年末の挨拶
いよいよ2023年も終わりが近づいてきました。1年間この過疎ブログをお読みくださった方、さらには有益な情報を寄せてくださった方には感謝申し上げます。今年もロシアによるウクライナへの侵略は続き、物価高など日本社会への悪影響があり、私も含めて長期衰退傾向にある日本社会の先行きに不安を抱く人は多かったのではないか、と思います。さらに今年10月になってハマスがイスラエルを攻撃し、それに対してイスラエルが大々的に報復を始めて、パレスチナ情勢が急激に悪化したため、世界情勢の見通しがさらに暗くなった感もあります。ロシアによるウクライナ侵略とパレスチナ情勢の悪化は、日本にとっても大きな悪影響を及ぼしていくのではないか、とたいへん懸念されます。
ウクライナにとっては、イスラエルとハマスの戦いの激化によって、アメリカ合衆国を筆頭に「西側」諸国からの援助減少が現実の問題となり、敗北の危機に陥っている、と言えるかもしれません。もっとも、そもそもウクライナとロシアにとって何が勝利条件なのかが問題で、ウクライナのゼレンスキー大統領は2014年にロシアが侵略して占領したクリミアも含めて、少なくとも現時点で表向きにはロシア軍のウクライナ領からの撤退を最低条件としているようですが、この目的を達成するのは難しいかもしれず、ロシアがウクライナ領を一定以上占拠したまま停戦に追い込まれるかもしれません。私の理想は、ロシアの敗北というか、ロシアが2014年以降に侵略したウクライナ領から撤退し、なおかつ核兵器の使用などロシアのプーチン政権が自暴自棄にならないことなのですが、この実現はかなり難しそうです。
昨年からのロシアによるウクライナ侵略が続いてまだ収束する見通しは立たず、今年秋になってパレスチナ情勢が急激に悪化し、ここ数年日本社会のみならず世界的に大問題となってきた新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もまだ油断できないでしょうから、来年の日本社会の見通しもかなり暗そうですが、地道にしぶとく生き続けて、自分のやりたいことを続けられるよう、日々努めていくつもりです。今年当ブログで取り上げた中でとくに面白かった本は、以下の通りです。
中井謙太『新しいゲノムの教科書 DNAから探る最新・生命科学入門』
https://sicambre.seesaa.net/article/202302article_18.html
橋場弦『古代ギリシアの民主政』
https://sicambre.seesaa.net/article/202302article_25.html
森部豊『唐 東ユーラシアの大帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202304article_22.html
Caroline Fourest『「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_6.html
石濱裕美子『物語チベットの歴史 天空の仏教国の1400年』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_13.html
小野寺史郎『戦後日本の中国観 アジアと近代をめぐる葛藤』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_27.html
水ノ江和同『縄文人は海を越えたか 言葉と文化圏』
https://sicambre.seesaa.net/article/202306article_3.html
小野寺拓也、田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』
https://sicambre.seesaa.net/article/202308article_5.html
落合淳思『古代中国 説話と真相』
https://sicambre.seesaa.net/article/202308article_19.html
井上文則『軍と兵士のローマ帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202309article_2.html
川田稔『武藤章 昭和陸軍最後の戦略家』
https://sicambre.seesaa.net/article/202309article_23.html
平田陽一郎『隋 「流星王朝」の光芒』
https://sicambre.seesaa.net/article/202312article_2.html
津本英利『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』
https://sicambre.seesaa.net/article/202312article_9.html
これらのなかでもとくにお勧めなのは、水ノ江和同『縄文人は海を越えたか 言葉と文化圏』です。なお、過去の面白かった本のまとめは以下の通りです。
(1)2010年4月以前
https://sicambre.seesaa.net/article/201004article_25.html
(2)2010年5月~2013年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201401article_3.html
(3)2014年1月~2018年4月
https://sicambre.seesaa.net/article/201805article_24.html
(4)2018年5月~2019年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201912article_51.html
(5)2020年1月~2020年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202012article_41.html
(6)2021年1月~2021年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202112article_33.html
(7)2022年1月~2022年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202212article_31.html
ウクライナにとっては、イスラエルとハマスの戦いの激化によって、アメリカ合衆国を筆頭に「西側」諸国からの援助減少が現実の問題となり、敗北の危機に陥っている、と言えるかもしれません。もっとも、そもそもウクライナとロシアにとって何が勝利条件なのかが問題で、ウクライナのゼレンスキー大統領は2014年にロシアが侵略して占領したクリミアも含めて、少なくとも現時点で表向きにはロシア軍のウクライナ領からの撤退を最低条件としているようですが、この目的を達成するのは難しいかもしれず、ロシアがウクライナ領を一定以上占拠したまま停戦に追い込まれるかもしれません。私の理想は、ロシアの敗北というか、ロシアが2014年以降に侵略したウクライナ領から撤退し、なおかつ核兵器の使用などロシアのプーチン政権が自暴自棄にならないことなのですが、この実現はかなり難しそうです。
昨年からのロシアによるウクライナ侵略が続いてまだ収束する見通しは立たず、今年秋になってパレスチナ情勢が急激に悪化し、ここ数年日本社会のみならず世界的に大問題となってきた新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もまだ油断できないでしょうから、来年の日本社会の見通しもかなり暗そうですが、地道にしぶとく生き続けて、自分のやりたいことを続けられるよう、日々努めていくつもりです。今年当ブログで取り上げた中でとくに面白かった本は、以下の通りです。
中井謙太『新しいゲノムの教科書 DNAから探る最新・生命科学入門』
https://sicambre.seesaa.net/article/202302article_18.html
橋場弦『古代ギリシアの民主政』
https://sicambre.seesaa.net/article/202302article_25.html
森部豊『唐 東ユーラシアの大帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202304article_22.html
Caroline Fourest『「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_6.html
石濱裕美子『物語チベットの歴史 天空の仏教国の1400年』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_13.html
小野寺史郎『戦後日本の中国観 アジアと近代をめぐる葛藤』
https://sicambre.seesaa.net/article/202305article_27.html
水ノ江和同『縄文人は海を越えたか 言葉と文化圏』
https://sicambre.seesaa.net/article/202306article_3.html
小野寺拓也、田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』
https://sicambre.seesaa.net/article/202308article_5.html
落合淳思『古代中国 説話と真相』
https://sicambre.seesaa.net/article/202308article_19.html
井上文則『軍と兵士のローマ帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202309article_2.html
川田稔『武藤章 昭和陸軍最後の戦略家』
https://sicambre.seesaa.net/article/202309article_23.html
平田陽一郎『隋 「流星王朝」の光芒』
https://sicambre.seesaa.net/article/202312article_2.html
津本英利『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』
https://sicambre.seesaa.net/article/202312article_9.html
これらのなかでもとくにお勧めなのは、水ノ江和同『縄文人は海を越えたか 言葉と文化圏』です。なお、過去の面白かった本のまとめは以下の通りです。
(1)2010年4月以前
https://sicambre.seesaa.net/article/201004article_25.html
(2)2010年5月~2013年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201401article_3.html
(3)2014年1月~2018年4月
https://sicambre.seesaa.net/article/201805article_24.html
(4)2018年5月~2019年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201912article_51.html
(5)2020年1月~2020年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202012article_41.html
(6)2021年1月~2021年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202112article_33.html
(7)2022年1月~2022年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202212article_31.html
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