大河ドラマ『どうする家康』第32回「小牧・長久手の激闘」
今回は小牧・長久手の戦いの続きが描かれました。徳川軍が局地戦では羽柴軍を敗走させたとはいっても、全体的な戦局では羽柴軍の優位は否定できず、あえて勝敗を判断すれば勝者は徳川家康ではなく羽柴秀吉でしょうが、ここで得た武名が家康にとって大きな資産となり、天下人への道が開かれた、と言えそうです。同じく今回は、局地戦での徳川軍の勝利が強調されており、家康が主人公なので、当然とも言えるでしょう。羽柴軍が局地戦で敗れる契機となった、池田勝入(恒興)と森長可の三河への進軍との提案をめぐっての秀吉と池田勝入とのやり取りや、その後の局地戦での敗北への対応などはなかなか見ごたえがありました。本作では、池田勝入のように少ない出番ながら目立つ役割の人物が度々登場し、今回はこれが上手く機能したように思います。
徳川家中では、対秀吉の方針で、本多忠勝や榊原康政など強硬派と石川数正との違いも表面化しつつあり、これが石川数正の出奔につながるのでしょうが、石川数正は初回から家康を支えてきた重鎮という位置づけだけに、ここも山場となりそうです。今回は、これまでさほど見せ場のなかった榊原康政が目立っており、同じく徳川家康を主人公とする1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では、いわゆる徳川四天王の見せ場はさほど多くなく、それ以外の本多重次(作左衛門)や石川数正が目立っていたように思いますが、本作では石川数正は重要人物であるものの、本多重次は登場していません。家康晩年の家臣のうち、1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では大久保長安が目立っていましたが、これは原作で伊達政宗の扱いが大きかったことも反映しており、本作では、すでに豊臣秀頼と千姫の成人役が発表されているのに、大久保長安も伊達政宗も配役が発表されておらず、本作では松平忠輝と大久保長安と伊達政宗が登場しないか、重要人物ではないのかもしれません。
徳川家中では、対秀吉の方針で、本多忠勝や榊原康政など強硬派と石川数正との違いも表面化しつつあり、これが石川数正の出奔につながるのでしょうが、石川数正は初回から家康を支えてきた重鎮という位置づけだけに、ここも山場となりそうです。今回は、これまでさほど見せ場のなかった榊原康政が目立っており、同じく徳川家康を主人公とする1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では、いわゆる徳川四天王の見せ場はさほど多くなく、それ以外の本多重次(作左衛門)や石川数正が目立っていたように思いますが、本作では石川数正は重要人物であるものの、本多重次は登場していません。家康晩年の家臣のうち、1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では大久保長安が目立っていましたが、これは原作で伊達政宗の扱いが大きかったことも反映しており、本作では、すでに豊臣秀頼と千姫の成人役が発表されているのに、大久保長安も伊達政宗も配役が発表されておらず、本作では松平忠輝と大久保長安と伊達政宗が登場しないか、重要人物ではないのかもしれません。
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