大河ドラマ『どうする家康』第40回「天下人家康」
今回は豊臣秀吉没後の政争が描かれました。前回まで、徳川家康と石田三成は少なくとも表面上では協調していましたが、今回はついに両者の決裂が描かれました。家康は朝鮮半島からの撤兵を三成に任せますが、三成では朝鮮半島に出兵していた大名の不満を抑えきることはできない、と最初から考えていたようで、そこに天下取りの好機が見えてくる、との構想だったのでしょうか。この構想を、本多正信はよく理解しているようで、家康の天下取りにとって重要な家臣であることがよく示されているように思います。今回は、理に傾きすぎており、人の感情を理解するのが苦手という三成の個性を浮き彫りにすることで、家康の天下取りへの道筋を描く、という構成なのでしょう。
本作終盤で家康にとって最大の敵となるだろう茶々の動向も注目されますが、家康とここまで良好な関係にある三成に対して、家康への疑心を煽ります。そこへ、家康が秀吉の遺言に反して他家と縁組を進めている、との報告が入り、三成は家康への疑心を募らせます。このまま両者が決裂するのかと思ったら、家康は三成を呼んで、自身が天下を預かり、三成に助力を要請します。しかし、三成は家康に簒奪の意志があるとして、家康と決裂します。家康はすでに天下取りを決断しているものの、できるだけ「穏便に」天下人になろうとして、そのために三成を取り込もうとして失敗した、ということでしょうか。家康としては、何とか三成を自分の天下で役立てたかったのでしょう。今回で退場となる前田利家にはなかなか見せ場があり、家康が恐れられるような大人物に成長してしまった、と前田利家の口から語られ、家康の立場の変化がよく示されていたように思います。
本作終盤で家康にとって最大の敵となるだろう茶々の動向も注目されますが、家康とここまで良好な関係にある三成に対して、家康への疑心を煽ります。そこへ、家康が秀吉の遺言に反して他家と縁組を進めている、との報告が入り、三成は家康への疑心を募らせます。このまま両者が決裂するのかと思ったら、家康は三成を呼んで、自身が天下を預かり、三成に助力を要請します。しかし、三成は家康に簒奪の意志があるとして、家康と決裂します。家康はすでに天下取りを決断しているものの、できるだけ「穏便に」天下人になろうとして、そのために三成を取り込もうとして失敗した、ということでしょうか。家康としては、何とか三成を自分の天下で役立てたかったのでしょう。今回で退場となる前田利家にはなかなか見せ場があり、家康が恐れられるような大人物に成長してしまった、と前田利家の口から語られ、家康の立場の変化がよく示されていたように思います。
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