ネアンデルタール人と現生人類の関係の補足
人類進化に関する英語論文を日本語に訳してブログに掲載するだけではなく、これまでに得た知見をまとめ、独自の記事を掲載しよう、と一昨年(2024年)後半から考えており、昨年11月に、現生人類(Homo sapiens)の出現と最初期の拡散(関連記事)および現生人類とネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)の関係(関連記事)についてのまとめ記事を当ブログに掲載し、ネアンデルタール人と現生人類の関係について、ヨーロッパを中心に述べました。今年になって、ネアンデルタール人の遺伝学的研究で重要な進展があったので、短く補足しておきます。
昨年の2本の記事で述べたのは、現生人類がネアンデルタール人も含めて非現生人類ホモ属に対し決定的に優位に立ったのは5万年前頃以降ではないか、との推測です。それと関連しているかもしれない遺伝学的知見として、5万年前頃以降のヨーロッパにおける現生人類とネアンデルタール人との非対称的な遺伝的関係(Slimak., 2025,第6章)を挙げました。5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人では、現生人類との共存が確認されているにも関わらず、現生人類からの近い過去の遺伝子流動が確認されていない(Hajdinjak et al., 2018)一方で、5万~4万年前頃のヨーロッパの初期現生人類には、ネアンデルタール人からの近い過去の遺伝子流動が確認されています(Hajdinjak et al., 2021)。ネアンデルタール人社会において父方(夫方)居住が確認されている(Skov et al., 2022)ことから、現生人類はネアンデルタール人側から女性を受け入れるものの、ネアンデルタール人側には女性を送らない、という非対称的な関係があったのではないか、というわけです(Slimak., 2025,第6章)。これは、当時のヨーロッパにおいて現生人類がネアンデルタール人に対して優位な関係にあったことを示唆しているかもしれません。
5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人では、現生人類からの近い過去の遺伝子流動が確認されていない、との見解は、フランスとベルギーで発見された後期ネアンデルタール人(52000年前頃以降)遺骸の新たなゲノムデータを報告した今年の研究(Mesa et al., 2026)でも改めて支持されました。もちろん今後、5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人において、近い過去での現生人類からの遺伝子流動の痕跡が確認されたりする可能性はあるでしょうが、時空間的に広範囲にわたるヨーロッパの後期ネアンデルタール人において、近い過去の現生人類からの遺伝子流動の痕跡が確認されていないことは、軽視すべきではないでしょう。ただ、ヨーロッパの初期現生人類個体のゲノムすべてで、近い過去のネアンデルタール人からの遺伝子流動が確認されているわけではなく、チェコとドイツで発見された45000年前頃の現生人類個体群では、近い過去のネアンデルタール人からの遺伝子流動が確認されていません(Sümer et al., 2025)。これは、5万~4万年前頃のヨーロッパの人口密度がネアンデルタール人も現生人類も低く、接触頻度は高くなかったことを示唆しているかもしれません。
5万年前頃以降とは対照的に、25万~20万年前頃には、現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動が確認されています(Li et al., 2024)。この期間のネアンデルタール人系統から現生人類系統への遺伝子流動はまだ確認されていないと思いますが、これは、この期間にネアンデルタール人と混合した現生人類集団が、現代人にはほとんど遺伝的影響を残していない現生人類系統に属していたことを反映しているかもしれません。ネアンデルタール人は常染色体では、現生人類よりも種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)の方と近縁ですが、ミトコンドリア(Posth et al., 2017)およびY染色体(Petr et al., 2020)では、デニソワ人よりも現生人類の方と近縁です。この遺伝的系統関係の不一致は、25万~20万年前頃と推定されている現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動と関連しているかもしれません。少なくとも25万~20万年前頃には、ネアンデルタール人系統は現生人類系統と遺伝的に混合しても、常染色体ゲノムで現生人類系統に吸収されることはなく、ネアンデルタール人に対する現生人類の決定的優位が確立していなかったことを反映しているように思います。
この25万~20万年前頃の現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動は、おもにネアンデルタール人男性と現生人類女性の間で起きたのではないか、と推測されています(Platt et al., 2026)。上述のように、ネアンデルタール人では、父方居住社会の可能性が指摘されています(Skov et al., 2022)。つまり、女性が出生集団を離れ、男性が出生集団に留まるような社会構造だったかもしれない、というわけです。20万年以上前にネアンデルタール人と交雑した現生人類系統の集団も同様だったならば、ネアンデルタール人のゲノムにおける現生人類由来と推定される領域の分布が不均一であることを説明できるかもしれません。ただ、その研究(Platt et al., 2026)は、そうした社会構造のみに起因する可能性を否定していませんが、ネアンデルタール人男性が現生人類女性を好む、配偶者選好に起因する可能性の方が高い、と指摘しています。
非アフリカ系現代人全員のゲノムにネアンデルタール人由来領域をもたらした、50500~43500年前頃と推定されているネアンデルタール人と現生人類の交雑でも、性別は偏っていたかもしれない、と指摘されており、おもにネアンデルタール人男性と現生人類女性だったことが推測されています(Iasi et al., 2024)。この交雑が起きた場所については、イラン高原(Guran et al., 2024)を含めてアジア南西部(Bergström et al., 2021)の可能性も指摘されていますが、これが何らかの社会構造もしくは配偶者選好を反映しているのかどうか、現時点では不明です。ただ、ネアンデルタール人と現生人類との交雑で、25万~20万年前頃も50500~43500年前頃も、ネアンデルタール人男性と現生人類女性の組み合わせが多かったのだとしたら、ネアンデルタール人と現生人類との力関係や社会構造だけではなく、配偶者選好も大きく影響していたのかもしれません。
アルタイ山脈の新たなネアンデルタール人の高品質なゲノムデータを報告した研究(Massilani et al., 2026)も注目され、アルタイ山脈のネアンデルタール人(東方ネアンデルタール人)では、ヨーロッパのネアンデルタール人(西方ネアンデルタール人)と比較して、近親交配の遺伝的痕跡がずっと多く確認されています。フランスとベルギーで発見された後期ネアンデルタール人遺骸の新たなゲノムデータを報告した研究(Mesa et al., 2026)でも、近親交配の遺伝的痕跡が確認されませんでした。ネアンデルタール人の最初の高品質なゲノムデータはアルタイ山脈から得られ研究(Prüfer et al., 2014)、近親交配の遺伝的痕跡が報告されたため、ネアンデルタール人では近親交配が一般的だった、との誤解もあるかもしれませんが、ネアンデルタール人でも基本的に近親交配は避けられていた可能性が高そうです。アルタイ山脈のネアンデルタール人で近親交配が多かったとしたら、現時点の証拠から、アルタイ山脈はネアンデルタール人の分布範囲のほぼ東限なので、ヨーロッパよりも人口が少なかったことに起因するのではないか、と考えています。
参考文献:
Bergström A. et al.(2021): Origins of modern human ancestry. Nature, 590, 7845, 229–237.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-03244-5
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Guran SH. et al.(2024): Reconstructing contact and a potential interbreeding geographical zone between Neanderthals and anatomically modern humans. Scientific Reports, 14, 20475.
https://doi.org/10.1038/s41598-024-70206-y
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Hajdinjak M. et al.(2018): Reconstructing the genetic history of late Neanderthals. Nature, 555, 7698, 652–656.
https://doi.org/10.1038/nature26151
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Hajdinjak M. et al.(2021): Initial Upper Palaeolithic humans in Europe had recent Neanderthal ancestry. Nature, 592, 7853, 253–257.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-03335-3
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Li L. et al.(2024): Recurrent gene flow between Neanderthals and modern humans over the past 200,000 years. Science, 385, 6705, eadi1768.
https://doi.org/10.1126/science.adi1768
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Massilani D. et al.(2026): A high-coverage Neandertal genome from the Altai Mountains reveals population structure among Neandertals. PNAS, 123, 13, e2534576123.
https://doi.org/10.1073/pnas.2534576123
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Mesa AB. et al.(2026): Genetic diversity of late Neanderthals in northwestern Europe. Nature, 655, 8122, 409–417.
https://doi.org/10.1038/s41586-026-10625-1
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Petr M. et al.(2020): The evolutionary history of Neanderthal and Denisovan Y chromosomes. Science, 369, 6511, 1653–1656.
https://doi.org/10.1126/science.abb6460
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Platt A, Harris DN, and Tishkoff SA.(2026): Interbreeding between Neanderthals and modern humans was strongly sex biased. Science, 391, 6788, 922–925.
https://doi.org/10.1126/science.aea6774
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Posth C. et al.(2017): Deeply divergent archaic mitochondrial genome provides lower time boundary for African gene flow into Neanderthals. Nature Communications, 8, 16046.
https://doi.org/10.1038/ncomms16046
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Slimak L.著(2025)、野村真依子訳『裸のネアンデルタール人 人間という存在を解き明かす』(柏書房、原書の刊行は2022年)
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Skov L. et al.(2022): Genetic insights into the social organization of Neanderthals. Nature, 610, 7932, 519–525.
https://doi.org/10.1038/s41586-022-05283-y
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昨年の2本の記事で述べたのは、現生人類がネアンデルタール人も含めて非現生人類ホモ属に対し決定的に優位に立ったのは5万年前頃以降ではないか、との推測です。それと関連しているかもしれない遺伝学的知見として、5万年前頃以降のヨーロッパにおける現生人類とネアンデルタール人との非対称的な遺伝的関係(Slimak., 2025,第6章)を挙げました。5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人では、現生人類との共存が確認されているにも関わらず、現生人類からの近い過去の遺伝子流動が確認されていない(Hajdinjak et al., 2018)一方で、5万~4万年前頃のヨーロッパの初期現生人類には、ネアンデルタール人からの近い過去の遺伝子流動が確認されています(Hajdinjak et al., 2021)。ネアンデルタール人社会において父方(夫方)居住が確認されている(Skov et al., 2022)ことから、現生人類はネアンデルタール人側から女性を受け入れるものの、ネアンデルタール人側には女性を送らない、という非対称的な関係があったのではないか、というわけです(Slimak., 2025,第6章)。これは、当時のヨーロッパにおいて現生人類がネアンデルタール人に対して優位な関係にあったことを示唆しているかもしれません。
5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人では、現生人類からの近い過去の遺伝子流動が確認されていない、との見解は、フランスとベルギーで発見された後期ネアンデルタール人(52000年前頃以降)遺骸の新たなゲノムデータを報告した今年の研究(Mesa et al., 2026)でも改めて支持されました。もちろん今後、5万年前頃以降のヨーロッパのネアンデルタール人において、近い過去での現生人類からの遺伝子流動の痕跡が確認されたりする可能性はあるでしょうが、時空間的に広範囲にわたるヨーロッパの後期ネアンデルタール人において、近い過去の現生人類からの遺伝子流動の痕跡が確認されていないことは、軽視すべきではないでしょう。ただ、ヨーロッパの初期現生人類個体のゲノムすべてで、近い過去のネアンデルタール人からの遺伝子流動が確認されているわけではなく、チェコとドイツで発見された45000年前頃の現生人類個体群では、近い過去のネアンデルタール人からの遺伝子流動が確認されていません(Sümer et al., 2025)。これは、5万~4万年前頃のヨーロッパの人口密度がネアンデルタール人も現生人類も低く、接触頻度は高くなかったことを示唆しているかもしれません。
5万年前頃以降とは対照的に、25万~20万年前頃には、現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動が確認されています(Li et al., 2024)。この期間のネアンデルタール人系統から現生人類系統への遺伝子流動はまだ確認されていないと思いますが、これは、この期間にネアンデルタール人と混合した現生人類集団が、現代人にはほとんど遺伝的影響を残していない現生人類系統に属していたことを反映しているかもしれません。ネアンデルタール人は常染色体では、現生人類よりも種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)の方と近縁ですが、ミトコンドリア(Posth et al., 2017)およびY染色体(Petr et al., 2020)では、デニソワ人よりも現生人類の方と近縁です。この遺伝的系統関係の不一致は、25万~20万年前頃と推定されている現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動と関連しているかもしれません。少なくとも25万~20万年前頃には、ネアンデルタール人系統は現生人類系統と遺伝的に混合しても、常染色体ゲノムで現生人類系統に吸収されることはなく、ネアンデルタール人に対する現生人類の決定的優位が確立していなかったことを反映しているように思います。
この25万~20万年前頃の現生人類系統からネアンデルタール人系統への遺伝子流動は、おもにネアンデルタール人男性と現生人類女性の間で起きたのではないか、と推測されています(Platt et al., 2026)。上述のように、ネアンデルタール人では、父方居住社会の可能性が指摘されています(Skov et al., 2022)。つまり、女性が出生集団を離れ、男性が出生集団に留まるような社会構造だったかもしれない、というわけです。20万年以上前にネアンデルタール人と交雑した現生人類系統の集団も同様だったならば、ネアンデルタール人のゲノムにおける現生人類由来と推定される領域の分布が不均一であることを説明できるかもしれません。ただ、その研究(Platt et al., 2026)は、そうした社会構造のみに起因する可能性を否定していませんが、ネアンデルタール人男性が現生人類女性を好む、配偶者選好に起因する可能性の方が高い、と指摘しています。
非アフリカ系現代人全員のゲノムにネアンデルタール人由来領域をもたらした、50500~43500年前頃と推定されているネアンデルタール人と現生人類の交雑でも、性別は偏っていたかもしれない、と指摘されており、おもにネアンデルタール人男性と現生人類女性だったことが推測されています(Iasi et al., 2024)。この交雑が起きた場所については、イラン高原(Guran et al., 2024)を含めてアジア南西部(Bergström et al., 2021)の可能性も指摘されていますが、これが何らかの社会構造もしくは配偶者選好を反映しているのかどうか、現時点では不明です。ただ、ネアンデルタール人と現生人類との交雑で、25万~20万年前頃も50500~43500年前頃も、ネアンデルタール人男性と現生人類女性の組み合わせが多かったのだとしたら、ネアンデルタール人と現生人類との力関係や社会構造だけではなく、配偶者選好も大きく影響していたのかもしれません。
アルタイ山脈の新たなネアンデルタール人の高品質なゲノムデータを報告した研究(Massilani et al., 2026)も注目され、アルタイ山脈のネアンデルタール人(東方ネアンデルタール人)では、ヨーロッパのネアンデルタール人(西方ネアンデルタール人)と比較して、近親交配の遺伝的痕跡がずっと多く確認されています。フランスとベルギーで発見された後期ネアンデルタール人遺骸の新たなゲノムデータを報告した研究(Mesa et al., 2026)でも、近親交配の遺伝的痕跡が確認されませんでした。ネアンデルタール人の最初の高品質なゲノムデータはアルタイ山脈から得られ研究(Prüfer et al., 2014)、近親交配の遺伝的痕跡が報告されたため、ネアンデルタール人では近親交配が一般的だった、との誤解もあるかもしれませんが、ネアンデルタール人でも基本的に近親交配は避けられていた可能性が高そうです。アルタイ山脈のネアンデルタール人で近親交配が多かったとしたら、現時点の証拠から、アルタイ山脈はネアンデルタール人の分布範囲のほぼ東限なので、ヨーロッパよりも人口が少なかったことに起因するのではないか、と考えています。
参考文献:
Bergström A. et al.(2021): Origins of modern human ancestry. Nature, 590, 7845, 229–237.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-03244-5
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Guran SH. et al.(2024): Reconstructing contact and a potential interbreeding geographical zone between Neanderthals and anatomically modern humans. Scientific Reports, 14, 20475.
https://doi.org/10.1038/s41598-024-70206-y
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Hajdinjak M. et al.(2018): Reconstructing the genetic history of late Neanderthals. Nature, 555, 7698, 652–656.
https://doi.org/10.1038/nature26151
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Hajdinjak M. et al.(2021): Initial Upper Palaeolithic humans in Europe had recent Neanderthal ancestry. Nature, 592, 7853, 253–257.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-03335-3
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Li L. et al.(2024): Recurrent gene flow between Neanderthals and modern humans over the past 200,000 years. Science, 385, 6705, eadi1768.
https://doi.org/10.1126/science.adi1768
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Massilani D. et al.(2026): A high-coverage Neandertal genome from the Altai Mountains reveals population structure among Neandertals. PNAS, 123, 13, e2534576123.
https://doi.org/10.1073/pnas.2534576123
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Mesa AB. et al.(2026): Genetic diversity of late Neanderthals in northwestern Europe. Nature, 655, 8122, 409–417.
https://doi.org/10.1038/s41586-026-10625-1
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Petr M. et al.(2020): The evolutionary history of Neanderthal and Denisovan Y chromosomes. Science, 369, 6511, 1653–1656.
https://doi.org/10.1126/science.abb6460
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https://doi.org/10.1126/science.aea6774
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Posth C. et al.(2017): Deeply divergent archaic mitochondrial genome provides lower time boundary for African gene flow into Neanderthals. Nature Communications, 8, 16046.
https://doi.org/10.1038/ncomms16046
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Skov L. et al.(2022): Genetic insights into the social organization of Neanderthals. Nature, 610, 7932, 519–525.
https://doi.org/10.1038/s41586-022-05283-y
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