再来年(2025年)の大河ドラマの予想

 そろそろ再来年(2025年)の大河ドラマが発表されそうなので、予想してみます。まず大前提として、2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域は異なる場合がほとんどのようだ、ということが挙げられます。来年は紫式部が主人公なので、平安時代である可能性は除外して問題ないと思います。昨年は平安時代末から鎌倉時代序盤だったので、10年に1回程度の頻度となる源平ものである可能性も除外して問題ないと思います。

 問題は戦国時代の扱いですが、今年の主人公が徳川家康で、戦国時代大河ドラマの総決算という感もありますから、戦国時代からはしばらく離れると考えて、幕末から近代が有力かな、と思います。2021年は渋沢栄一が主人公で経済的側面、2024年は紫式部が主人公で文化的側面に焦点を当てているように思うので、幕末から近代で政治的側面に焦点を当てられるような人物が主人公になるのではないか、と予想します。現代の可能性もありますが、第二次世界大戦後を扱った作品は21世紀になってから2019年だけで、高度成長後を扱った作品はなく、まだ生々しいとの判断から第二次世界大戦後はないかな、と思います。また、来年が女性主人公なので、再来年は男性主人公の可能性が高いでしょう。

 具体的にまず思い浮かぶのが大隈重信です。これまで幕末を題材とした大河ドラマでは、幕府や会津視点の作品は複数回あり、また薩長土肥のうち薩長土視点の作品も複数回あるのに、肥前視点の作品のみがありませんので、そろそろ肥前視点の作品があっても不思議ではないかな、と思います。大隈重信を主人公とする場合は、学閥的な配慮から、福沢諭吉が準主人公として取り上げられるかもしれません。その他では、適塾の群像劇が思い浮かびます。この場合、明治時代もある程度描けるという意味で、福沢諭吉視点となるかもしれません。

 第二次世界大戦中で太平洋戦争勃発前に没した人物として、西園寺公望もおり、幕末も少し描けて、太平洋戦争直前までの近代日本の動向を俯瞰できるのは魅力的とも言えます。ただ、知名度はさほど高くないかもしれません。まあ、吉田松陰の妹が大河ドラマの主人公として取り上げられたくらいですから、西園寺公望なら知名度の点で問題はないでしょうが。伊藤博文は知名度の点からも問題はありませんが、政治的問題になりそうなのをNHKが避けるでしょう。後は、原敬を政党政治確立に尽力した人物として、犬養毅を政党政治に身を捧げた人物として描けるかもしれません。

 以上、まとめると、再来年(2025年)の大河ドラマの主人公(題材)の予想は、幕末以降に全て賭け、以下のようになります。
◎最有力・・・大隈重信
○有力・・・・・犬養毅
▲穴狙い・・・適塾の群像劇(福沢諭吉視点)、原敬、西園寺公望

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