大河ドラマ『豊臣兄弟!』第12回「小谷城の再会」
今回は、織田信長が小谷城を訪れ、同行した「豊臣兄弟」とともに市と再会した話が描かれました。本作では市の扱いが大きく、「豊臣兄弟」と信長および市の兄妹を対比させる意図なのでしょうが、保守的というか通俗的な人物造形と人間関係が特徴に思える本作において、少なくとも現時点では、市が「豊臣兄弟」を嫌っておらず、一定の信頼を寄せているように見えるのは、太閤記ものの創作としてわりと斬新なようにも思います。まあ、小説や映画やテレビドラマや漫画などを含めて、太閤記ものの創作で実際に私が触れたのはごく一部ですから、本作のような市と「豊臣兄弟」の関係を描いた創作は他にもあるのかもしれませんが。
市と浅井長政の関係が良好で、長政の父親である浅井久政が織田を嫌い、朝倉とのつながりの方を重視している、との本作の設定は創作でありふれているように思いますが、これが本作では、木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)と、生まれたばかりの茶々(淀殿)も登場し、藤吉郎が茶々を抱きましたが、本作終盤では配役発表の早かった茶々が重要な役割を担うことになるのでしょうか。本作が小一郎(長秀、羽柴秀長)の死亡で終わるとしたら、茶々の出番はさほど多くないかもしれませんが。市の実子ではない長政の嫡子である万福丸も登場しましたが、万福丸の運命が、市と「豊臣兄弟」の関係を大きく変えていくことになるのでしょうか。
藤吉郎は出世し、信長から京都奉行に任命されますが、都の素養がなく、公家との付き合いにも苦労しています。一方、明智光秀には都の素養があり、今回は、ともに京都奉行に任命されたことで、藤吉郎と光秀のやり取りがやや長く描かれ、光秀の人物像が、全容ではないとしても、かなりの程度明らかになったようです。光秀は、領地を守れず失意の中で足利義昭と出会い、義昭への忠誠が心の支えになっているようです。この光秀が、どのような経緯で義昭から信長へと鞍替えするのか、さらには信長を討つに至ったのか、注目されます。前田利家の妻である「まつ」は久々の登場となりますが、寧々(高台院)と張り合いつつも、互いに気を許しているようにも見えます。寧々が、自分には子供ができないかもしれない、と藤吉郎に語るところは、もう満年齢で20歳前後で、結婚して数年経過しても子供がまだできていないことから、あり得ない台詞とまでは言えないとしても、やや逆算が過ぎる話になっていたようにも思います。
小一郎の妻となる慶は今回が初登場となり、安藤守就の娘との設定です。小一郎の妻についてはよく分かっておらず、直と同じく実質的には創作上の人物とも言えるわけで、安藤守就の娘と設定されたことには、守就の運命とも関わって、本作で重要な意味を持っているのではないか、と思います。守就は後に失脚し、本能寺の変の直後に挙兵して敗死したわけで、慶はおそらく最終回まで登場するでしょうから、この間の夫婦関係がどう描かれるのかは、本作後半の見どころになるかもしれません。今回、慶は顔見世といった感じで、その人物像はほとんどまったく明らかになっていません。ただ、直や寧々のような明るい人物ではなさそうです。もっとも、顔見世程度の出番でしたから、小一郎との結婚後は、明るい人物として描かれるのかもしれませんが。
市と浅井長政の関係が良好で、長政の父親である浅井久政が織田を嫌い、朝倉とのつながりの方を重視している、との本作の設定は創作でありふれているように思いますが、これが本作では、木下(羽柴)秀吉(藤吉郎)と、生まれたばかりの茶々(淀殿)も登場し、藤吉郎が茶々を抱きましたが、本作終盤では配役発表の早かった茶々が重要な役割を担うことになるのでしょうか。本作が小一郎(長秀、羽柴秀長)の死亡で終わるとしたら、茶々の出番はさほど多くないかもしれませんが。市の実子ではない長政の嫡子である万福丸も登場しましたが、万福丸の運命が、市と「豊臣兄弟」の関係を大きく変えていくことになるのでしょうか。
藤吉郎は出世し、信長から京都奉行に任命されますが、都の素養がなく、公家との付き合いにも苦労しています。一方、明智光秀には都の素養があり、今回は、ともに京都奉行に任命されたことで、藤吉郎と光秀のやり取りがやや長く描かれ、光秀の人物像が、全容ではないとしても、かなりの程度明らかになったようです。光秀は、領地を守れず失意の中で足利義昭と出会い、義昭への忠誠が心の支えになっているようです。この光秀が、どのような経緯で義昭から信長へと鞍替えするのか、さらには信長を討つに至ったのか、注目されます。前田利家の妻である「まつ」は久々の登場となりますが、寧々(高台院)と張り合いつつも、互いに気を許しているようにも見えます。寧々が、自分には子供ができないかもしれない、と藤吉郎に語るところは、もう満年齢で20歳前後で、結婚して数年経過しても子供がまだできていないことから、あり得ない台詞とまでは言えないとしても、やや逆算が過ぎる話になっていたようにも思います。
小一郎の妻となる慶は今回が初登場となり、安藤守就の娘との設定です。小一郎の妻についてはよく分かっておらず、直と同じく実質的には創作上の人物とも言えるわけで、安藤守就の娘と設定されたことには、守就の運命とも関わって、本作で重要な意味を持っているのではないか、と思います。守就は後に失脚し、本能寺の変の直後に挙兵して敗死したわけで、慶はおそらく最終回まで登場するでしょうから、この間の夫婦関係がどう描かれるのかは、本作後半の見どころになるかもしれません。今回、慶は顔見世といった感じで、その人物像はほとんどまったく明らかになっていません。ただ、直や寧々のような明るい人物ではなさそうです。もっとも、顔見世程度の出番でしたから、小一郎との結婚後は、明るい人物として描かれるのかもしれませんが。
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