継承としての文化進化
取り上げるのが遅れてしまいましたが、文化進化を継承の観点から検証した研究(Bentley, and O'Brien., 2024)が公表されました。本論文は、文化の変化と継承が、社会的帰属意識や文化価値や行動の観点では、さまざまな選択の範囲において主体性や意図性から生じる、との一部の考古学者の見解を、多くの考古学的記録によって検証し、世代間の継承だったことを強調しています。文化の進化について、主体性や意図性を強調する一部の考古学者の見解は、現代の学問的立場を過剰に反映しているのではないか、というわけです。最近当ブログで取り上げた、過去330万年間の人類史における累積文化の研究(Paige, and Perreault., 2024)との関わりでも注目されます。
そのより具体的事例として、本論文は新石器時代のヨーロッパにおける父方居住との見解について、現代的価値観が過剰に投影されているのではないか、と懸念し、男性は女性、とくに地位と富のある女性よりも移動が制約されていたのではないか、との懸念から、女性が男性のために移住した、と仮定する理由はない、との見解を採用しています。しかし、父方居住において、配偶者の確保が敵対的な略奪ではなく同盟のような友好的関係に基づいていたら、出生集団とは異なる集団に配偶者として迎えられた女性が埋葬で厚遇されても不思議ではない、とも解釈できるように思います。やはり、新石器時代のヨーロッパで父方居住社会が珍しくなかったことは否定できないように思いますが、本論文は、ヒトの行動生態学では、父系制は、協力的繁殖者としての、ヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱として説明しており、新石器時代ヨーロッパの父系制というか父方居住は地域的異常と評価されています。
しかし、当ブログで本論文にも言及したさいに整理したように(関連記事)、人類も含まれるヒト上科は、オランウータン属がやや母方居住に傾いているかもしれないとはいえ、現生種は現代人の一部を除いて基本的には非母方居住社会を形成しており、ヒト社会の母系中心起源を前提とすることには多いに疑問が残ります。さらに、現代人にとって最も近縁な現生分類群であるチンパンジー属は、雌が出生集団から離れ、雄が父系親族集団を形成する、父系制というか父方居住社会を形成します。現生分類群でチンパンジー属に次いで現代人と近縁なゴリラ属は、時に父系親族集団を形成します。人類系統でも、南アフリカ共和国で発見された240万~170万年前頃のアウストラロピテクス・アフリカヌス(Australopithecus africanus)およびパラントロプス・ロブストス(Paranthropus robustus)の同位体分析(Strother et al., 2011)から、雌が出生集団を離れ、雄が出生集団に留まっていたのではないか、と示唆されていますし、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)については、古代DNA研究から、イベリア半島とアルタイ地域において父方居住の可能性が強く示唆されています。
更新世の人類で母方居住を示唆する直接的証拠はまだ得られていないでしょうから、これらの知見から、人類系統の社会は元々父方居住で、現代人につながる系統においてある時期以降、母方居住も含めて社会が多様化していった、と考えるのが現時点で最も妥当なように思います。正直なところ、父系制は協力的繁殖者としてのヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱である、との本論文の見解はまったく支持できず、先史時代ヨーロッパの父方居住の証拠の意義が過小評価されているのではないか、との疑問が強く残ります。それでも、現在の視点を無意識に過去に投影する危険性の指摘など、私にとっては有益な論文で、読んで損をしたとは思いません。何よりも、人類社会を母系中心起源と想定する見解が、現在の人類学の少なくとも一部(私が無知なだけで、あるいはそうした見解が人類学では今も主流なのかもしれませんが)で今も支持されていることを知ったのは、大きな収穫でした。以下、敬称は省略します。
●要約
文化継承は考古学において中心的課題です。変化が継承されなければ、文化は進化できないでしょう。一部の考古学者は一般的に文化進化論やとくに継承の重要性を否定し、代わりに、社会的帰属意識や文化価値や行動の観点で、さまざまな選択の範囲において主体性や意図性から生じる、との文化的変化の見解を採用します。この強調は、現代の学究的想像力を過去に投影しています。しかし、考古学的記録の大半は、文化的伝統が行動の特徴の定義だった、世代間の継承過程と一致しています。
●研究史
20世紀初期以降、考古学者は、親族関係や富や生計や資源の利用権など、継承された文化的慣行がどのように考古学的記録に反映されているのか、調べてきました。継承は進化理論に不可欠ですが、一部の人類学者と考古学者はともに、文化進化における継承の却下を主張しています。たとえば、ある提案では「永続性(perdurance)」という新たな概念が提示され、この概念は、「世代を経てもずっと形成される、世界を継続的に招来する若しくは生み出すこと」として定義されます。これは、考古学間的記録の品目を、修正を伴う相続の過程における人々の間の文化的特徴の伝達を研究するための代理とみなす、進化考古学とは対照的です。世代間の時間規模では、これは生物学的継承と類似した文化的継承に他なりません。
この議論における重要な主題には、個人が社会的規範や世界観や地位の階層制度をどう形成し、それらによってどう形成されるのか、という主体性が含まれます。文化史家のアルバート・スポールディング(Albert Spaulding)は、「個人間の接触の主体性を通じての継続的伝達」によって文化を特徴づけました。主体性理論は、異形が文化進化へとどのように意図的に導入されるのか、ということについて焦点を当てているにも関わらず、進化考古学と矛盾しません。対照的に進化考古学は、意図の有無に関わらず差異を分析し、それは、「これら個人の決定の証拠を考古学者が回収できない」からだけではなく、小進化の過程として短期の意図は、大進化の長期の過程を方向づけないからです。たとえば、除草や収穫は短期の個人の意図ですが、それら何世代にもわたる継承された慣行は、農耕の文化進化にとって意図せず重要で、「予期せぬ長期にわたる文化的つながりとなりました」。
●継承と学習
ほとんどの考古学者は、意図性が継承された社会的慣行および知識によって形成されることに同意するでしょう。人生において、日課は社会規則や義務や相互作用に組み込まれ、「具体化された」ヒトの動きになります。たとえば、子供の創造性は通常、社会的規範によって思春期に制約されます。イアン・ホッダー(Ian Hodder)とクレイグ・セスフォード(Craig Cessford)は、「子供は日常化された過程空間内で成長するにつれて、特別な慣行や移動や自己制御の方法や敬意の姿勢などが肯定的価値である一方で、他の行為はそうではない、と学びます。子供は家庭内の日常生活の習慣において社会規則を学びます。この方法では日常の習慣が社会習慣となります」と述べました。進化考古学では、この学習は文化継承と呼ばれ、これが伝統を作り、長い期間にわたって物事の手本として識別できのす。学習は「文化を通じての生物学の拡張」です。文化進化理論では、文化は学習経路を通じての個体間の知識や信念や技能などの情報です。文化的継承は累積であることが多いので、「有益な修正は文化的に伝達され、経時的に蓄積されます」。
●文化継承と長い期間
考古学的記録のほとんどは、経時的な、「長い期間(longue durée)」の文化的慣行のゆっくりとした進化を記載しています。経時的な一貫性は、文化継承の結果です。たとえば、ケニアのオロルゲサイリー(Olorgesailie)盆地の、アシューリアン(Acheulian、アシュール文化)石器(120万~50万年前頃)の70万年間にわたる系列です(Deino et al., 2018)。この遺跡の数千点の握斧は29の層序にまたがっており、多分、考古学的記録における文化継承の最長の系列を表しており、おそらくは補助として脳にいくらかの遺伝的に誘発された配線があります。これは、アシューリアンの握斧が経時的にわずかでさえ変化しなかったことを意味しているのでしょうか?それは違います。この何十万年にもにわたる長い伝統内では、握斧の形態および製作の差異は、孤立と浮動と選択の進化過程に左右されました。この慣行は、模倣(やり方の真似)と競争(目的を真似て、やり方を考えること)との間の均衡の学習を通じて、継承されました。
道具がより複雑になるにつれて、模倣が顕著になっていきました。ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)はムステリアン(Mousterian、ムスティエ文化)石器技術を約25万年間維持し、わずか数通りの叩き割り手法を示しています。ネアンデルタール人の食性は数万年にわたって同様に保守的で、おもに地元の動物に焦点を当てた狩猟戦略からの肉食でした。この行動の伝統は、ネアンデルタール人が密接に関連する親族の小集団で暮らしていた、との遺伝学的証拠と一致しており、親が子供に親が継続的に投資していました(Ríos et al., 2019、Skov et al., 2022)。現生人類(Homo sapiens)が45000年前頃にヨーロッパに侵入した後で、ネアンデルタール人は急速に新たな物質文化を学び、新たな到来者【現生人類】と交雑さえしました(Hajdinjak et al., 2021)。
完新世のヨーロッパでは、同位体および古代DNAの証拠から、特定の地域で共存していた集団が、狩猟および採集や牧畜や耕作を含めて、千年にわたって生計の独特な継承形態を維持していたかもしれない、と示唆されています(Lazaridis et al., 2014)。独特な長屋、刻文土器、石器、耕作慣行、家畜、分業、世代をまたぐ富の移転(Kohler et al., 2017)のある線形陶器文化(Linear Pottery、Linearbandkeramik、略してLBK)などの考古学的遺物群は、長期の文化継承を反映しています。これは地域的差異につながり、特定の場所の記憶が継承されたので、その後の新石器時代の家屋は時に、その数世紀前の家屋もしくは埋葬の近くに建てられました。
●親族関係と継承
ヨーロッパでは、新石器時代の間とその後に、生計慣行や社会構造や物質文化の継承は親族関係に従いました(図1)。そうした親族関係制度は、ヨーロッパ中央部では父方居住で父系制だったことが最も多く、同位体と遺伝学と言語学の証拠によると、それ自体が継承されていました(Knipper et al., 2017、Mittnik et al., 2019、Sjögren et al., 2020、Blöcher et al., 2023)。追加の証拠はフランスのフランスのギュルジー・レス・ノイサッツ(Gurgy les Noisats)遺跡に由来し、この遺跡では、古代DNAが何十人もの男性は1人の男性の祖先と結びつけ(Rivollat et al., 2023)、イングランドのヘイズルトン・ノース(Hazleton North)では、5世代にまたがって、男性15人が埋葬されたものの、女性は埋葬されておらず、この遺跡の被葬者は単一の男性個体の子孫でした(Fowler et al., 2022)。新石器時代ヨーロッパにおけるこれら父系制もしくは父方居住との解釈は、異性愛規範的な男性との偏り、もしくは「核家族との強迫観念」と批判されてきており、そうした批判は、「女性が男性のために旅をする、性別(ジェンダー)の旅の二分法」と提示しています。以下は本論文の図1です。
親族関係の創造的表現の主体性の強調では、異論は過去に起きたかもしれないことを見逃しているようです。女性が男性のために移住した、と仮定する理由はありません。新石器時代の後のヨーロッパにおける女性は引退的に強く、古代DNAと同位体の証拠は、これらの父系親族制度における主人公としての女性を反映しているようです(Fowler et al., 2022)。生物考古学的証拠からはじっさい、男性は女性、とくに地位と富のある女性よりも移動が制約されていた、と示唆されています。
後期新石器時代と初期青銅器時代のヨーロッパ中央部および西部では、遊動的な女性(同位体から判断されます)が、地元の女性よりも豊かな富で埋葬されました(Mittnik et al., 2019)。たとえば、スペインのラ・アルモロヤ(La Almoloya)遺跡の青銅器時代の遺跡では、豪華に装飾された女性1個体が装飾されていない男性1個体とともに埋葬されており、67個体のゲノム規模データでは、少なくとも成人男性1個体を含む成人間ですべて1親等の親族関係が特定され、分析された成人女性30個体では1親等の親族関係はありませんでした(Villalba-Mouco et al., 2021)。イングランドのヘイズルトン・ノースでは、母方の下位系統が、女性4個体それぞれの配偶者との関連で埋葬されている、男性1個体の子孫によって示唆されています(Fowler et al., 2022)。銅器時代~前期青銅器時代のブリテン島では、「父系共同体内の女性の重要性は、埋葬記念碑内の中央の位置における女性埋葬の存在によって示唆されているかもしれません」。青銅器時代と鉄器時代のヨーロッパでは、女性は上流階層および専門家だっただけではなく、高位の戦士でもありました。
生物考古学的パターンが継承された親族関係制度を反映していたならば、以下のような説得力のある研究上の問題が提起され、それは、父方居住と会形成はなぜ新石器時代のヨーロッパ中央部で発生したのか、ということです。青銅器時代の女性が腕輪と帯板で木棺に埋葬されていた、スカンジナビア半島南部近くの遺跡では、同位体分析がヨーロッパ中央部よりも多様な移動性(したがって、親族関係?)パターンの存在を示唆しています。先史時代の世界の他地域では、生物考古学および文化的系統発生手法が、母系制を含めて、親族関係制度のより大きな多様性を明らかにしています(Kennett et al., 2017、Yaka et al., 2021、Lee et al., 2023)。まとめると、これは、父系制が新石器時代ヨーロッパにおいて、継承の独自の規則を通じて存続した地域的異常として発生した、と示唆しています。同様に、ヒトの行動生態学では、父系制は、協力的繁殖者としての、ヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱として説明されています(Shenk et al., 2019)。父系制の近因は、関係(共同養育者)が親の子育てを支援する干渉として多く、富の継承や牧畜や居住パターンや集約的な耕作や宗教を含んでいるかもしれません。
●我々の主体性の過去への投影
先史時代の生活が、証拠よりもはるかに多様で、あるいはより意図的である、との仮定は、考古学的解釈における偏りを示唆しています。現在の学者は、これまでに生きたほとんどのヒトよりも、何千倍もしくは何百万倍も多くの物質や着想や社会的接触に囲まれています。対照的に、先史時代の知識は、教師から学習者へと世代をまたいで伝えられ、技術がより複雑になるにつれて、教師と学習視野の投資が増加しました。民族史学的および実験的考古学から、アシューリアンの握斧の叩き割り技能の習得には何百時間も要する(Stout et al., 2015)のに対して、ハラッパのビーズ製作もしくは土器の轆轤の専門家になるには10年間の徒弟期間が必要だった、と示唆されています。現代の学者にとって、何世紀もしくは何千年にもわたる、作物の耕作、家畜の飼育、塚の建造、家の壁の塗り直し、民話の語り、沼地への遺体の埋葬などの文化的伝統の継承の概念化は困難かもしれません。
緩やかな文化的変化の期間は最終的に、社会政治的組織や専門化された製品の革新や交換網や食料生産、さらには親族関係制度の革新の連鎖によって中断されました。連鎖は、青銅器時代コーカサスにおける金の採掘など、地域的交流網における技術と慣行の継承において、反応を反映していることがよくあります。しかし、革新の連鎖は意図的な創造性もしくはそれまでの流れを変えるような革新を反映しているように見えるかもしれないものの、最終的には着想を交換する人口集団の有効規模によって駆動され、それは移動性と社会的交流網に影響を受けます。
物質的および社会的可能性に対する予測を、現在もしくは過去の文化に無意識に投影しないようにすることは、困難です。エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャード(Edward Evan Evans-Pritchard)は、自身がスーダンのヌエル人(Nuer)と家畜以外のことは決して議論できない、と不満を述べてから半世紀後に、シャロン・ハッチンソン(Sharon Hutchinson)は、「ヌエルランド(Nuerland、ナイル川支流のバハル・アルガザル川とソバト川流域)では、私が新たな人に会ったさいに尋ねられた最初の質問は、いつも同じで、それは、どこから来て、人々はウシもしくはカネで結婚するのですか?というものでした」と述べました。しかし、文化継承は個人の精神の制約では決してありません。ハッチンソンがその後で追加したように、「ウシと人々はある意味で同じであり、個人は最も重大なヒトの弱点の一部を超越でき、それによって世界に対するより大きな支配感を達成します」。イスラエルの23000年前頃となるオハロ2(Ohalo II)遺跡において数百もの地元植物を理解していた人々(Snir et al., 2015)は、現在それらの植物をGoogleで検索する誰かよりも、この知識をずっと熟知していました。
要するに文化継承は、巨視的で世代間の文化進化から、1個人の障害における微視的な意図性まで、複数の観点と一致します。しかし、現代の学術的想像力を過去に投影する必要はありませんの。古代の革新と社会組織と地域的多様性の理解の中心である、文化進化の過程の研究において、より多くの共通基盤があり、研究の問題はより重要です。
参考文献:
Bentley RA, and O'Brien MJ.(2024): Cultural evolution as inheritance, not intentions. Antiquity, 98, 401, 1406–1416.
https://doi.org/10.15184/aqy.2024.63
Blöcher J. et al.(2023): Descent, marriage, and residence practices of a 3,800-year-old pastoral community in Central Eurasia. PNAS, 120, 36, e2303574120.
https://doi.org/10.1073/pnas.2303574120
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Deino AL. et al.(2018): Chronology of the Acheulean to Middle Stone Age transition in eastern Africa. Science, 360, 6384, 95-98.
https://doi.org/10.1126/science.aao2216
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Fowler C. et al.(2022): A high-resolution picture of kinship practices in an Early Neolithic tomb. Nature, 601, 7894, 584–587.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-04241-4
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Hajdinjak M. et al.(2021): Initial Upper Palaeolithic humans in Europe had recent Neanderthal ancestry. Nature, 592, 7853, 253–257.
https://doi.org/10.1038/s41586-021-03335-3
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Kennett DJ. et al.(2017): Archaeogenomic evidence reveals prehistoric matrilineal dynasty. Nature Communications, 8, 14115.
https://doi.org/10.1038/ncomms14115
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Knipper C. et al.(2017): Female exogamy and gene pool diversification at the transition from the Final Neolithic to the Early Bronze Age in central Europe. PNAS, 114, 38, 10083–10088.
https://doi.org/10.1073/pnas.1706355114
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Kohler TA. et al.(2017): Greater post-Neolithic wealth disparities in Eurasia than in North America and Mesoamerica. Nature, 551, 7682, 619–622.
https://doi.org/10.1038/nature24646
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Lazaridis I. et al.(2014): Ancient human genomes suggest three ancestral populations for present-day Europeans. Nature, 513, 7518, 409–413.
https://doi.org/10.1038/nature13673
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Lee J. et al.(2023): Genetic population structure of the Xiongnu Empire at imperial and local scales. Science Advances, 9, 15, eadf3904.
https://doi.org/10.1126/sciadv.adf3904
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Mittnik A. et al.(2019):Kinship-based social inequality in Bronze Age Europe. Science, 366, 6466, 731–734.
https://doi.org/10.1126/science.aax6219
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Paige J, and Perreault C.(2024): 3.3 million years of stone tool complexity suggests that cumulative culture began during the Middle Pleistocene. PNAS, 121, 26, e2319175121.
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Ríos L. et al.(2019): Skeletal Anomalies in The Neandertal Family of El Sidrón (Spain) Support A Role of Inbreeding in Neandertal Extinction. Scientific Reports, 9, 1697.
https://doi.org/10.1038/s41598-019-38571-1
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Rivollat M. et al.(2023): Extensive pedigrees reveal the social organization of a Neolithic community. Nature, 620, 7974, 600–606.
https://doi.org/10.1038/s41586-023-06350-8
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Scelza BA. et al.(2020): High rate of extrapair paternity in a human population demonstrates diversity in human reproductive strategies. Science Advances, 6, 8, eaay6195.
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Shenk MK. et al.(2019): When does matriliny fail? The frequencies and causes of transitions to and from matriliny estimated from a de novo coding of a cross-cultural sample. Philosophical Transactions of the Royal Society B, 374, 1780, 20190006.
https://doi.org/10.1098/rstb.2019.0006
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Sjögren K-G, Olalde I, Carver S, Allentoft ME, Knowles T, Kroonen G, et al. (2020) Kinship and social organization in Copper Age Europe. A cross-disciplinary analysis of archaeology, DNA, isotopes, and anthropology from two Bell Beaker cemeteries. PLoS ONE 15(11): e0241278.
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0241278
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Skov L. et al.(2022): Genetic insights into the social organization of Neanderthals. Nature, 610, 7932, 519–525.
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Snir A, Nadel D, Groman-Yaroslavski I, Melamed Y, Sternberg M, Bar-Yosef O, et al. (2015) The Origin of Cultivation and Proto-Weeds, Long Before Neolithic Farming. PLoS ONE 10(7): e0131422.
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Stout D, Hecht E, Khreisheh N, Bradley B, Chaminade T (2015) Cognitive Demands of Lower Paleolithic Toolmaking. PLoS ONE 10(4): e0121804.
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Villalba-Mouco V. et al.(2021): Genomic transformation and social organization during the Copper Age–Bronze Age transition in southern Iberia. Science Advances, 7, 47, eabi7038.
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Yaka R. et al.(2021): Variable kinship patterns in Neolithic Anatolia revealed by ancient genomes. Current Biology, 31, 11, 2455–2468.E18.
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そのより具体的事例として、本論文は新石器時代のヨーロッパにおける父方居住との見解について、現代的価値観が過剰に投影されているのではないか、と懸念し、男性は女性、とくに地位と富のある女性よりも移動が制約されていたのではないか、との懸念から、女性が男性のために移住した、と仮定する理由はない、との見解を採用しています。しかし、父方居住において、配偶者の確保が敵対的な略奪ではなく同盟のような友好的関係に基づいていたら、出生集団とは異なる集団に配偶者として迎えられた女性が埋葬で厚遇されても不思議ではない、とも解釈できるように思います。やはり、新石器時代のヨーロッパで父方居住社会が珍しくなかったことは否定できないように思いますが、本論文は、ヒトの行動生態学では、父系制は、協力的繁殖者としての、ヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱として説明しており、新石器時代ヨーロッパの父系制というか父方居住は地域的異常と評価されています。
しかし、当ブログで本論文にも言及したさいに整理したように(関連記事)、人類も含まれるヒト上科は、オランウータン属がやや母方居住に傾いているかもしれないとはいえ、現生種は現代人の一部を除いて基本的には非母方居住社会を形成しており、ヒト社会の母系中心起源を前提とすることには多いに疑問が残ります。さらに、現代人にとって最も近縁な現生分類群であるチンパンジー属は、雌が出生集団から離れ、雄が父系親族集団を形成する、父系制というか父方居住社会を形成します。現生分類群でチンパンジー属に次いで現代人と近縁なゴリラ属は、時に父系親族集団を形成します。人類系統でも、南アフリカ共和国で発見された240万~170万年前頃のアウストラロピテクス・アフリカヌス(Australopithecus africanus)およびパラントロプス・ロブストス(Paranthropus robustus)の同位体分析(Strother et al., 2011)から、雌が出生集団を離れ、雄が出生集団に留まっていたのではないか、と示唆されていますし、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)については、古代DNA研究から、イベリア半島とアルタイ地域において父方居住の可能性が強く示唆されています。
更新世の人類で母方居住を示唆する直接的証拠はまだ得られていないでしょうから、これらの知見から、人類系統の社会は元々父方居住で、現代人につながる系統においてある時期以降、母方居住も含めて社会が多様化していった、と考えるのが現時点で最も妥当なように思います。正直なところ、父系制は協力的繁殖者としてのヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱である、との本論文の見解はまったく支持できず、先史時代ヨーロッパの父方居住の証拠の意義が過小評価されているのではないか、との疑問が強く残ります。それでも、現在の視点を無意識に過去に投影する危険性の指摘など、私にとっては有益な論文で、読んで損をしたとは思いません。何よりも、人類社会を母系中心起源と想定する見解が、現在の人類学の少なくとも一部(私が無知なだけで、あるいはそうした見解が人類学では今も主流なのかもしれませんが)で今も支持されていることを知ったのは、大きな収穫でした。以下、敬称は省略します。
●要約
文化継承は考古学において中心的課題です。変化が継承されなければ、文化は進化できないでしょう。一部の考古学者は一般的に文化進化論やとくに継承の重要性を否定し、代わりに、社会的帰属意識や文化価値や行動の観点で、さまざまな選択の範囲において主体性や意図性から生じる、との文化的変化の見解を採用します。この強調は、現代の学究的想像力を過去に投影しています。しかし、考古学的記録の大半は、文化的伝統が行動の特徴の定義だった、世代間の継承過程と一致しています。
●研究史
20世紀初期以降、考古学者は、親族関係や富や生計や資源の利用権など、継承された文化的慣行がどのように考古学的記録に反映されているのか、調べてきました。継承は進化理論に不可欠ですが、一部の人類学者と考古学者はともに、文化進化における継承の却下を主張しています。たとえば、ある提案では「永続性(perdurance)」という新たな概念が提示され、この概念は、「世代を経てもずっと形成される、世界を継続的に招来する若しくは生み出すこと」として定義されます。これは、考古学間的記録の品目を、修正を伴う相続の過程における人々の間の文化的特徴の伝達を研究するための代理とみなす、進化考古学とは対照的です。世代間の時間規模では、これは生物学的継承と類似した文化的継承に他なりません。
この議論における重要な主題には、個人が社会的規範や世界観や地位の階層制度をどう形成し、それらによってどう形成されるのか、という主体性が含まれます。文化史家のアルバート・スポールディング(Albert Spaulding)は、「個人間の接触の主体性を通じての継続的伝達」によって文化を特徴づけました。主体性理論は、異形が文化進化へとどのように意図的に導入されるのか、ということについて焦点を当てているにも関わらず、進化考古学と矛盾しません。対照的に進化考古学は、意図の有無に関わらず差異を分析し、それは、「これら個人の決定の証拠を考古学者が回収できない」からだけではなく、小進化の過程として短期の意図は、大進化の長期の過程を方向づけないからです。たとえば、除草や収穫は短期の個人の意図ですが、それら何世代にもわたる継承された慣行は、農耕の文化進化にとって意図せず重要で、「予期せぬ長期にわたる文化的つながりとなりました」。
●継承と学習
ほとんどの考古学者は、意図性が継承された社会的慣行および知識によって形成されることに同意するでしょう。人生において、日課は社会規則や義務や相互作用に組み込まれ、「具体化された」ヒトの動きになります。たとえば、子供の創造性は通常、社会的規範によって思春期に制約されます。イアン・ホッダー(Ian Hodder)とクレイグ・セスフォード(Craig Cessford)は、「子供は日常化された過程空間内で成長するにつれて、特別な慣行や移動や自己制御の方法や敬意の姿勢などが肯定的価値である一方で、他の行為はそうではない、と学びます。子供は家庭内の日常生活の習慣において社会規則を学びます。この方法では日常の習慣が社会習慣となります」と述べました。進化考古学では、この学習は文化継承と呼ばれ、これが伝統を作り、長い期間にわたって物事の手本として識別できのす。学習は「文化を通じての生物学の拡張」です。文化進化理論では、文化は学習経路を通じての個体間の知識や信念や技能などの情報です。文化的継承は累積であることが多いので、「有益な修正は文化的に伝達され、経時的に蓄積されます」。
●文化継承と長い期間
考古学的記録のほとんどは、経時的な、「長い期間(longue durée)」の文化的慣行のゆっくりとした進化を記載しています。経時的な一貫性は、文化継承の結果です。たとえば、ケニアのオロルゲサイリー(Olorgesailie)盆地の、アシューリアン(Acheulian、アシュール文化)石器(120万~50万年前頃)の70万年間にわたる系列です(Deino et al., 2018)。この遺跡の数千点の握斧は29の層序にまたがっており、多分、考古学的記録における文化継承の最長の系列を表しており、おそらくは補助として脳にいくらかの遺伝的に誘発された配線があります。これは、アシューリアンの握斧が経時的にわずかでさえ変化しなかったことを意味しているのでしょうか?それは違います。この何十万年にもにわたる長い伝統内では、握斧の形態および製作の差異は、孤立と浮動と選択の進化過程に左右されました。この慣行は、模倣(やり方の真似)と競争(目的を真似て、やり方を考えること)との間の均衡の学習を通じて、継承されました。
道具がより複雑になるにつれて、模倣が顕著になっていきました。ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)はムステリアン(Mousterian、ムスティエ文化)石器技術を約25万年間維持し、わずか数通りの叩き割り手法を示しています。ネアンデルタール人の食性は数万年にわたって同様に保守的で、おもに地元の動物に焦点を当てた狩猟戦略からの肉食でした。この行動の伝統は、ネアンデルタール人が密接に関連する親族の小集団で暮らしていた、との遺伝学的証拠と一致しており、親が子供に親が継続的に投資していました(Ríos et al., 2019、Skov et al., 2022)。現生人類(Homo sapiens)が45000年前頃にヨーロッパに侵入した後で、ネアンデルタール人は急速に新たな物質文化を学び、新たな到来者【現生人類】と交雑さえしました(Hajdinjak et al., 2021)。
完新世のヨーロッパでは、同位体および古代DNAの証拠から、特定の地域で共存していた集団が、狩猟および採集や牧畜や耕作を含めて、千年にわたって生計の独特な継承形態を維持していたかもしれない、と示唆されています(Lazaridis et al., 2014)。独特な長屋、刻文土器、石器、耕作慣行、家畜、分業、世代をまたぐ富の移転(Kohler et al., 2017)のある線形陶器文化(Linear Pottery、Linearbandkeramik、略してLBK)などの考古学的遺物群は、長期の文化継承を反映しています。これは地域的差異につながり、特定の場所の記憶が継承されたので、その後の新石器時代の家屋は時に、その数世紀前の家屋もしくは埋葬の近くに建てられました。
●親族関係と継承
ヨーロッパでは、新石器時代の間とその後に、生計慣行や社会構造や物質文化の継承は親族関係に従いました(図1)。そうした親族関係制度は、ヨーロッパ中央部では父方居住で父系制だったことが最も多く、同位体と遺伝学と言語学の証拠によると、それ自体が継承されていました(Knipper et al., 2017、Mittnik et al., 2019、Sjögren et al., 2020、Blöcher et al., 2023)。追加の証拠はフランスのフランスのギュルジー・レス・ノイサッツ(Gurgy les Noisats)遺跡に由来し、この遺跡では、古代DNAが何十人もの男性は1人の男性の祖先と結びつけ(Rivollat et al., 2023)、イングランドのヘイズルトン・ノース(Hazleton North)では、5世代にまたがって、男性15人が埋葬されたものの、女性は埋葬されておらず、この遺跡の被葬者は単一の男性個体の子孫でした(Fowler et al., 2022)。新石器時代ヨーロッパにおけるこれら父系制もしくは父方居住との解釈は、異性愛規範的な男性との偏り、もしくは「核家族との強迫観念」と批判されてきており、そうした批判は、「女性が男性のために旅をする、性別(ジェンダー)の旅の二分法」と提示しています。以下は本論文の図1です。
親族関係の創造的表現の主体性の強調では、異論は過去に起きたかもしれないことを見逃しているようです。女性が男性のために移住した、と仮定する理由はありません。新石器時代の後のヨーロッパにおける女性は引退的に強く、古代DNAと同位体の証拠は、これらの父系親族制度における主人公としての女性を反映しているようです(Fowler et al., 2022)。生物考古学的証拠からはじっさい、男性は女性、とくに地位と富のある女性よりも移動が制約されていた、と示唆されています。
後期新石器時代と初期青銅器時代のヨーロッパ中央部および西部では、遊動的な女性(同位体から判断されます)が、地元の女性よりも豊かな富で埋葬されました(Mittnik et al., 2019)。たとえば、スペインのラ・アルモロヤ(La Almoloya)遺跡の青銅器時代の遺跡では、豪華に装飾された女性1個体が装飾されていない男性1個体とともに埋葬されており、67個体のゲノム規模データでは、少なくとも成人男性1個体を含む成人間ですべて1親等の親族関係が特定され、分析された成人女性30個体では1親等の親族関係はありませんでした(Villalba-Mouco et al., 2021)。イングランドのヘイズルトン・ノースでは、母方の下位系統が、女性4個体それぞれの配偶者との関連で埋葬されている、男性1個体の子孫によって示唆されています(Fowler et al., 2022)。銅器時代~前期青銅器時代のブリテン島では、「父系共同体内の女性の重要性は、埋葬記念碑内の中央の位置における女性埋葬の存在によって示唆されているかもしれません」。青銅器時代と鉄器時代のヨーロッパでは、女性は上流階層および専門家だっただけではなく、高位の戦士でもありました。
生物考古学的パターンが継承された親族関係制度を反映していたならば、以下のような説得力のある研究上の問題が提起され、それは、父方居住と会形成はなぜ新石器時代のヨーロッパ中央部で発生したのか、ということです。青銅器時代の女性が腕輪と帯板で木棺に埋葬されていた、スカンジナビア半島南部近くの遺跡では、同位体分析がヨーロッパ中央部よりも多様な移動性(したがって、親族関係?)パターンの存在を示唆しています。先史時代の世界の他地域では、生物考古学および文化的系統発生手法が、母系制を含めて、親族関係制度のより大きな多様性を明らかにしています(Kennett et al., 2017、Yaka et al., 2021、Lee et al., 2023)。まとめると、これは、父系制が新石器時代ヨーロッパにおいて、継承の独自の規則を通じて存続した地域的異常として発生した、と示唆しています。同様に、ヒトの行動生態学では、父系制は、協力的繁殖者としての、ヒト社会の母系中心起源からの比較的最近の逸脱として説明されています(Shenk et al., 2019)。父系制の近因は、関係(共同養育者)が親の子育てを支援する干渉として多く、富の継承や牧畜や居住パターンや集約的な耕作や宗教を含んでいるかもしれません。
●我々の主体性の過去への投影
先史時代の生活が、証拠よりもはるかに多様で、あるいはより意図的である、との仮定は、考古学的解釈における偏りを示唆しています。現在の学者は、これまでに生きたほとんどのヒトよりも、何千倍もしくは何百万倍も多くの物質や着想や社会的接触に囲まれています。対照的に、先史時代の知識は、教師から学習者へと世代をまたいで伝えられ、技術がより複雑になるにつれて、教師と学習視野の投資が増加しました。民族史学的および実験的考古学から、アシューリアンの握斧の叩き割り技能の習得には何百時間も要する(Stout et al., 2015)のに対して、ハラッパのビーズ製作もしくは土器の轆轤の専門家になるには10年間の徒弟期間が必要だった、と示唆されています。現代の学者にとって、何世紀もしくは何千年にもわたる、作物の耕作、家畜の飼育、塚の建造、家の壁の塗り直し、民話の語り、沼地への遺体の埋葬などの文化的伝統の継承の概念化は困難かもしれません。
緩やかな文化的変化の期間は最終的に、社会政治的組織や専門化された製品の革新や交換網や食料生産、さらには親族関係制度の革新の連鎖によって中断されました。連鎖は、青銅器時代コーカサスにおける金の採掘など、地域的交流網における技術と慣行の継承において、反応を反映していることがよくあります。しかし、革新の連鎖は意図的な創造性もしくはそれまでの流れを変えるような革新を反映しているように見えるかもしれないものの、最終的には着想を交換する人口集団の有効規模によって駆動され、それは移動性と社会的交流網に影響を受けます。
物質的および社会的可能性に対する予測を、現在もしくは過去の文化に無意識に投影しないようにすることは、困難です。エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャード(Edward Evan Evans-Pritchard)は、自身がスーダンのヌエル人(Nuer)と家畜以外のことは決して議論できない、と不満を述べてから半世紀後に、シャロン・ハッチンソン(Sharon Hutchinson)は、「ヌエルランド(Nuerland、ナイル川支流のバハル・アルガザル川とソバト川流域)では、私が新たな人に会ったさいに尋ねられた最初の質問は、いつも同じで、それは、どこから来て、人々はウシもしくはカネで結婚するのですか?というものでした」と述べました。しかし、文化継承は個人の精神の制約では決してありません。ハッチンソンがその後で追加したように、「ウシと人々はある意味で同じであり、個人は最も重大なヒトの弱点の一部を超越でき、それによって世界に対するより大きな支配感を達成します」。イスラエルの23000年前頃となるオハロ2(Ohalo II)遺跡において数百もの地元植物を理解していた人々(Snir et al., 2015)は、現在それらの植物をGoogleで検索する誰かよりも、この知識をずっと熟知していました。
要するに文化継承は、巨視的で世代間の文化進化から、1個人の障害における微視的な意図性まで、複数の観点と一致します。しかし、現代の学術的想像力を過去に投影する必要はありませんの。古代の革新と社会組織と地域的多様性の理解の中心である、文化進化の過程の研究において、より多くの共通基盤があり、研究の問題はより重要です。
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