大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第9回「玉菊灯籠恋の地獄」
今回は、蔦屋重三郎と花の井(五代目瀬川)の関係を中心に、その対比として「うつせみ」と小田新之助の恋愛も描かれました。「うつせみ」と新之助が両想いであることは以前から描かれていましたが、重三郎と花の井の関係は、これまで花の井からの片想いで、重三郎の方は花の井への想いを自覚しておらず、この対比がなかなか面白くなっています。しかし、花の井が盲目の大富豪である鳥山検校に身請けされそうだ、と聞いた重三郎は動揺し、やっと花の井の想いに気づき、年季明けに一緒になることを誓います。ここは人間関係の機微がよく描かれており、物語として面白くなっています。
花の井は鳥山検校への身請けを断り、その理由は花の井の価値を上げることだ、と打ち明けましたが、松葉屋の女将である「いね」は、花の井と重三郎の思惑にすぐ気づき、重三郎は松葉屋の主人である半左衛門から、諦めるよう説得というか恐喝されます。それでも、重三郎と花の井は足抜けを諦めていませんでしたが、「うつせみ」と新之助がいち早く足抜けを試みて捕まり、重三郎と花の井が見ている前で、「いね」は「うつせみ」を折檻し、こんなことで幸せにはならない、と罵倒します。花の井は「いね」と話し、「瀬川」を背負う重さについて諭され、鳥山検校からの身請けを決断し、重三郎もそれを受け入れることにしたようです。
今回は重三郎と花の井の関係を中心とした展開となり、これまでの描写を増えた面白い話になっており、吉原の暗い側面が描かれているのもよいと思います。鳥山検校に身請けされた後も花の井は登場するでしょうが、重三郎との関係がどのように描かれるのか、楽しみです。今回、幕政中枢の場面は描かれませんでしたが、田安賢丸(松平定信)は久々に登場し、捲土重来を期したかのような表情を浮かべていました。賢丸は、将軍の地位への野心はなさそうですが、幕府中枢にいること、さらには幕府政治に関わることには拘っているのでしょうか。松平定信の成人役はまだ公表されていませんが、重三郎にとって後半最大の敵として描かれるでしょうから、制作側は視聴者への訴求力を期待しているのでしょうか。松平定信の成人役は高橋一生氏だと予想していましたが、定信は重三郎より年下なので、20代の役者が起用される可能性も考えています。
花の井は鳥山検校への身請けを断り、その理由は花の井の価値を上げることだ、と打ち明けましたが、松葉屋の女将である「いね」は、花の井と重三郎の思惑にすぐ気づき、重三郎は松葉屋の主人である半左衛門から、諦めるよう説得というか恐喝されます。それでも、重三郎と花の井は足抜けを諦めていませんでしたが、「うつせみ」と新之助がいち早く足抜けを試みて捕まり、重三郎と花の井が見ている前で、「いね」は「うつせみ」を折檻し、こんなことで幸せにはならない、と罵倒します。花の井は「いね」と話し、「瀬川」を背負う重さについて諭され、鳥山検校からの身請けを決断し、重三郎もそれを受け入れることにしたようです。
今回は重三郎と花の井の関係を中心とした展開となり、これまでの描写を増えた面白い話になっており、吉原の暗い側面が描かれているのもよいと思います。鳥山検校に身請けされた後も花の井は登場するでしょうが、重三郎との関係がどのように描かれるのか、楽しみです。今回、幕政中枢の場面は描かれませんでしたが、田安賢丸(松平定信)は久々に登場し、捲土重来を期したかのような表情を浮かべていました。賢丸は、将軍の地位への野心はなさそうですが、幕府中枢にいること、さらには幕府政治に関わることには拘っているのでしょうか。松平定信の成人役はまだ公表されていませんが、重三郎にとって後半最大の敵として描かれるでしょうから、制作側は視聴者への訴求力を期待しているのでしょうか。松平定信の成人役は高橋一生氏だと予想していましたが、定信は重三郎より年下なので、20代の役者が起用される可能性も考えています。
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