『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?』「人類史3.0 人間とは何者か?」
表題の番組がNHK総合で放送されていたので、録画して視聴しました。おもに種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)が取り上げられ、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)やデニソワ人と現生人類(Homo sapiens)との交雑に焦点が当てられていました。デニソワ人は、今ではシベリアやアジア東部北方やアジア東部南方やチベット高原まで確認されており、アジア南東部にまで拡散していた可能性も指摘されており、さらには一部の現代人集団に明確な遺伝的影響を残したことや、現生人類のみが適応できた、と考えられていた高地環境への拡散も明らかになっています(関連記事)。デニソワ人はその意味で、人類史上たいへん注目すべき系統と思います。
現生人類と他系統の人類との交雑が明らかになったことは、この番組で紹介されていたように、人類進化史の理解を大きく変えましたが、それがデニソワ人との関係で明らかになったように強調されていたことは、誤解を招きかねないところで、現生人類との交雑が決定的に明らかになった最初の他系統の人類はネアンデルタール人です。ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類の出会いを描いた創作の短い映像も取り上げられていましたが、ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類の遭遇がこの映像で描かれたように平和的だったのかは、今後も解決できない問題なのでしょう。
デニソワ人やネアンデルタール人と現生人類との交雑について、そこに留まらず、現生人類がデニソワ人やネアンデルタール人から特定の環境への適応に有利となる遺伝的多様体を獲得したことにも触れられていたのは、配慮された構成になっていたと思います。できれば、現代社会では不利になることが多い遺伝的多様体もデニソワ人やネアンデルタール人から継承していたこと(関連記事)に触れられていれば、よかったのですが。こうした研究は「実用的」でもあるので、今後も研究は盛んでしょうし、人類に限らず、生物の進化への理解を深めることにもなると思います。
現生人類と他系統の人類の交雑について、非アフリカ系現代人全員に見られるネアンデルタール人由来領域をもたらした、50500~43500年前頃の現生人類とネアンデルタール人の交雑(関連記事)だけではなく、25万年前頃の現生人類とネアンデルタール人の交雑(関連記事)にも言及されていたのは、一般向け番組としてはやや踏み込んだ感がありますが、これはよかったと思います。人類に限らず生物では、気候変動などに伴う、隔離および孤立による遺伝的分化と、その後の遭遇による交雑や融合は一般的だったのでしょう。種区分の難しさに言及されていたのも、よかったと思います。
現生人類と他系統の人類との交雑が明らかになったことは、この番組で紹介されていたように、人類進化史の理解を大きく変えましたが、それがデニソワ人との関係で明らかになったように強調されていたことは、誤解を招きかねないところで、現生人類との交雑が決定的に明らかになった最初の他系統の人類はネアンデルタール人です。ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類の出会いを描いた創作の短い映像も取り上げられていましたが、ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類の遭遇がこの映像で描かれたように平和的だったのかは、今後も解決できない問題なのでしょう。
デニソワ人やネアンデルタール人と現生人類との交雑について、そこに留まらず、現生人類がデニソワ人やネアンデルタール人から特定の環境への適応に有利となる遺伝的多様体を獲得したことにも触れられていたのは、配慮された構成になっていたと思います。できれば、現代社会では不利になることが多い遺伝的多様体もデニソワ人やネアンデルタール人から継承していたこと(関連記事)に触れられていれば、よかったのですが。こうした研究は「実用的」でもあるので、今後も研究は盛んでしょうし、人類に限らず、生物の進化への理解を深めることにもなると思います。
現生人類と他系統の人類の交雑について、非アフリカ系現代人全員に見られるネアンデルタール人由来領域をもたらした、50500~43500年前頃の現生人類とネアンデルタール人の交雑(関連記事)だけではなく、25万年前頃の現生人類とネアンデルタール人の交雑(関連記事)にも言及されていたのは、一般向け番組としてはやや踏み込んだ感がありますが、これはよかったと思います。人類に限らず生物では、気候変動などに伴う、隔離および孤立による遺伝的分化と、その後の遭遇による交雑や融合は一般的だったのでしょう。種区分の難しさに言及されていたのも、よかったと思います。
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