カンブリア紀の脊椎動物の眼
カンブリア紀の脊椎動物の眼に関する研究(Lei et al., 2026)が公表されました。脊椎動物の視覚はおもに、側方にある一対の像形成カメラ眼が担っており、非哺乳類脊椎動物では、背側の松果体複合体(松果体および副松果体)が、光受容器官および/もしくは内分泌器官として機能することで、これを補完しています。松果体複合体は、側方眼と共通する遺伝学的基盤および発生学的基盤を有しており、両者はいずれも間脳の発生過程において膨出により生じます。脊椎動物のクラウン群では「第三の眼」として広く認識されているにも関わらず、初期の脊椎動物における松果体複合体の性質と、推定されるその視覚能力については不明であす。
本論文は、既知で最古の化石脊椎動物(約5億1800万年前)である2種のミロクンミンギア類において、側方眼の間に位置し色素を含有する、2点の特徴を報告し、これらが松果体/副松果体と解釈します。これらのミロクンミンギア類の松果体複合体はともに、側方眼の網膜皮質上皮のものと同一のメラニン含有メラノソームを豊富に含んでおり、レンズと解釈される特徴的で規則的な卵形の構造を有しています。本論文の結果は、ミロクンミンギア類の側方眼と松果体複合体がおそらく、像形成能力を持つカメラ眼として機能していた、と示しています。したがって、本論文は、4点のカメラ眼が脊椎動物の祖先的特徴であると提唱し、眼と松果体複合体の間に深い相同性がある、とする仮説を裏づけます。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。
進化学:カンブリア紀の最古の脊椎動物における4つのカメラ眼
進化学:最古の脊椎動物は4つ眼だった
最初期の脊椎動物であるミロクンミンギア類は、5億年以上前に生息した柔軟な体を持つ小型の魚類で、1対の側方眼に加え、頭頂部にさらに2つの眼(松果体複合体)を持っていたことが、今回明らかになった。
参考文献:
Lei X. et al.(2026): Four camera-type eyes in the earliest vertebrates from the Cambrian Period. Nature, 650, 8100, 150–155.
https://doi.org/10.1038/s41586-025-09966-0
本論文は、既知で最古の化石脊椎動物(約5億1800万年前)である2種のミロクンミンギア類において、側方眼の間に位置し色素を含有する、2点の特徴を報告し、これらが松果体/副松果体と解釈します。これらのミロクンミンギア類の松果体複合体はともに、側方眼の網膜皮質上皮のものと同一のメラニン含有メラノソームを豊富に含んでおり、レンズと解釈される特徴的で規則的な卵形の構造を有しています。本論文の結果は、ミロクンミンギア類の側方眼と松果体複合体がおそらく、像形成能力を持つカメラ眼として機能していた、と示しています。したがって、本論文は、4点のカメラ眼が脊椎動物の祖先的特徴であると提唱し、眼と松果体複合体の間に深い相同性がある、とする仮説を裏づけます。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。
進化学:カンブリア紀の最古の脊椎動物における4つのカメラ眼
進化学:最古の脊椎動物は4つ眼だった
最初期の脊椎動物であるミロクンミンギア類は、5億年以上前に生息した柔軟な体を持つ小型の魚類で、1対の側方眼に加え、頭頂部にさらに2つの眼(松果体複合体)を持っていたことが、今回明らかになった。
参考文献:
Lei X. et al.(2026): Four camera-type eyes in the earliest vertebrates from the Cambrian Period. Nature, 650, 8100, 150–155.
https://doi.org/10.1038/s41586-025-09966-0
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