大河ドラマ『どうする家康』第6回「続・瀬名奪還作戦」

 今回は、松平元康(徳川家康)による妻子奪還作戦が描かれました。前回、家康は本多正信の策を採用したものの失敗しましたが、今回も正信の策を採用します。今回は、今川重臣の鵜殿長照の息子を捕らえて人質として、妻子と交換する、という策です。松平軍が籠城する鵜殿長照を攻めて自害に追い込み、その息子二人を捕らえるところまでは上手く進み、家康の妻子との交換となるわけですが、ここはかなり緊迫感のある描写になっていたように思います。服部半蔵の配下の忍びの長である女大鼠は今回が初登場となりますが、その父である先代が初登場となった前回で退場になったのは意外でした。

 これで家康は妻子を奪還したわけですが、最近の研究によると、桶狭間の戦いの後に家康が岡崎城に入り、今川から明確に離反する1561年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)4月の前までに、家康の妻である瀬名(築山殿)は岡崎城に移っていた、との見解が有力なようです(関連記事)。本作では、台本完成までに最新の知見を取り入れる時間的余裕がなかったとのことで、瀬名は家康が今川から離反した後も駿府にいたことになっています。これが家康と瀬名の良好な夫婦関係にどう影響を及ぼすのか、また信康事件とも関わってくるのか、今後注目されます。

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