大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第14回「蔦重瀬川夫婦道中」

 今回は、蔦屋重三郎と瀬以(花の井、五代目瀬川)の関係の結末が描かれました。座頭金の問題で当道座が摘発され、鳥山検校(玉一)と鳥山検校に身請けされた瀬以も幕吏に連行されてしまい、抗議した重三郎も一旦は拘束されますが、重三郎も瀬以もすぐに釈放されます。当道座との関わりから、吉原にも類が及ぶところでしたが、吉原の有力者によって何とか回避されます。瀬以は松葉屋に預かりとなって、本屋を出すことになった重三郎は、ともに本屋をやろう、と瀬以に提案しますが、鳥山検校の処分が決まっていないので、瀬以は断ります。

 座頭金の問題で当道座はひどく恨まれているため、瀬以は療養中の松葉屋の女郎に斬りかかられ、顔と手首に軽傷を負います。これは創作だと思いますが、瀬以が鳥山検校に身請けされたことから、上手く話を展開しているように思います。瀬以への奉行所からの処分は譴責だけで、鳥山検校との離縁が命じられました。これはある意味で、瀬以の本心を深く知る鳥山検校の瀬以への深い愛情なのでしょう。これで、重三郎が瀬以を妻に迎える障害が消えたわけです。

 ここで重三郎は養父である駿河屋市右衛門に、女郎への待遇をよくするよう、持論を改めて訴えます。この前に、大文字屋市兵衛が江戸市中に家を購入できない、と奉行所から言い渡されており、それを覆すためにも、女郎への待遇をよくしようと、というわけです。この一連の流れからも、本作が緻密に構成されている、と改めて思ったものです。しかし、このまま重三郎と瀬以が結ばれるような展開だったのに、瀬以は吉原を離れ、重三郎に夢を託すことにします。重三郎と瀬以が結ばれることはなさそうだな、と以前から考えていたので、予想通りとも言えますが、なかなか捻ってきた感があります。瀬以はこれで退場となりますが、唐丸と同じく死が描かれたわけではないので、どこかで再登場するかもしれず、それがどのようなものなのか、期待しています。今回はエレキテルの不評も描かれ、これが平賀源内の最期につながるのかもしれず、注目しています。

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