大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第3回「千客万来『一目千本』」
今回も重三郎の吉原再建の試みと幕府政治が描かれ、重三郎が吉原を再建しようと奮闘し、版元に深く関わっていく流れが序盤の柱となっており、軸がしっかりしているように思います。吉原細見の改訂に深く関わった重三郎に対して、養父の駿河屋市右衛門は激昂します。重三郎が今度は女郎を花に見立てた入銀本の制作に着手すると、女郎屋や引手茶屋の主人がことごとく賛成する中で、駿河屋市右衛門だけは反対して激昂し、その理由が他人には不可解なのですが、扇屋宇右衛門に語らせることによって、駿河屋市右衛門が優秀な重三郎を後継者と考えているのではないか、と示唆されています。駿河屋市右衛門の真意が明示されたわけではありませんが、扇屋宇右衛門の見立てはおそらく妥当なのでしょう。
重三郎は入銀本の絵師として北尾重政を起用し、北尾重政は今回が初登場となります。北尾重政は当時としては長命で、重三郎没後も生きていたので、終盤まで登場しそうです。後半から終盤になって登場するだろう葛飾北斎や十返舎一九などの配役はまだ公表されていませんが、北尾政演(山東京伝)や倉橋格(恋川春町)や太田南畝などの配役は既に公表されており、本作らは江戸時代の多くの有名文化人が登場することになりそうです。こうした点も、制作側が蔦屋重三郎を大河ドラマの主人公とした理由でしょうか。現時点でもかなり面白いと思いますし、今後さらに当時の有名人が登場するでしょうから、本作を最後まで楽しめそうです。
政治場面の描写は予想以上に長く、田安賢丸(松平定信)を白河松平家の養子とする話が蒸し返され、田沼意次も反感を買うことになりそうなため乗り気ではないものの、信任を得ている将軍の徳川家治に頼み込み、賢丸は白河松平家の養子となることを了承します。しかし、賢丸の兄の田安治察は後継者を残さず没し、一橋治済による毒殺を示唆する描写となっていました。やはり、一橋治済は胡散臭い野心家として描かれるのでしょうか。兄が後継者を残さず没したら、自分が後継者になる、との将軍家治との約束でしたが、賢丸の養子縁組は解消されず、賢丸はそれで田沼意次を恨むようです。これは次回描かれるのでしょうが、政治場面も本作では重要となってきそうです。蔦屋重三郎が主人公であることから、松平定信が重要人物になりそうとは予想していましたが、成人役が登場する前どころか、成人役の発表さえまだの段階で、子供時代からここまで扱いが大きいのは意外でした。後半の重三郎と松平定信の関係がどのように描かれるのかも、楽しみです。
重三郎は入銀本の絵師として北尾重政を起用し、北尾重政は今回が初登場となります。北尾重政は当時としては長命で、重三郎没後も生きていたので、終盤まで登場しそうです。後半から終盤になって登場するだろう葛飾北斎や十返舎一九などの配役はまだ公表されていませんが、北尾政演(山東京伝)や倉橋格(恋川春町)や太田南畝などの配役は既に公表されており、本作らは江戸時代の多くの有名文化人が登場することになりそうです。こうした点も、制作側が蔦屋重三郎を大河ドラマの主人公とした理由でしょうか。現時点でもかなり面白いと思いますし、今後さらに当時の有名人が登場するでしょうから、本作を最後まで楽しめそうです。
政治場面の描写は予想以上に長く、田安賢丸(松平定信)を白河松平家の養子とする話が蒸し返され、田沼意次も反感を買うことになりそうなため乗り気ではないものの、信任を得ている将軍の徳川家治に頼み込み、賢丸は白河松平家の養子となることを了承します。しかし、賢丸の兄の田安治察は後継者を残さず没し、一橋治済による毒殺を示唆する描写となっていました。やはり、一橋治済は胡散臭い野心家として描かれるのでしょうか。兄が後継者を残さず没したら、自分が後継者になる、との将軍家治との約束でしたが、賢丸の養子縁組は解消されず、賢丸はそれで田沼意次を恨むようです。これは次回描かれるのでしょうが、政治場面も本作では重要となってきそうです。蔦屋重三郎が主人公であることから、松平定信が重要人物になりそうとは予想していましたが、成人役が登場する前どころか、成人役の発表さえまだの段階で、子供時代からここまで扱いが大きいのは意外でした。後半の重三郎と松平定信の関係がどのように描かれるのかも、楽しみです。
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