大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第40回「尽きせぬは欲の泉」
今回は、幕府から身上半減の処分を受けた蔦屋重三郎の巻き返しを中心に話が展開しました。重三郎は身上半減の処分を目玉に売り出そうとしましたが、その勢いはすぐに失われます。重三郎は鶴屋喜右衛門とともに北尾政演(山東京伝)に執筆を依頼しますが、重い処分を受けた政演は及び腰で、代わりに滝沢瑣吉(曲亭馬琴)を紹介します。勝川春章は重三郎に勝川春朗(葛飾北斎)を紹介し、苦境の耕書堂に新たな人材が集まってきます。
重三郎はこの苦境に対処すべく、喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)を呼び出し、美人画を描かせようとしますが、歌麿は妻の「きよ」を亡くしたことから、女性を描くのには及び腰です。重三郎は歌麿を尋ねますが、歌麿は重三郎を冷淡に突き放そうとします。重三郎はそれでも歌麿を説得し、歌麿は女性を描くため、江戸に戻ります。やはり、本作の核となるのは重三郎と歌麿の関係で、歌麿は江戸に戻ってきたものの、重三郎にはまだ愛憎の入り混じった蟠りがあるようで、二人の微妙な関係は最終回まで続くと思います。次回で歌麿の大成が描かれそうですが、それが東洲斎写楽の売り出しとどう関わってくるのか、たいへん注目しています。歌麿は今回、重三郎が連れてきた女性を「写実的に」描いており、これは写楽を予感させます。本作では、写楽の絵の少なくとも一部は歌麿が描いたことになるのかもしれませんが、本作では捻ってくるかもしれず、写楽の描写には期待しています。
幕閣の描写では、松平定信(田安賢丸)が追い詰められていき、本作の政治場面では、前半が田沼意次、後半が松平定信を中心とする構成になっており、一橋治済が序盤からおそらく最終回まで登場することになりそうです。江戸市中を中心としつつ、幕閣との二元描写が本作の基本的な構成となっていますが、作中では重三郎と直接的な面識のあった田沼意次が退場した後では、重三郎が幕府から直接的に処分されることで、江戸市中と幕閣とがつながっています。こうしたところは上手く構成されているように思います。
今回は、滝沢瑣吉(曲亭馬琴)と勝川春朗(葛飾北斎)が初登場となります。どちらの個性も強烈で、滝沢瑣吉はひじょうに自尊心が高い人物として描かれるようです。この後には、滝沢瑣吉が重三郎に重田貞一(十返舎一九)を紹介し、終盤に入っても江戸時代というか日本文化史の有名人が相次いで登場するわけですが、日本文化史上の知名度と本作での重要度が一致するとも限らず、たとえば本作には杉田玄白も登場しましたが(第15回)、現時点では顔見世程度の出番にすぎず、本作で新たに登場したこれらの有名人が本作でどのような役割を果たすのか、まだよく分かりません。
重三郎はこの苦境に対処すべく、喜多川歌麿(唐丸、捨吉、雄助)を呼び出し、美人画を描かせようとしますが、歌麿は妻の「きよ」を亡くしたことから、女性を描くのには及び腰です。重三郎は歌麿を尋ねますが、歌麿は重三郎を冷淡に突き放そうとします。重三郎はそれでも歌麿を説得し、歌麿は女性を描くため、江戸に戻ります。やはり、本作の核となるのは重三郎と歌麿の関係で、歌麿は江戸に戻ってきたものの、重三郎にはまだ愛憎の入り混じった蟠りがあるようで、二人の微妙な関係は最終回まで続くと思います。次回で歌麿の大成が描かれそうですが、それが東洲斎写楽の売り出しとどう関わってくるのか、たいへん注目しています。歌麿は今回、重三郎が連れてきた女性を「写実的に」描いており、これは写楽を予感させます。本作では、写楽の絵の少なくとも一部は歌麿が描いたことになるのかもしれませんが、本作では捻ってくるかもしれず、写楽の描写には期待しています。
幕閣の描写では、松平定信(田安賢丸)が追い詰められていき、本作の政治場面では、前半が田沼意次、後半が松平定信を中心とする構成になっており、一橋治済が序盤からおそらく最終回まで登場することになりそうです。江戸市中を中心としつつ、幕閣との二元描写が本作の基本的な構成となっていますが、作中では重三郎と直接的な面識のあった田沼意次が退場した後では、重三郎が幕府から直接的に処分されることで、江戸市中と幕閣とがつながっています。こうしたところは上手く構成されているように思います。
今回は、滝沢瑣吉(曲亭馬琴)と勝川春朗(葛飾北斎)が初登場となります。どちらの個性も強烈で、滝沢瑣吉はひじょうに自尊心が高い人物として描かれるようです。この後には、滝沢瑣吉が重三郎に重田貞一(十返舎一九)を紹介し、終盤に入っても江戸時代というか日本文化史の有名人が相次いで登場するわけですが、日本文化史上の知名度と本作での重要度が一致するとも限らず、たとえば本作には杉田玄白も登場しましたが(第15回)、現時点では顔見世程度の出番にすぎず、本作で新たに登場したこれらの有名人が本作でどのような役割を果たすのか、まだよく分かりません。
この記事へのコメント