大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第46回「将軍になった女」

　今回は源実朝殺害事件後の政治的駆け引きが描かれました。実衣は息子の阿野時元を次の鎌倉殿にしようと動きますが、北条義時と通じていた三浦義村に謀られた形となり、謀叛人として自害に追い込まれます。実衣の処分をめぐって、厳罰を主張する義時と政子や北条泰時が対立するのは、このところの流れから予想できましたが、これが義時の最期にどう関わってくるのか、注目されます。実衣も陰謀露呈について背後に兄の義時がいることは察しているでしょうから、実衣も義時に対してさらに強い恨みを抱いていると思われ、これも義時の最期に関わってくるかもしれません。

　義時に対して恨みを抱きつつあるといえば、義時の妻である「のえ」も同様と言えそうで、息子の政村を義時の後継者にしようという考えは以前からでしょうが、ついに義時に直接要求し、義時を激昂させます。「のえ」は祖父の二階堂行政に促されて三浦義村に相談に行ったようですが、これは最終回というか義時の最期と関わってくるかもしれません。最終回について、脚本家も出演者も視聴者の期待を煽りすぎている感があり、不安もありますが、楽しみでもあります。義時は、息子からも姉からも妹からも「盟友」の三浦義村からも見限られ、失意のうちに毒殺される、という話になるのでしょうか。次回は承久の乱が描かれるようですが、承久の乱の描写はあっさりとしたものになりそうで、終盤の見どころは義時の最期になるだろう、と予想しています。