大河ドラマ『豊臣兄弟!』第2回「願いの鐘」

 今回も、中村と清須を中心に話が展開しました。まだ小一郎(羽柴秀長)は織田信長に仕官していないので、中村の描写が多く、中村における小一郎一家の立場も、家族間や小一郎と直との会話で浮き彫りになっていきます。小一郎と直との関係や、藤吉郎(羽柴秀吉)が織田家で虐げられているところなど、初回にも感じましたが、保守的な作風のように思います。近年の大河ドラマの視聴率が低迷していることから、大河ドラマ愛好者に受け入れられやすいように、あえて陳腐とも言える作風にしているのかもしれませんが、まだ2回なので、判断は時期尚早でしょうか。

 今回初登場となった市は、退屈しのぎに藤吉郎を呼んで、面白い話を語らせており、この時点では藤吉郎を嫌っているわけではなさそうで、むしろお気に入りのようです。大河ドラマに限らず創作では、藤吉郎が市に恋愛感情というか憧憬を抱き、市は藤吉郎を嫌っているのが定番ですが、本作では市が藤吉郎を一定以上信頼しているようです。まあ、第2回までの作風から予想すると、浅井家滅亡で市が藤吉郎を深く恨むようになりそうで、市の娘の茶々と藤吉郎との関係は終盤の見どころの一つと期待しています。

 中村を野盗が再び襲撃し、村人にも多くの被害が出て落ち込む小一郎を、母親と姉が促し、小一郎は清須に行って藤吉郎を支えることにします。こうしたところも予定調和的で、まあこうした陳腐なところを嫌う視聴者もいるでしょうが、大河ドラマの愛好者には私のように保守的な人が多いでしょうから、視聴率の点では悪影響にならないように思います。寧々(高台院)の人物像も少しずつ明らかになってきましたが、かなり強気というか、藤吉郎の狂気や冷酷さを受け入れることができる、危険人物のようにも見えます。過去の大河ドラマの寧々は、優しく秀吉の暴走を諫める温厚な人物として描かれることが多かったように思いますが、本作ではどうなるのでしょうか。

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