大河ドラマ『光る君へ』第10回「月夜の陰謀」
今回は、花山天皇の出家と退位に至る陰謀が描かれました。本作の準主人公とも言うべき藤原道長(三郎)にとって出世の契機になったという意味でも、前半の山場になるのではないか、と予測していた政変なので、どう描かれるのか、たいへん注目していました。陰謀の詳しい計画は藤原兼家から語られ、史実を考慮しなければ、実行はなかなか緊張感があり、あるいは失敗もあるのかな、と思わせる内容でした。そう考えると、大河ドラマに限らず歴史劇では、予備知識のない方がかえって楽しめることもあるのかな、と改めて思います。まあ、ある程度「史実」を知ったうえで、それをどう描くのか、という楽しみ方もできるわけですが。
花山天皇は退位しましたが、今後、道長にとって大きな転機となる政変(長徳の変)に関わるというか巻き込まれるため、もう1回は出番があるはずで、本作では皇太子時代から登場していたように重要人物なだけに、その人物像も比較的短い登場時間ながら深く掘り下げられてきたように思います。花山天皇はひじょうに印象深い人物として描かれてきたので、今後の登場も楽しみです。花山天皇の退位は、その師であった紫式部の父親である藤原為時にも大きな影響を及ぼし、これ以降10年ほど為時は官職を得られませんでした。おそらく、紫式部の結婚が当時としては遅かったことも、そのためなのでしょう。
この政変と直接的には関わらない主人公である紫式部(まひろ)の出番は、政変と関係ない父親の人となりを浮き彫りにするところと、道長とのやり取りでした。確か放送開始前には、紫式部と道長は恋愛関係にならない、と公表されていたように記憶しているので、道長と紫式部が深い相思相愛関係になったうえに、近年の大河ドラマでは異例とも思える「過激な」描写があったのは、かなり意外でした。結局二人が結ばれなかったのは、紫式部が前回、道長と自分の間に決定的な立場の違いを強く意識したことから、自然な流れのように思えました。紫式部はすでに、今後道長の妻となる源倫子からもその学識を高く評価されているようなので、道長との縁は続いていくのでしょうが、紫式部と道長の関係がどう描かれていくのかは、本作の大きな見どころとなりそうです。
花山天皇は退位しましたが、今後、道長にとって大きな転機となる政変(長徳の変)に関わるというか巻き込まれるため、もう1回は出番があるはずで、本作では皇太子時代から登場していたように重要人物なだけに、その人物像も比較的短い登場時間ながら深く掘り下げられてきたように思います。花山天皇はひじょうに印象深い人物として描かれてきたので、今後の登場も楽しみです。花山天皇の退位は、その師であった紫式部の父親である藤原為時にも大きな影響を及ぼし、これ以降10年ほど為時は官職を得られませんでした。おそらく、紫式部の結婚が当時としては遅かったことも、そのためなのでしょう。
この政変と直接的には関わらない主人公である紫式部(まひろ)の出番は、政変と関係ない父親の人となりを浮き彫りにするところと、道長とのやり取りでした。確か放送開始前には、紫式部と道長は恋愛関係にならない、と公表されていたように記憶しているので、道長と紫式部が深い相思相愛関係になったうえに、近年の大河ドラマでは異例とも思える「過激な」描写があったのは、かなり意外でした。結局二人が結ばれなかったのは、紫式部が前回、道長と自分の間に決定的な立場の違いを強く意識したことから、自然な流れのように思えました。紫式部はすでに、今後道長の妻となる源倫子からもその学識を高く評価されているようなので、道長との縁は続いていくのでしょうが、紫式部と道長の関係がどう描かれていくのかは、本作の大きな見どころとなりそうです。
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