"古人類学"の記事一覧

新石器時代から鉄器時代のエーゲ海地域の混合史と族内婚

 新石器時代から鉄器時代のエーゲ海地域の古代人のゲノムデータを報告した研究(Skourtanioti et al., 2023)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。新石器時代と青銅器時代はヨーロッパの遺伝的歴史にとって大きな転換期でしたが、ヨーロッパの先史時代にとって重要な地域であるエーゲ海にとっては、文化的…
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フィンランド人のゲノム規模解析と疾患との関連

 フィンランド人のゲノム規模解析と疾患との関連についての二つの研究が公表されました。一方の研究(Kurki et al., 2023)はフィンランド人のゲノム規模解析データを報告しています。フィンランド人集団のような隔離集団は、有害なアレル(対立遺伝子)が少数の低頻度多様体(少数アレル頻度が0.1%以上で5%未満)に集中することが多いた…
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過去25万年間の現生人類の世代時間

 過去25万年間の現生人類(Homo sapiens)の世代時間に関する研究(Wang et al., 2023)が公表されました。現代人の最近の祖先の世代時間は、先史時代のヒトの生物学的および社会的組織の両方について語ることができ、ヒトの進化を絶対的な時間規模に位置づけます。本論文は、変異連続体における変化に基づいて、男女の世代時間を…
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青銅器時代イベリア半島南部の親族関係

 青銅器時代イベリア半島南部の親族関係に関する研究(Villalba-Mouco et al., 2022)が公表されました。ヨーロッパにおける前期青銅器時代は、紀元前三千年紀初期に始まる社会的および遺伝的変容により特徴づけられます。新たな集落や葬儀構建築物や人工物や技術は、増加する経済的非対称性と政治的階層化を伴う、変化の時代を示唆し…
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鉄器時代から現在のスカンジナビア半島の人類史

 鉄器時代から現在のスカンジナビア半島の人類のゲノムデータを報告した研究(Rodríguez-Varela et al., 2023)が公表されました。古代人のゲノムの新たな48点と刊行されている249点、および現代人16638個体の遺伝子型に基づいて、鉄器時代から現在までのスカンジナビア半島の2000年の遺伝的横断区が調べられました。…
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飲酒や喫煙に関連する遺伝的構造

 飲酒や喫煙に関連する遺伝的構造を報告した研究(Saunders et al., 2022)が公表されました。タバコやアルコールの使用は遺伝性の行動で、それぞれ世界の死亡の15%と5.3%に関連していますが、これはおもに疾患や傷害の危険性が広く上昇するためです。これは環境要因(文化的背景や公衆衛生政策など)の影響を受けることもありますが…
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これまで知られていなかった遺伝的構成のアルタイ地域の中期完新世狩猟採集民

 中期完新世にさかのぼるアジア北部古代人のゲノムデータを報告した研究(Wang et al., 2023)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。アジア北部の植民史は、この地域で分析された古代人のゲノム数が限定的であるため、ほとんど調査されていません。本論文は、早ければ7500年前頃と年代測定された、アジア北部、…
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イベリア半島の銅器時代の飾り板

 イベリア半島の銅器時代の飾り板に関する研究(Negro et al., 2022)が公表されました。5500~4750年前頃となる銅器時代のイベリア半島南西部では、粘板岩に彫刻を施した飾り板が大量に製作されました(図1)。この掌くらいの大きさの石器は、1世紀以上にわたってその機能が推測されてきましたが、女神を表し、儀式に用いられた、と…
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扶南期のカンボジアの男児個体におけるアジア南部からの遺伝的影響

 扶南(Funan)期のカンボジアの男児個体におけるアジア南部からの遺伝的影響を報告した研究(Changmai et al., 2022)が公表されました。インドの文化的影響はアジア南東部本土(MSEA)において顕著で、この地域における初期国家の形成を刺激したかもしれません。MSEAにおけるさまざまな現在の人口集団は、低水準のアジア南部…
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シチリア島の上部旧石器時代人類のゲノムデータと食性と微生物叢

 シチリア島の上部旧石器時代人類のゲノムデータと食性と微生物叢を報告した学際的研究(Scorrano et al., 2022)が公表されました。ヒト遺骸および関連する歯石からの古代生体分子分析における最近の進歩は、現生人類(Homo sapiens)の先史時代の食性および遺伝的多様性への新たな洞察を提供してきました。本論文は複数分野の…
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ヨーロッパ中央部の家畜ネコの歴史

 ヨーロッパ中央部の家畜ネコの歴史に関する研究(Krajcarz et al., 2022)が公表されました。ヨーロッパ中央部の最近の研究は、ネコの家畜化の歴史に関する認識を変えてきました。本論文は、地中海を越えての家畜ネコ拡大への洞察を提供する目的で、最近の研究が古遺伝学と動物考古学と放射性炭素年代測定を組み合わせた学際的計画の発展に…
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中世ヴォルガ・オカ河間地域における遺伝的混合と言語の変化

 中世ヴォルガ・オカ河間地域における遺伝的混合と言語の変化に関する研究(Peltola et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。ロシア北西部のヴォルガ・オカ(Volga-Oka)河間地域には、紀元後における人口流入と言語変化の興味深い歴史があります。現在、この地域のほとんどの住民はロシア…
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2022年の古人類学界

 あくまでも私の関心に基づいたものですが、年末になったので、今年(2022年)も古人類学界について振り返っていくことにします。近年ずっと繰り返していますが、今年も古代DNA研究の進展には目覚ましいものがありました。正直なところ、最新の研究動向にまったく追いついていけていないのですが、今後も少しでも多く取り上げていこう、と考えています。当…
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ワラセアおよびサフル地域の人類史

 ワラセア(ウォーレシア)およびサフル地域の人類史に関する概説(Taufi et al., 2022)が公表されました。世界規模の人口集団から得られたゲノム配列データは、世界的な遺伝的多様性を形成してきた、現代人の共有祖先系統(祖先系譜、祖先成分、祖先構成、ancestry)や歴史的移住へのさまざまな新しい洞察を提供してきました。しかし…
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チベット高原のトゥプト時代の古代ゲノムデータ

 チベット高原のトゥプト(Tubo、吐蕃)時代の人類遺骸のゲノムデータを報告した研究(Zhu et al., 2022)が公表されました。チベット高原(TP)文明の頂点である広大なトゥプト帝国(618~842年)は、古代中国西部全体に大きな影響力を振るいました。しかし、トゥプトの拡大が文化的だったのか人口的なものだったのかは、古代DNA…
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トルコの北エーゲ海地域の下部旧石器と中部旧石器

 トルコの北エーゲ海地域の下部旧石器と中部旧石器に関する研究(Bulut et al., 2022)が公表されました。チャナッカレ・バルケスィル(Çanakkale-Balıkesir)海岸線旧石器時代調査計画は、エーゲ海のチャナッカレとバルケスィルの海岸線を対象としており、その目的は、旧石器時代遺物群およびその周辺の島々、おもにレスボ…
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完新世のアジア南西部と地中海東部における人類の移動パターン

 完新世のアジア南西部と地中海東部における人類の移動パターンに関する研究(Koptekin et al., 2023)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。本論文は、最も早い新石器時代移行と複雑な階層社会の出現を経た広範な地域である、アナトリア半島とイランとレヴァントとコーカサス南部とエーゲ海におけるヒトの遺伝…
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遺伝学とアフリカの過去

 遺伝学とアフリカの過去に関する総説(Prendergast et al., 2022)が公表されました。アフリカには地球上で最大のヒトの遺伝的多様性があり、これはアフリカ大陸全体で見つかった人口構造と、遺伝的差異の観察されたパターンを形成した人口統計学的過程の広範な調査を促してきた事実です。1980年代以降、現代人のDNA研究が繰り返…
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乳児との会話の普遍性

 乳児との会話の普遍性エピに関する研究(Hilton et al., 2022)が公表されました。多くの動物種から得られた証拠によると、発話には、他者や近くにいる捕食者に注意を促す警戒音声など、明確な機能がある、と分かっています。ヒトを対象とした従来の研究では、子守唄にも親による子どもへの話しかけ方にも、乳児を落ち着かせる効果がある、と…
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ヨーロッパ人集団の自然選択

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、ヨーロッパ人集団の自然選択に関する研究(Song et al., 2021)が公表されました。自然選択は進化の1経路で、世代から世次代へと小さな変化をもたらします。複雑な形質の自然選択の特徴の解明は、人類の進化や生物学的および病理学的な仕組みを理解するうえで重要です。先行研究から、自然選択が…
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環境DNAから明らかになる200万年前頃のグリーンランドの生態系

 環境DNA200から万年前頃のグリーンランドの生態系を明らかにした研究(Kjær et al., 2022)が報道されました。後期鮮新世および前期更新世(360万~80万年前頃)の気候は、将来の温暖化で予測されている気候に近いものでした。古気候の記録からは、強い極域増幅と、現代よりも11~19度ほど高い年平均気温が明らかになっています…
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イベリア半島北部の上部旧石器時代のイヌ遺骸

 イベリア半島北部の上部旧石器時代のイヌ遺骸に関する研究(Hervella et al., 2022)が公表されました。イヌ(Canis lupus familiaris)はヒトにより家畜化された最初の種と知られていますが、この家畜化過程の地理的および時間的起源は、さまざまな知識の分野でまだ議論されています。この研究では、スペインのバス…
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ホモ・フロレシエンシスの中足骨

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)の中足骨に関する研究(Tsegai et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P171)。謎めいたホモ・フロレシエンシスは、頭蓋と頭蓋後方(首から下)の独特な組み合わせを示しており、ホモ属の…
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初期デニソワ人についての研究

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)についての研究(Douka et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P43)。シベリア南部のアルタイ山脈のデニソワ洞窟(Denisova Cave)は、上部旧石器層における現生人類(Homo …
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ドイツの中世ユダヤ人のゲノムデータ

 ドイツの中世ユダヤ人のゲノムデータを報告した研究(Waldman et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。本論文は、14世紀のドイツのエアフルト(Erfurt)の中世ユダヤ人墓地における回復発掘調査で得られた、アシュケナージ系ユダヤ人(AJ)のゲノム規模データを報告します。エアフルト個…
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ハンガリー王国のフニャディ家のDNA解析

 ハンガリー王国のフニャディ(Hunyadi)家のDNA解析結果を報告した研究(Neparáczki et al., 2022)が公表されました。フニャディ家は、14~16世紀のヨーロッパ中央部の歴史において、最も影響力のあった家系の一つです。フニャディ家の威信は、ハンガリー王国の摂政の地位にまで上り詰めた、トルコを撃退したヨハネス・フ…
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ブラジルの新たな古代人のゲノムデータ

 ブラジルの新たな古代人のゲノムデータを報告した研究(Santos et al., 2022)が公表されました。考古学およびゲノムの証拠の増加は、ヒトによるアメリカ大陸の複雑な移民過程を示唆してきました。これはとくに南アメリカ大陸について当てはまり、予期せぬ祖先の兆候が、南アメリカ大陸のさまざまな地域への初期移住について困惑させるような…
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初期上部旧石器より「上部旧石器」的なシャテルペロニアン

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、シャテルペロニアン(Châtelperronian、シャテルペロン文化)と初期上部旧石器(Initial Upper Paleolithic、以下IUP)を比較した研究(Djakovic et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P183)。IUP技…
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フランス南部の新石器時代における農耕民と狩猟採集民との相互作用

 フランス南部の新石器時代における農耕民と狩猟採集民との相互作用に関する研究(Arzelier et al., 2022)が公表されました。考古学的研究では、新石器時代の拡大はヨーロッパ西部に到達するとより複雑な転換が起き、在来の狩猟採集民(HG)と侵入してきた農耕民との間の相互作用の対照的な全体像を描く、と示されています。これらの過程…
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古代DNAデータから推測される両親の親族関係

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、古代DNAデータから両親の親族関係を推測した研究(Ringbauer et al., 2022)が公表されました。現代人の両親の親族関係は世界各地でかなり異なりますが、その過去についてはほとんど知られていません。本論文は、両親の親族関係が同型接合連続領域の形態でゲノムに痕跡を残すことを活用し…
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黒死病と関連する免疫遺伝子の進化

 黒死病と関連する免疫遺伝子の進化に関する研究(Klunk et al., 2022)が公表されました。感染症は、ヒトの進化を駆動する最も強い選択圧の一つです。これには、有史時代における唯一最大の大量死事象で、一般に「黒死病」と呼ばれる、ペストの第二次パンデミック(世界的大流行)の最初のアウトブレイク(集団発生)が含まれる。黒死病はペス…
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現生人類の拡散におけるペルシア湾の役割

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、現生人類(Homo sapiens)の拡散におけるペルシア湾(本論文はアラブ側の主張にも配慮してか、アラブ・ペルシア湾と表記していますが、以下ではより一般的なペルシア湾で統一します)の役割に関する研究(Ferreira et al., 2021)が公表されました。アラビア半島は、アフリカから…
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新石器時代移行期の上メソポタミアの人口史

 新石器時代移行期の上メソポタミア(メソポタミア北部)の人口史に関する研究(Altinişık et al., 2022)が公表されました。アジア南西部における新石器時代移行期において、上メソポタミアは象徴主義と技術と食性での顕著な革新を通じて、重要な役割を果たしました。本論文は、ティグリス川流域の先土器新石器時代チャヨニュ(Çayön…
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ヒトの身長に関連する遺伝的多様体

 ヒトの身長に関連する遺伝的多様体についての研究(Yengo et al., 2022)が公表されました。成人の身長は遺伝性の形質で、容易に測定できます。以前の研究で、おもにヨーロッパ系の集団において、身長に関連する高頻度の遺伝的多様体(骨格障害に関連する遺伝子を含みます)が数多く同定されました。身長は、観察可能なヒトの形質(表現型)の…
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ヒトの核DNAにおけるミトコンドリアDNA由来の配列

 ヒトの核DNAにおけるミトコンドリアDNA(mtDNA)由来の配列に関する研究(Wei et al., 2022)が公表されました。細胞質内の細胞小器官から細胞核へのDNA移行は内部共生事象の遺産であり、核内mtDNA断片(NUMT)の大半は、ヒトの種分化より前に生じた、太古のものと考えられています。NUMTをmtDNAの多様体と解釈…
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氷期ヨーロッパ西部におけるオーリナシアンとマグダレニアンとの間の遺伝的関連

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、氷期ヨーロッパ西部におけるオーリナシアン(Aurignacian)とマグダレニアン(Magdalenian)との間の遺伝的関連についての研究(Villalba-Mouco et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P183)。以下、年代は較正年代です…
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ベルギーのネアンデルタール人のDNA解析

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、ベルギーのネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)のDNA解析結果を報告した研究(Bossoms et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイル で読めます(P16)。ゴイエ(Goyet)の第三洞窟(Troisième caverne)は、ベ…
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化石および遺伝的記録から推測されるネアンデルタール人と現生人類の相互作用

 化石および遺伝的記録から推測されるネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Homo sapiens)の相互作用に関する概説(Stringer, and Crété., 2022)が公表されました。証拠から示唆されるのは、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Ho…
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三国時代の朝鮮半島の甕棺に埋葬された複数個体のゲノムデータ

 三国時代の朝鮮半島の甕棺に埋葬された複数個体のゲノムデータを報告した研究(Lee et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。家族関係は過去の社会の構造の理解に重要ですが、その考古学的復元はほぼ、状況証拠に基づいています。考古遺伝学的情報、とくにゲノム規模データは、古代人の家族関係を正確に…
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ブリテン島の上部旧石器時代後期の2個体の異なる遺伝的構成

 ブリテン島の上部旧石器時代後期の2個体の異なる遺伝的構成を報告した研究(Charlton et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。この研究はすでに、人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で概要が報告されていました(関連記事)。上部旧石器時代ヨーロッパの遺伝学的調査は、ヒト集団の移動と複…
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ブリテン島における後期氷期旧石器時代人類の遺伝的構成(追記有)

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、ブリテン島における後期氷期旧石器時代人類の遺伝的構成に関する研究(Charlton et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P24)。以下、年代は暦年代です。近年、多数の研究でユーラシア西部における最初期ヒト集団の一部の遺伝的歴史が調べられ、農耕出…
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フランスとスペイン北部におけるネアンデルタール人と現生人類の共存期間

 フランスとスペイン北部におけるネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Homo sapiens)の共存期間に関する研究(Djakovic et al., 2022)が公表されました。最近の化石発見により、ネアンデルタール人と現生人類はヨーロッパで5000~6000年間ほど共存していたかもしれない、と…
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遺伝学的知見から推測されるネアンデルタール人の社会構成

 遺伝学的知見からネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)の社会構成を推測した研究(Skov et al., 2022)が公表されました。この研究は昨年すでに、その概要が報道されていました(関連記事)。ネアンデルタール人のこれまでのゲノム解析からは、その人口史や現生人類(Homo sapiens)との関係について…
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60歳まで減速しないメンタルスピード

 メンタルスピード(心的処理の速度)が60歳まで減速しないことを報告した研究(Krause et al., 2022)が公表されました。加齢につれて、環境中の変化(刺激)に反応する時間は長くなるのが一般的です。こうした反応時間は20歳頃から遅くなっていき、加齢につれて徐々に長くなっていく。この研究は、認知課題に対する反応時間を測定するオ…
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ヒト脳モデルの改良

 ヒト脳モデルの改良に関する研究(Revah et al., 2022)が公表されました。自己組織化する神経オルガノイドは、ヒトの発生や疾患のモデルとなり得る有望な生体外(in vitro)構築基盤(プラットフォーム)です。しかし、オルガノイドは生体外に存在するような神経結合を欠くため、成熟に限界があり、行動を制御する他の回路との統合は…
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アングロ・サクソン時代におけるヨーロッパ大陸部からブリテン島への大規模な移住

 アングロ・サクソン時代におけるヨーロッパ大陸部からブリテン島への大規模な移住に関する研究(Gretzinger et al., 2022)が公表されました。ブリテン諸島の歴史は、ローマ帝国支配の終焉後の重大な変化をはじめとする、文化を大きく変転させた複数の時代によって特徴づけられ、これが、言語や定住パターンや物質文化の移り変わりを促進…
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社会的に学習されているかもしれない野生チンパンジーの道具使用

 野生チンパンジーの道具使用の社会的学習の可能性を報告した研究(Koops et al., 2022)が公表されました。ヒトは道具使用などの技能を、相互観察により学習します。ヒトの文化は、こうした社会的学習を通して次第に複雑化してきました。しかし、こうした累積的な文化がヒトに特有のものかどうかについては、議論が続いていますい。飼育下の非…
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旱魃によるマヤパンの崩壊

 旱魃によるマヤパンの崩壊に関する研究(Kennett et al., 2022)が公表されました。先コロンブス期のメソアメリカでは、降水量が食料生産に及ぼす影響は、人間の移住や人口減少や戦争や政権交代と密接に関連していた可能性がありますが、そのために気候の圧力に直面したさいの回復力や変化や持続可能性がもたらされた可能性もあります。12…
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ウズベキスタン東部の天山山脈西部の旧石器

 ウズベキスタン東部の天山山脈西部の旧石器を報告した研究(Pavlenok et al., 2022)が公表されました。本論文は、天山山麓西部のチャトカル(Chatkal)における山岳調査の予備的結果を提示します。2021年にいくつかの新たな旧石器時代遺跡が発見され、その中には、燧石露頭の近くに位置する、単一で複数の層位の開地遺跡である…
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45種の言語に対する神経応答パターンの類似性

 45種の言語に対する神経応答パターンの類似性に関する研究(Malik-Moraleda et al., 2022)が公表されました。現在、全世界で7000近くの言語が使われていますが、それよりもはるかに少ない数の言語に関する研究に基づいて、脳内で言語がどのように学習され、処理されるのか、理解されつつあります。この研究は、言語研究におけ…
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