"古人類学"の記事一覧

古代の病原体

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、古代の病原体に関する研究(Sikora et al., 2025)が公表されました。感染症は、歴史を通してヒト集団に深刻な影響を及ぼしてきてましたが、それらの起源や過去の動態については重要な疑問が残っています。とくに完新世については、農業や牧畜が主要な生業となり、生産経済の開始によって人類の…
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中原の殷代後期人類のゲノムデータ

 中原の殷(商)代後期人類のゲノムデータを報告した研究(Tang et al., 2026)が公表されました。本論文は、河南省の殷代後期の遺跡で発見された人類遺骸のゲノムデータから、後期新石器時代の中原集団の直接的祖先としてモデル化できることと、社会的階層が遺伝的差異と関連していなかったことを示しています。なお、本論文の「中国」の指す範…
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ユーラシア北東部の新石器時代の親族関係

 古代ゲノムデータに基づく新石器時代ユーラシア北東部の親族関係についての研究(Liu et al., 2026)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、ユーラシア北東部の新たな古代人のゲノムデータと既知の証拠から、先史時代のユーラシアにおける居住や埋葬や配偶の慣行が…
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前期青銅器時代ヨーロッパ中央部の社会

 オーストリアで発見された前期青銅器時代の人類遺骸のゲノムデータを報告した研究(Furtwängler et al., 2026)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、オーストリアで発見された前期青銅器時代の個体群の新たなゲノムデータを提示し、おもに厳格ではない女…
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燕山地域の新石器時代人類のゲノムデータ

 燕山地域の新石器時代人類のゲノムデータを報告した研究(Zhang et al., 2026)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、モンゴル高原と華北との間の移行地帯である燕山地域の、7700~4300年前頃となる前期新石器時代と後期新石器時代の人類遺骸のゲノムデ…
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モンゴル高原南東部の新石器時代人類のゲノムデータ

 モンゴル高原南東部の新石器時代人類の新たなゲノムデータを報告した研究(Liu et al., 2026)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、8800~5000年前頃となるモンゴル高原南東部の古代人35個体のゲノムデータを報告し、8800~7500年前頃の個体群…
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4世代の家系から明らかになる新規変異率

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、ヒトの新規変異(de novo mutation、親の生殖細胞もしくは受精卵や早期の胚で起きた変異、略してDNM)率に関する研究(Porubsky et al., 2025)が公表されました。ヒトのDNM率を理解するには、完全な塩基配列情報が必要です。この研究は、5点の補完的な短い読み取りお…
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ブリテン島南東部沿岸のローマ期女性個体のゲノムデータ

 ブリテン島南東部沿岸のローマ期女性個体のゲノムデータを報告した研究(Walton et al., 2026)が公表されました。本論文は、ブリテン島南東部沿岸のローマ期の女性1個体についての学際的分析を報告しています。この女性個体は、骨学的分析ではサハラ砂漠以南のアフリカ起源である可能性が指摘されており、ブリテン島で最古級のアフリカ人で…
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2025年の古人類学界

 あくまでも私の関心に基づいたものですが、年末になったので、今年(2025年)も古人類学界について振り返っていくことにします。近年ずっと繰り返していますが、今年も核DNAやミトコンドリアDNAを含めて古代DNA研究の進展には目覚ましいものがありましたが、プロテオーム(タンパク質の総体)解析でも重要な研究が公表されています。正直なところ、…
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アウストラロピテクス属の新たな化石

 鮮新世のアウストラロピテクス属の新たな化石を報告した研究(Haile-Selassie et al., 2026)が公表されました。エチオピアのウォランソ・ミル(Woranso-Mille)の鮮新世の堆積層(359万年前~333万年前)から出土した化石に対するアウストラロピテクス・デイレメダ(Australopithecus deyi…
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イタリア南部の中期青銅器時代人類集団のゲノムデータ

 イタリア南部の中期青銅器時代人類集団のゲノムデータを報告した研究(Fontani et al., 2025)が公表されました。本論文は、イタリア半島南部の中期青銅器時代の人類遺骸のゲノムデータを報告し、同時代のイタリア半島の人類集団とよりも、前期青銅器時代シチリア島人類集団の方と遺伝的に類似していることを示します。また本論文は、1個体…
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イラクの更新世の石器

 イラクの更新世の石器を報告した研究(Egberts et al., 2025)が公表されました。イラクは更新世人類の拡散において重要な位置を占めていると考えられますが、その実態はよく分かっていません。本論文は、イラク南西部のIWD(Iraqi Western Desert、イラク西部砂漠)に位置するシュビチャ(Shbicha)地域の更…
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過去16万年間のアジア東部の人類史

 過去16万年間のアジア東部の人類史の総説(He et al., 2025)が公表されました。本論文は、おもに遺伝学的観点から過去16万年間のアアジア東部の人類史に関する近年までの研究を整理しており、近年飛躍的に発展しているアジア東部の古代ゲノム研究の把握にひじょうに有益です。本論文の主要な対象は現生人類(Homo sapiens)です…
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陝西省の後期新石器時代人類集団のゲノムデータ

 陝西省の後期新石器時代人類集団のゲノムデータを報告した研究(Chen et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、初期の社会階層化と国家形成の進展が示唆される、陝西省の後期新石器時代遺跡で発見された人類遺骸のゲノムデータを報告しています。この…
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東天山山脈の上部旧石器時代石器

 東天山山脈の上部旧石器時代の石器群を報告した研究(Wang et al., 2025)が公表されました。本論文は、【現在は中華人民共和国の支配下にあり、行政区分では新疆ウイグル自治区とされている】東トルキスタンの東天山山脈で発見された上部旧石器時代の石刃や細石刃と、東天山山脈に位置する蒲類洞窟(Pulei Cave)の堆積物の年代測定…
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青海省の後漢時代の古代人のゲノムデータ

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、青海省で発見された後漢時代の古代人のゲノムデータを報告した研究(Wang et al., 2025)が公表されました。本論文は、青海チベット高原の後漢時代の古代人のゲノムを解析し、黄河流域集団と関連する遺伝的祖先系統(祖先系譜、祖先成分、祖先構成、ancestry)が優勢であるものの、在来集団的な祖…
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リビアの7000年前頃の人類のゲノムデータ

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、リビアの7000年前頃の人類のゲノムデータを報告した研究の解説(Curry., 2025)が公表されました。この記事は、現在のリビア南西部のタドラルト・アカクス山脈(Tadrart Acacus Mountains)に位置するタカルコリ(Takarkori)岩陰で発見された、牧畜新石器時代となる70…
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ヨーロッパ最古級のホモ属の顔面

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、ヨーロッパ最古級のホモ属の顔面を報告した研究(Huguet et al., 2025)が公表されました。ヨーロッパ西部における最初の人類がどの系統で、その身体的特徴はどのようなものだったのか、また、そうした人類がいつどこで暮らしていたのかは、前期更新世のユーラシアにおける人類の定着についての研究では…
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狩猟採集民の地中海における航海

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、狩猟採集民の地中海における航海についての研究(Scerri et al., 2025)が公表されました。マルタ諸島は地中海で最も遠隔な小島群の一つで、シチリア島の沿岸から約100キロメートル離れた場所に位置しており、シチリア島とは13000年前頃に沈んだ陸橋によってつながっていた、と推測されていいま…
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人類の二足歩行の進化

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、人類の二足歩行の進化に関する研究(Senevirathne et al., 2025)が公表されました。二足歩行はヒトを特徴づける形質です。二足歩行を可能にしている、なじみ深い御椀形の骨盤では、体の側面に沿って湾曲した短い幅広の腸骨翼が歩行を安定させ、内臓器官や大きな脳と広い肩幅の胎児を支えています…
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イギリスの大規模なゲノムデータ

 取り上げるのが遅れてしまいましたが、イギリスの大規模なゲノムデータを報告した研究(The UK Biobank Whole-Genome Sequencing Consortium., 2025)が公表されました。全ゲノム塩基配列解読は、ヒトゲノムについて偏りのない完全な知見をもたらし、他の遺伝子型決定技術の技術的制約にとらわれない、…
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パラントロプス属の手の化石

 パラントロプス属の手の化石を報告した研究(Mongle et al., 2025)が報道されました。本論文は、ケニアのトゥルカナ湖(Lake Turkana)の東側のクービフォラ(Koobi Fora)で発見された、152万年前頃のパラントロプス・ボイセイ(Paranthropus boisei)の化石(KNM-ER 101000)を…
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先史時代の女性に関する認識

 古代ゲノム研究によって先史時代の女性に関する認識が変容してきたことについての解説(Gross., 2025)が公表されました。本論文は、いわゆる先史時代における女性の役割について、人類学や考古学では現代の先入観に基づく偏った議論になっていた側面があることや、先史時代における母系社会というか母方居住社会の事例が古代ゲノム研究によって解明…
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チンパンジーの暴力と適応度

 野生のチンパンジー(Pan troglodytes)の暴力と適応度に関する研究(Wood et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、ボノボ(Pan paniscus)とともに現代人にとって最も近縁な現生分類群であるチンパンジーにおいて、致死…
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ユーラシア東部南方の崖に吊るされた棺の被葬者のゲノムデータ

 ユーラシア東部南方の崖に吊るされた棺の被葬者のゲノムデータを報告した研究(Zhou et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、おもに中国南西部とタイを対象に、ユーラシア東部南方で見られる埋葬慣行である、崖に吊るされた棺(Hanging Co…
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人類進化史におけるスラウェシ島をめぐる問題

 人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と昨年(2024年)後半から考えています。しかし、最新の研究を追いかけるのが精一杯で、独自の記事をほとんど執筆できておらず、そもそも最新の研究にしてもごく一部しか読めていません。この状況を多少なりとも改善するために…
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協力を生む複合的な機構

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、協力を生む複合的な機構に関する研究(Efferson et al., 2024)が公表されました。ヒトが行なう1回限りの協力に関して、繰り返し相互作用による説明と、集団の競争による説明があります。繰り返し相互作用から得られる説明は、直観には反するものの正統的です。一方、集団間の競争から得られ…
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最近のアジア東部人類集団の重要な古代ゲノム研究

 最近のアジア東部人類集団の重要な古代ゲノム研究に関する解説(Peng et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文はおもに、今年(2025年)公表された、中華人民共和国雲南省で発見された古代人のゲノムデータを報告した研究[12]と、黄河および長江…
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現生人類とネアンデルタール人の関係および人類の社会構造

 人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と昨年(2024年)後半から考えています。しかし、最新の研究を追いかけるのが精一杯で、独自の記事をほとんど執筆できておらず、そもそも最新の研究にしてもごく一部しか読めていません。この状況を多少なりとも改善するために…
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堀川晃菜「台湾にもいたデニソワ人 ごつい化石が語る独自の進化」

 『日経サイエンス』2025年12月号に掲載された表題の記事を読みました。この記事では、台湾本島と澎湖諸島の間の水深60m~120mの澎湖海峡(Penghu Channel)で、他の脊椎動物とともに漁網にかかって発見された「澎湖1号(Penghu 1)」と呼ばれているホモ属の下顎骨のプロテオーム(タンパク質の総体)解析(Tsutaya …
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現生人類の出現と最初期の拡散(追記有)

 人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と昨年(2024年)後半から考えています。しかし、最新の研究を追いかけるのが精一杯で、独自の記事をほとんど執筆できておらず、そもそも最新の研究にしてもごく一部しか読めていません。この状況を多少なりとも改善するために…
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人類進化史概略

 人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と昨年(2024年)後半から考えていますが、最新の研究を追いかけるのが精一杯で、独自の記事をほとんど執筆できておらず、そもそも最新の研究にしてもごく一部しか読めていません。現在の私の知見ではまだ「入力」が足りないこ…
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イベリア半島南部におけるオーリナシアンからグラヴェティアンへの移行

 ヒト進化研究ヨーロッパ協会第15回総会で、イベリア半島南部の上部旧石器時代の技術的移行に関する研究(Gomes., 2025)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P88)。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。この研究は、スペインのムルシア(Murcia)市のムラ(…
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デニソワ人に関する最近の研究の解説

 種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)に関する最近の研究の解説(Nakagome., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文はおもに、ユーラシア東部の現生人類(Homo sapiens)におけるデニソワ人からの遺伝的影響を検証した最近の研…
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ヨーロッパの後期ネアンデルタール人のミトコンドリアDNA

 ヒト進化研究ヨーロッパ協会第15回総会で、ヨーロッパの後期ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)のmtDNA(Mitochondrial DNA、ミトコンドリアDNA)に関する研究(Fotiadou et al., 2025)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P76)。[]は本論文の…
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ヒマラヤの人口史

 ヒマラヤの2300年前頃以降の人類の新たなゲノムデータを報告した研究(Bandyopadhyay et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、インド北部のヒマラヤ山脈の2300~100年前頃の7個体および現代人10個体と、ネパールのヒマラヤ中…
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クリミア半島のネアンデルタール人の学際的研究

 クリミア半島のネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)に関する研究(Pigott et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、クリミア半島で発見された動物の骨を、新たな動物考古学的手法でヒト科と同定し、放射性炭素年代測…
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アフリカ東部の初期ホモ属化石

 ヒト進化研究ヨーロッパ協会第15回総会で、アフリカ東部の初期ホモ属化石に関する研究(Blasi-Toccacceli et al., 2025)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P26)。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。ホモ属は280万~190万年前頃の間に…
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初期オホーツク文化関連個体のゲノムデータ

 初期オホーツク文化関連個体のゲノムデータを報告した研究(Sato et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、浜中2遺跡で発見された、オホーツク文化初期となる5~6世紀頃の女性1個体(NAT004)のゲノムデータを報告し、そのゲノムがカムチャ…
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出村政彬「縄文人の祖先を探る 3万年より前にいたゴースト集団」

 『日経サイエンス』2025年12月号に掲載された表題の記事を読みました。この記事は査読前論文(Watanabe et al., 2024)を取り上げており、私も昨年(2024年)5月にTwitterでこの論文について言及しました。Watanabe et al., 2024はざっと読んだだけですが、「縄文人」42個体のゲノム解析から、「…
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チベット高原南部の人口史

 チベット高原南部で発見された4400~3500年前頃の人類遺骸の新たなゲノムデータを報告した研究(Ran et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、チベット高原南部のマブ湖(Mabu Co)遺跡(Coはチベット語で湖の意味)で発見された44…
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ユーラシア東部現生人類におけるデニソワ人からの遺伝的影響(追記有)

 ユーラシア東部の現生人類(Homo sapiens)における種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)からの遺伝的影響を検証した研究(Yang et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、古代人と現代人を含めて、ユーラシア東部の…
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イングランド南西部の7世紀の人類のゲノムデータ

 イングランド南西部で発見された7世紀頃の人類遺骸のゲノムデータを報告した研究(Foody et al., 2025)が公表されました。本論文は、イングランド南西部で発見された7世紀頃の人類遺骸のゲノムデータから、片親性遺伝標識(母系のミトコンドリアと父系のY染色体)も使用してその親族関係を特定するとともに、若い女性1個体には近い過去に…
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7世紀ブリテン島の人類のゲノムデータ

 ブリテン島南部の7世紀の人類のゲノムデータを報告した研究(Sayer et al., 2025)が公表されました。本論文は、ブリテン島南部の7世紀の人類2個体の新たなゲノムデータを報告し、2個体にサハラ砂漠以南のアフリカ人集団的な祖先系統(祖先系譜、祖先成分、祖先構成、ancestry)もあることを明らかにし、これが533~534年に…
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カザフスタン東部の古代ゲノムデータ

 カザフスタン東部の前期新石器時代および中期~後期青銅器時代の人類の新たなゲノムデータを報告した研究(Gill et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、カザフスタン東部の前期新石器時代および中期~後期青銅器時代の人類の新たなゲノムデータを解…
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進化系統樹の問題

 人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と昨年(2024年)後半から考えていますが、最新の研究を追いかけるのが精一杯で、独自の記事をほとんど執筆できておらず、そもそも最新の研究にしてもごく一部しか読めていません。多少なりとも状況を改善しようと考えて思った…
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デニソワ人研究の解説

 種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)に関する最近の研究の解説(Gross., 2025)が公表されました。今年(2025年)はデニソワ人に関する研究の進展が目覚ましく、当ブログでもデニソワ人研究の進展に関する解説を取り上げました(Marshall., 2025、Villalba-Mouco, and Sümer.,…
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バルカン半島の上部旧石器時代人類のゲノムデータ

 ヒト進化研究ヨーロッパ協会第15回総会で、バルカン半島の上部旧石器時代人類のゲノムデータに関する研究(Sümer et al., 2025)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P214)。[]は本論文の参考文献の番号です。以下の略称は、DNA(deoxyribonucleic acid、デオキシリボ核酸)、mt…
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スラブ人の遺伝的歴史

 古代ゲノムデータに基づくスラブ人の遺伝的歴史に関する研究(Gretzinger et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、考古学や文献などからスラブ人と考えられるヨーロッパ東部の千年紀の多数の人類遺骸のゲノムデータを報告し、とくにドイツ東部…
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黄河および長江流域の新石器時代人類のゲノムデータ

 黄河および長江流域の新石器時代人類のゲノムデータを報告した研究(Xiongu et al., 2025)が公表されました。[]は本論文の参考文献の番号で、当ブログで過去に取り上げた研究のみを掲載しています。本論文は、黄河および長江流域の中期新石器時代の多数の人類遺骸のゲノムデータを新たに報告しています。黄河流域の新石器時代人類集団のゲ…
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