大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第2回「吉原細見『嗚呼御江戸』」
今回は、吉原の案内書である吉原細見の制作を中心に話が展開しました。蔦屋重三郎は細見の序文に、才人として著名な平賀源内を起用しようと考えて、奔走します。重三郎は早々に源内と会うことに成功しますが、この時点では源内がそうだとは名乗らず、重三郎が途中までそう気づいていないことで喜劇調となっています。こうしたところは、娯楽ドラマとして工夫されているように思います。吉原細見の制作をめぐる重三郎と源内のやり取りはほぼ創作なのでしょうが、上手く構成されており、なかなか楽しめました。
政治場面では、少年時代の田安賢丸(松平定信)が登場し、一橋治済も初登場となりました。蔦屋重三郎が主人公なので、松平定信は後半の重要人物であることを予想していた人は私も含めて少なくなかったでしょうが、少年時代から登場したことで、松平定信が後半の重要人物となることはほぼ確定と言えそうです。賢丸は固い人物のようで、それが後年も変わらず、重三郎と対立する、という構成なのかもしれませんが、もっとひねった作風になりそうな気がします。松平定信の成人役はまだ発表されておらず、東洲斎写楽とともに今後の目玉の配役なのでしょう。本作で松平定信を演じるのは高橋一生氏ではないか、と私は予想しています。先入観もあるのでしょうが、一橋治済は胡散臭くて野心的な人物のように見え、最終回まで登場するでしょうから、今後どのように描かれるのか、楽しみです。
本作の舞台である江戸時代中盤は時代劇では馴染み深いものの、本作のように吉原を詳しく描いている作品は少ないでしょうから、『平家物語』以前の平安時代を扱った昨年ほどではないとしても、多くの視聴者にとって異質に見えるところが少なくないように思います。本作の初回視聴率は低かったそうですが、馴染み深い吉原が舞台であることから、今後も視聴率の低迷は避けられないかもしれません。それでも、ここまではかなり楽しめていますし、重三郎が版元を営む展開に入ってきて、2021年放送の大河ドラマ『青天を衝け』と同様に、主人公がその才覚で脳動的に動いていますから、今後も大いに期待しています。
政治場面では、少年時代の田安賢丸(松平定信)が登場し、一橋治済も初登場となりました。蔦屋重三郎が主人公なので、松平定信は後半の重要人物であることを予想していた人は私も含めて少なくなかったでしょうが、少年時代から登場したことで、松平定信が後半の重要人物となることはほぼ確定と言えそうです。賢丸は固い人物のようで、それが後年も変わらず、重三郎と対立する、という構成なのかもしれませんが、もっとひねった作風になりそうな気がします。松平定信の成人役はまだ発表されておらず、東洲斎写楽とともに今後の目玉の配役なのでしょう。本作で松平定信を演じるのは高橋一生氏ではないか、と私は予想しています。先入観もあるのでしょうが、一橋治済は胡散臭くて野心的な人物のように見え、最終回まで登場するでしょうから、今後どのように描かれるのか、楽しみです。
本作の舞台である江戸時代中盤は時代劇では馴染み深いものの、本作のように吉原を詳しく描いている作品は少ないでしょうから、『平家物語』以前の平安時代を扱った昨年ほどではないとしても、多くの視聴者にとって異質に見えるところが少なくないように思います。本作の初回視聴率は低かったそうですが、馴染み深い吉原が舞台であることから、今後も視聴率の低迷は避けられないかもしれません。それでも、ここまではかなり楽しめていますし、重三郎が版元を営む展開に入ってきて、2021年放送の大河ドラマ『青天を衝け』と同様に、主人公がその才覚で脳動的に動いていますから、今後も大いに期待しています。
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