心的に取り上げられています。本書は、当時の世界にあって一神教は異例の宗教であり、それが広大なローマ帝国において浸透し…
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池田嘉郎『悪党たちのソ連帝国』

 新潮選書の一冊として、新潮社から2025年11月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、「悪党」というか歴代の「最高指導者」に焦点を当てたソ連史です。ただ、本書冒頭で「強力な意志によって国家を統治した六名の人物」とあるように、一般的に認識されているソ連の「最高指導者」のうち、レーニンとスターリンとフルシチョフとブレジネフとアン…
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河合信和『ネアンデルタール人と現代人』第2刷

 文春新書の一冊として、文藝春秋社より1999年9月に刊行されました。第1刷の刊行は1999年8月です。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書は現生人類(Homo sapiens)の起源および現生人類とネアンデルタール人(Hom…
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山野浩一『伝説の名馬』1~4巻

 中央競馬ピーアール・センターより、第1巻は1993年10月、第2巻は1994年9月、第1巻は1996年3月、第4巻は1997年9月に刊行されました。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書は100頭の世界の日本以外の名馬100頭…
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原田俊治『新世界の名馬』第2刷

 サラブレッド血統センターより1993年7月に刊行されました。第1刷の刊行は1993年5月です。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書は、1970年に初版が刊行された原田俊治『世界の名馬 セントサイモンからケルソまで』(関連記事…
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原田俊治『世界の名馬 セントサイモンからケルソまで』第5版

 サラブレッド血統センターより1995年1月に刊行されました。初版の刊行は1970年8月です。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書の初版が刊行されたのは私が生まれる前で、ハイセイコーによる競馬人気の過熱の前のことです。その時代…
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山野浩一『サラブレッドの誕生』第3刷

 朝日選書の一冊として、朝日新聞社より1991年7月に刊行されました。第1刷の刊行は1990年7月です。当ブログを始める前に読んでおり、まだ当ブログで取り上げておらず、最近再読した本も今後当ブログに掲載していくことにしましたが、本書もその一環です。本書によって著者の山野浩一先生には1990年度のJRA馬事文化賞が授けられました。当ブログ…
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平井吉夫編『スターリン・ジョーク』再版

 河出文庫の一冊として、河出書房新社から1990年4月に刊行されました。初版の刊行は1990年3月です。本書の親本は河出書房新社から1983年8月に刊行されました。本書を購入したのは、再販から間もない1990年の夏を迎える前だった、と記憶しています。その前年に「東欧革命」が起きて、十代後半の多感な時期だったこともあり、私も社会主義や「左…
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楊海英『中国共産党 歴史を書き換える技術』

 ワニブックスPLUS新書の一冊として、ワニブックスより2025年10月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書の主題は「中国による歴史修正の実態」で、中華人民共和国の経済・軍事・政治力が今後も増大し、中国が覇権国家としての地位をさらに確たるものにした場合、日本でも伝統的な「中華至上主義史観」が新たな装いで声高に主張されるようになり…
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国武貞克、佐藤宏之『南回り、北回りの遭遇、列島のホモ・サピエンス 新・日本旧石器文化の成立』

 朝日選書の一冊として、朝日新聞出版より2025年10月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書の構成は以下の通りです。 ●序章:急速に解明されつつある日本列島の旧石器文化の成り立ち(国武貞克) ●第1章:日本列島における最古の石刃遺跡の発見(国武貞克) ●第2章:劣等の石刃石器群の起源地を求めて(国武貞克) ●第3章:中央…
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黒田基樹『秀吉を天下人にした男 羽柴秀長 大大名との外交と領国統治』

 講談社現代新書の一冊として、講談社より2025年9月に刊行されました。電子書籍での購入です。来年(2026年)の大河ドラマは、羽柴秀長を主人公とする『豊臣兄弟!』なので、秀長の事績について把握するために読みました。秀長は1540年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)生まれで、兄の秀吉が織田信長の家臣になったことで、…
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大清水裕『ローマ帝国とアフリカ カルタゴ滅亡からイスラーム台頭までの800年史』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2025年8月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書はアフリカ視点のローマ帝国史で、紀元前2世紀半ばのカルタゴの滅亡から紀元後7世紀のイスラム教勢力の支配までを扱っています。アフリカ北部はローマ帝国にとって重要な地域で、経済・政治・文化的に繁栄ましたが、第二次ポエニ戦争での苦戦から、ローマ社…
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井波律子『酒池肉林 中国の贅沢三昧』

 講談社学術文庫の一冊として、2003年1月に講談社より刊行されました。本書の親本『酒池肉林 中国の贅沢三昧』は、講談社現代新書の一冊として1993年3月に講談社より刊行されました。本書を古書店で購入したのは、もう思い出せないくらい前ですが、そのまま読まずにおり、本棚を整理した時に目についたので、移動中に読むことにしました。本書へは歴史…
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遠藤みどり『日本の後宮 天皇と女性たちの古代史』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2025年8月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、日本における「後宮」の形成と変容を、おもに5世紀から10世紀まで検証しています。後継者確保を目的として、男性君主のために集められたのが「後宮」で、それは日本も同様ですが、もちろん日本でも固有の形成および変容過程があるわけです。本書では、…
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関根達人『つながるアイヌ考古学』

 新泉社より2023年12月に刊行されました。アイヌ集団は「縄文文化」とはつながっておらず、鎌倉時代にアジア北東部から北海道に侵入し、先住の「縄文人」の子孫を殺戮した侵略者集団だった、というような言説が最近ではTwitterなどで目立ちますが、アイヌ文化について当ブログでは、アイヌ集団や本州・四国・九州とそのごく近隣の島々を中心とする日…
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Frans de Waal『サルとジェンダー 動物から考える人間の〈性差〉』

 フランス・ドゥ・ヴァール(Frans de Waal)著、柴田裕之訳で、2025年3月に紀伊國屋書店より刊行されました。原書の刊行は2022年です。電子書籍での購入です。著者は私でも以前から知っているくらい著名な研究者で、本書以外にも日本語に翻訳されている著書も多数ありますが、不勉強な私は読んだことがなく、『日経サイエンス』2014年…
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本村凌二『地中海世界の歴史7 平和と繁栄の宿命 パクス・ロマーナ』

 講談社選書メチエの一冊として、2025年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書の対象は、ネロ帝の死後から軍人皇帝時代の直前までです。この期間の過半を占めるのが、「人類史の至福の時」とも言われる五賢帝時代です。ネロ帝の死後、複数の皇帝が擁立されては殺害される混乱を収集したのは、穀倉のエジプトを抑えており、それまでの元首の家系だ…
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深野祐也『世界は進化に満ちている』

 岩波科学ライブラリー(334)の一冊として、岩波書店より2025年6月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書はまず、進化とは世代を超えての集団の遺伝的な性質の変化と定義します。進化の仕組みとしては、変異を前提とし、一般にもよく知られているだろう自然選択(適応進化)とともに、遺伝的浮動や創始者効果なども挙げられています。本書はこの…
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髙杉洋平『帝国陸軍 デモクラシーとの相剋』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2025年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は日本陸軍の変容を「デモクラシー」の観点から検証しており、とくに「大正デモクラシー」の影響に焦点を当てています。「デモクラシー」の適切な日本語訳は私程度の知見では的確に判断できませんが、本書の内容からすると、民主政治や民主制よりは、一般的な…
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筒井清忠『昭和期の陸軍』

 筑摩選書の一冊として、筑摩書房より2025年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は昭和期の陸軍について、俗説が浸透している問題を取り上げて検証しており、その前提として大正期の陸軍も対象としています。本書は二・二六事件について、その一般像の形成に大きな影響を与えたと考えられる、映画『叛乱』も取り上げています。『叛乱』は私が生…
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Gwynne Dyer『戦争と人類』

 グウィン・ダイヤー(Gwynne Dyer)著、月沢李歌子訳で、ハヤカワ新書の一冊として、早川書房より2023年10月に刊行されました。原書の刊行は2021年です。電子書籍での購入です。本書は戦争の視点からの人類史です。全体的にヨーロッパを中心にユーラシア西部とアメリカ合衆国に偏っている感は否めませんが、漢字文化圏も含めて多様な地域や…
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小野響『五胡十六国時代 王朝の乱立と権力闘争』

 ハヤカワ新書の一冊として、早川書房より2025年6月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は五胡十六国時代の概説ですが、網羅的に各地域の勢力を均等に取り上げるのではなく、中原を中心に特定の勢力というか個人に焦点が当てられています。五胡十六国時代は各勢力の消長と離合集散が激しいので、こうした構成は一般層にも理解しやすくなっており、…
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