鋏角類の進化
鋏角類の鋏角と書鰓の起源に関する研究(Liu et al., 2026)が公表されました。鋏角類は陸生および水生の節足動物から構成される多様な分類群ですが、その起源と初期進化に関しては議論が続いています。さまざまな仮説の1つに、鋏角類の、鋏角として知られる第1付属肢はカンブリア紀のメガケイラ類の短い大付属肢(short great appendages、略してSGA)から進化したもので、書鰓はメガケイラ類の胴部の肢に由来するとするものがあります。モリソニア類の一種モリソニア・プレノヴェナトリクス(Mollisonia plenovenatrix)やメガケリケラックス(Megachelicerax cousteaui)などの分類群から、鋏角類の初期進化に関する重要な手がかりが得られているものの、メガケイラ類様の付属肢から真の鋏角および書鰓に至る形態的移行は、依然として解明されていません。
本研究は、X線微小断層撮影を用いて、中国の澄江(Chengjiang)生物相に由来するカンブリア紀前期の真節足動物ウロコディア(Urokodia aequalis)の三次元の解剖学的構造を明らかにします。ウロコディアは、硬化したハイポストーマを伴う7節からなる頭部、はさみ状のSGA、葉状構造が重なり合った外突起を伴う、二枝型の胴部付属肢を有しています。はさみ状のSGAは多節化したSGAの出現と真の鋏角とをつなぐ橋渡し的な構造で、胴部の付属肢は書鰓がメガケイラ類に起源を持つことを支持しています。一連の系統解析の結果は、鋏角形類(Cheliceromorpha)の単系統性を一貫して裏づけており、ウロコディアは最初期に分岐した上部ステム群鋏角類であって、下部ステム群のメガケイラ類と、よりクラウン群に近いモリソニアやメガケリケラックスなどをつなぐ存在であることを示している。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。
古生物学:ウロコディアが明らかにする鋏角類の鋏角と書鰓の起源
古生物学:鋏角と書鰓の起源を示すカンブリア紀の化石
今回、X線マイクロトモグラフィーを用いた、カンブリア紀の化石生物ウロコディアの詳細な解析によって、明瞭な鋏角と、外突起から構築された多層構造の原始的な書鰓が明らかになり、この生物がステム群鋏角類であることが示された。
参考文献:
Liu Y. et al.(2026): Urokodia sheds light on the origin of chelicerae and book gills of Chelicerata. Nature, 656, 8128, 653–658.
https://doi.org/10.1038/s41586-026-10713-2
本研究は、X線微小断層撮影を用いて、中国の澄江(Chengjiang)生物相に由来するカンブリア紀前期の真節足動物ウロコディア(Urokodia aequalis)の三次元の解剖学的構造を明らかにします。ウロコディアは、硬化したハイポストーマを伴う7節からなる頭部、はさみ状のSGA、葉状構造が重なり合った外突起を伴う、二枝型の胴部付属肢を有しています。はさみ状のSGAは多節化したSGAの出現と真の鋏角とをつなぐ橋渡し的な構造で、胴部の付属肢は書鰓がメガケイラ類に起源を持つことを支持しています。一連の系統解析の結果は、鋏角形類(Cheliceromorpha)の単系統性を一貫して裏づけており、ウロコディアは最初期に分岐した上部ステム群鋏角類であって、下部ステム群のメガケイラ類と、よりクラウン群に近いモリソニアやメガケリケラックスなどをつなぐ存在であることを示している。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。
古生物学:ウロコディアが明らかにする鋏角類の鋏角と書鰓の起源
古生物学:鋏角と書鰓の起源を示すカンブリア紀の化石
今回、X線マイクロトモグラフィーを用いた、カンブリア紀の化石生物ウロコディアの詳細な解析によって、明瞭な鋏角と、外突起から構築された多層構造の原始的な書鰓が明らかになり、この生物がステム群鋏角類であることが示された。
参考文献:
Liu Y. et al.(2026): Urokodia sheds light on the origin of chelicerae and book gills of Chelicerata. Nature, 656, 8128, 653–658.
https://doi.org/10.1038/s41586-026-10713-2
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