『卑弥呼』第162話「対面」
『ビッグコミックオリジナル』2026年2月20日号掲載分の感想です。前回は、チカラオから、二人の間の実子であるヤエトが、今ではニニギと名乗り、暈(クマ)国の大夫で実質的な最高権力者である鞠智彦(ククチヒコ)の取り子(養子)となって、日見彦(ヒミヒコ)候補となっていることを伝えられたヤノハが、息子の存命を知って安堵した表情を浮かべたところで終了しました。今回は、魏の洛陽で、トメ将軍一行と、ヤノハとは旧知の何(カ)が再会する場面から始まります。何は魏の司馬懿(司馬仲達)に謁見した後に、トヒコおよびノヅナとともに、故郷を訪れていました。トメ将軍一行が拝謁した魏の皇帝(明帝、曹叡)の具合は悪く、万一の事態では都を離れるのが難しくなる、と何は懸念しており、トメ将軍一行は魏の宮廷から、土産が用意できるまで出立しないよう、指示されていました。魏からは、鏡を含めて貴重な品々が下賜されることになります。公孫淵を討伐した司馬懿が、戦後処理中のはずなのに都に帰還することを知ったトメ将軍一行は、明帝の死が近いことを覚悟します。何は、倭への帰還途中の遼東郡が現在無政府状態で、落人のみならず、高句麗や鮮卑や呉も押し寄せることを懸念していました。
暈(クマ)国では、大夫で実質的な最高権力者である鞠智彦(ククチヒコ)の取り子(養子)となった、日見彦(ヒミヒコ)候補とされているニニギ(ヤエト)が、鞠智彦の配下の志能備(シノビ)から、猿の狩りの指導を受けており、その腕前はかなりの水準に達しているようです。ニニギはの志能備の頭領に、眠らせた猿の頭目を使って、術を教えて欲しい、と要請します。
山社(ヤマト)では、鞠智彦およびニニギと対面するために、ヤノハが出立するところを、ミマト将軍が見送っていました。ヤノハは護衛を見て、ミマト将軍に仰々しいと言いますが、ミマト将軍は、危険な相手と国境で会うのだから、戦人50名でも少なく、鞠智彦は新たな日見彦(ヒミヒコ)を立てるために、山社の日見子(ヒミコ)であるヤノハを殺すのではないか、と考えています。しかしヤノハは、卑怯な手で自分を殺した顕人神(アラヒトガミ)に、民はついてくるだろうか、と指摘し、護衛は10人として、ミマト将軍は山社に留まるよう、指示します。
ヤノハは山社と暈の国境の庵で鞠智彦と対面し、自分が日見彦を立てることに異存はないのか、と尋ねてきた鞠智彦に、天照様のお決めに従うだけだ、と答えます。ヤノハは鞠智彦に、新たな日見彦(ニニギ)の紹介を要請し、鞠智彦は、ニニギが隣の庵にいる、と伝えます。ヤノハが隣の庵に向かっている間に、ウガヤは鞠智彦に、鞠智彦の配下の志能備の頭領から、猿を狩ったさい、ニニギが頭領に、寿命に見せかけて人を殺す方法を習った、と伝えます。細い暗器を頭の後ろの骨の隙間に刺すと、 眠ったように命を失う、と志能備の頭領はニニギに教えていました。ニニギは、それを捕らえた猿の頭目で試したわけです。ウガヤは、日見子(ヤノハ)が魏と同盟を結ぶ前に、日見子を殺すつもりではないか、と推測します。ヤノハが庵に入り、ニニギに、暈国の日見彦ですね、と語りかけるところで、今回は終了です。
今回は、魏との同盟締結に成功した山社連合の使節団の帰国の前途多難と、ヤノハとニニギ(ヤエト)との再会が描かれました。ヤノハとニニギの再会とはいっても、ニニギはヤノハが実母とは知らず、ヒルメに騙されて、実の両親を殺した仇と恨んでいるため、ヤノハが一方的に感慨を抱いているだけなのでしょうが。ヤノハが殺害したモモソは、ヤノハが子供に殺される、と預言しています。しかし、作中の現時点は238年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)末か239年初頭でしょうから、『三国志』によると卑弥呼の死は10年近く先になりそうなことを考えたら、この対面でヤノハが実子のニニギに殺されることはなさそうです。ヤノハはニニギが実子のヤエトであることを知っており、ニニギはそれを知らない一方で、ニニギがヤノハを恨んでいるとは、ヤノハは知りません。この親子関係がどのような結末を迎えるのかも、終盤の見どころになりそうで楽しみですが、先ずは、次回ヤノハが実子による殺害の危機にどう対処するのか、注目しています。
暈(クマ)国では、大夫で実質的な最高権力者である鞠智彦(ククチヒコ)の取り子(養子)となった、日見彦(ヒミヒコ)候補とされているニニギ(ヤエト)が、鞠智彦の配下の志能備(シノビ)から、猿の狩りの指導を受けており、その腕前はかなりの水準に達しているようです。ニニギはの志能備の頭領に、眠らせた猿の頭目を使って、術を教えて欲しい、と要請します。
山社(ヤマト)では、鞠智彦およびニニギと対面するために、ヤノハが出立するところを、ミマト将軍が見送っていました。ヤノハは護衛を見て、ミマト将軍に仰々しいと言いますが、ミマト将軍は、危険な相手と国境で会うのだから、戦人50名でも少なく、鞠智彦は新たな日見彦(ヒミヒコ)を立てるために、山社の日見子(ヒミコ)であるヤノハを殺すのではないか、と考えています。しかしヤノハは、卑怯な手で自分を殺した顕人神(アラヒトガミ)に、民はついてくるだろうか、と指摘し、護衛は10人として、ミマト将軍は山社に留まるよう、指示します。
ヤノハは山社と暈の国境の庵で鞠智彦と対面し、自分が日見彦を立てることに異存はないのか、と尋ねてきた鞠智彦に、天照様のお決めに従うだけだ、と答えます。ヤノハは鞠智彦に、新たな日見彦(ニニギ)の紹介を要請し、鞠智彦は、ニニギが隣の庵にいる、と伝えます。ヤノハが隣の庵に向かっている間に、ウガヤは鞠智彦に、鞠智彦の配下の志能備の頭領から、猿を狩ったさい、ニニギが頭領に、寿命に見せかけて人を殺す方法を習った、と伝えます。細い暗器を頭の後ろの骨の隙間に刺すと、 眠ったように命を失う、と志能備の頭領はニニギに教えていました。ニニギは、それを捕らえた猿の頭目で試したわけです。ウガヤは、日見子(ヤノハ)が魏と同盟を結ぶ前に、日見子を殺すつもりではないか、と推測します。ヤノハが庵に入り、ニニギに、暈国の日見彦ですね、と語りかけるところで、今回は終了です。
今回は、魏との同盟締結に成功した山社連合の使節団の帰国の前途多難と、ヤノハとニニギ(ヤエト)との再会が描かれました。ヤノハとニニギの再会とはいっても、ニニギはヤノハが実母とは知らず、ヒルメに騙されて、実の両親を殺した仇と恨んでいるため、ヤノハが一方的に感慨を抱いているだけなのでしょうが。ヤノハが殺害したモモソは、ヤノハが子供に殺される、と預言しています。しかし、作中の現時点は238年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)末か239年初頭でしょうから、『三国志』によると卑弥呼の死は10年近く先になりそうなことを考えたら、この対面でヤノハが実子のニニギに殺されることはなさそうです。ヤノハはニニギが実子のヤエトであることを知っており、ニニギはそれを知らない一方で、ニニギがヤノハを恨んでいるとは、ヤノハは知りません。この親子関係がどのような結末を迎えるのかも、終盤の見どころになりそうで楽しみですが、先ずは、次回ヤノハが実子による殺害の危機にどう対処するのか、注目しています。
この記事へのコメント