年末の挨拶
いよいよ2022年も終わりが近づいてきました。一年間この過疎ブログをお読みくださった方、さらには有益な情報を寄せてくださった方には感謝申し上げます。今年も日本社会は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のためさまざまな打撃を受け、感染者数の減少と増加を繰り返し、日常生活の場面でも新型コロナウイルス感染症の大流行前とはかなり異なったことを実感し続けています。日本における新型コロナウイルス感染症の終息はまだ見えてこないように思われ、今後どう対処すべきなのか、国政や地方や職場や個人などの水準で改めて考え直すべきなのでしょう。
さらに今年は、ロシアがウクライナに侵略したことにより、世界的に大きな影響があり、日本社会も例外ではありませんでした。昨年末に、ロシア軍の動向からウクライナへの侵略もあるとは多少覚悟していましたが、じっさいに侵略してウクライナのみならず世界的に大きな悪影響があったことは、本当に腹立たしい限りです。卑小な個人的日常生活の問題に限定しても、物価上昇は強く実感します。このロシアによるウクライナへの侵略は、ウクライナやロシアや国際政治や軍事学の門外漢である私には、まだ収束の目処が立っていないように見えます。ウクライナの優勢とロシアの敗退を強調する意見が日本語のネット環境では目立つようにも思いますが、当然それに否定的な意見もあります。ロシアが支援しているシリアのアサド政権も、内戦勃発以降、一時は崩壊寸前と言われていたように記憶していますが、その後はイランやロシアなどの支援もあってか反アサド勢力に対して優位に立っており、ウクライナの勝利について楽観視はできないように思います。年明けにはロシア軍が攻勢に出る、との情報もあります。そもそも、ウクライナとロシアにとって何が勝利条件なのか、ということが問題で、2014年にロシアが侵略して占領したクリミアも含めて、ロシア軍がウクライナ領から撤退せざるを得ないことになりそうでも、ロシアというかプーチン大統領が自暴自棄になって核兵器を使えば、最悪の場合、人類のほとんどが死ぬことにもなりかねず、ロシアによるウクライナへの侵略をどう収束させるのか、本当に難問だと思います。現時点の情勢から予測すると、ロシアによるウクライナへの侵略が長期化する可能性は低くなさそうで、ロシアが核兵器を使用せずとも、ウクライナの被害はますます増えていき、世界経済への悪影響も続きそうですから、本当に困ったものです。
当ブログで個人的に大きかったのは、2006年6月以来使い続けてきたウェブリブログが来年(2023年)1月末でサービス終了になることで、Seesaaブログへ移転せざるを得ませんでした。移転自体はツールが用意されていてさほど困難ではありませんでしたが、参考文献とブログ記事を関連づけたデータベースの修正などには時間を要し、なかなか大変でした。当ブログは、創作の感想記事を掲載することもありますが、現在ではほぼ古人類学を中心とした論文の備忘録としてしか機能しておらず、これが終了するとたいへん困ります。まあ、当ブログが凍結になって過去の記事がネットから消えても、一応は全ての記事を復元できますが、実際そうなった場合に復元するだけの気力があるかとなると、自信はまったくありません。
新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナへの侵略に伴う日本国内の経済状況悪化があり、国内の経済も政治も国際情勢とともに今後の見通しの暗さが印象づけられ、何とも厳しい時代だとは思いますが、しぶとく生き続けて、自分のやりたいことを続けられるよう、日々努めていくつもりです。今年当ブログで取り上げた中でとくに面白かった本は、以下の通りです。
藤尾慎一郎『日本の先史時代 旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_9.html
菊池秀明『太平天国 皇帝なき中国の挫折』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_16.html
天野忠幸『三好一族 戦国最初の「天下人」』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_23.html
萩原淳『平沼騏一郎 検事総長、首相からA級戦犯へ』
https://sicambre.seesaa.net/article/202202article_12.html
篠田謙一『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』
https://sicambre.seesaa.net/article/202203article_12.html
柿沼陽平『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』
https://sicambre.seesaa.net/article/202203article_26.html
本村凌二『剣闘士 血と汗のローマ社会史』
https://sicambre.seesaa.net/article/202204article_31.html
William von Hippel『われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略』
https://sicambre.seesaa.net/article/202205article_14.html
Mark W. Moffett『人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学』上・下
https://sicambre.seesaa.net/article/202205article_28.html
井上文則『シルクロードとローマ帝国の興亡』
https://sicambre.seesaa.net/article/202209article_24.html
横山宏章『孫文と陳独秀 現代中国への二つの道』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_8.html
岡本隆司『悪党たちの中華帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_15.html
Rebecca Wragg Sykes『ネアンデルタール』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_22.html
坂野徹『縄文人と弥生人 「日本人の起源」論争』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_29.html
Jeremy DeSilva『直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足』
https://sicambre.seesaa.net/article/202211article_26.html
Emmanuel Todd『我々はどこから来て、今どこにいるのか』上・下
https://sicambre.seesaa.net/article/202212article_3.html
これらのなかでもとくにお勧めなのは、Rebecca Wragg Sykes『ネアンデルタール』です。なお、過去の面白かった本のまとめは以下の通りです。
(1)2010年4月以前
https://sicambre.seesaa.net/article/201004article_25.html
(2)2010年5月~2013年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201401article_3.html
(3)2014年1月~2018年4月
https://sicambre.seesaa.net/article/201805article_24.html
(4)2018年5月~2019年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201912article_51.html
(5)2020年1月~2020年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202012article_41.html
(6)2021年1月~2021年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202112article_33.html
さらに今年は、ロシアがウクライナに侵略したことにより、世界的に大きな影響があり、日本社会も例外ではありませんでした。昨年末に、ロシア軍の動向からウクライナへの侵略もあるとは多少覚悟していましたが、じっさいに侵略してウクライナのみならず世界的に大きな悪影響があったことは、本当に腹立たしい限りです。卑小な個人的日常生活の問題に限定しても、物価上昇は強く実感します。このロシアによるウクライナへの侵略は、ウクライナやロシアや国際政治や軍事学の門外漢である私には、まだ収束の目処が立っていないように見えます。ウクライナの優勢とロシアの敗退を強調する意見が日本語のネット環境では目立つようにも思いますが、当然それに否定的な意見もあります。ロシアが支援しているシリアのアサド政権も、内戦勃発以降、一時は崩壊寸前と言われていたように記憶していますが、その後はイランやロシアなどの支援もあってか反アサド勢力に対して優位に立っており、ウクライナの勝利について楽観視はできないように思います。年明けにはロシア軍が攻勢に出る、との情報もあります。そもそも、ウクライナとロシアにとって何が勝利条件なのか、ということが問題で、2014年にロシアが侵略して占領したクリミアも含めて、ロシア軍がウクライナ領から撤退せざるを得ないことになりそうでも、ロシアというかプーチン大統領が自暴自棄になって核兵器を使えば、最悪の場合、人類のほとんどが死ぬことにもなりかねず、ロシアによるウクライナへの侵略をどう収束させるのか、本当に難問だと思います。現時点の情勢から予測すると、ロシアによるウクライナへの侵略が長期化する可能性は低くなさそうで、ロシアが核兵器を使用せずとも、ウクライナの被害はますます増えていき、世界経済への悪影響も続きそうですから、本当に困ったものです。
当ブログで個人的に大きかったのは、2006年6月以来使い続けてきたウェブリブログが来年(2023年)1月末でサービス終了になることで、Seesaaブログへ移転せざるを得ませんでした。移転自体はツールが用意されていてさほど困難ではありませんでしたが、参考文献とブログ記事を関連づけたデータベースの修正などには時間を要し、なかなか大変でした。当ブログは、創作の感想記事を掲載することもありますが、現在ではほぼ古人類学を中心とした論文の備忘録としてしか機能しておらず、これが終了するとたいへん困ります。まあ、当ブログが凍結になって過去の記事がネットから消えても、一応は全ての記事を復元できますが、実際そうなった場合に復元するだけの気力があるかとなると、自信はまったくありません。
新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナへの侵略に伴う日本国内の経済状況悪化があり、国内の経済も政治も国際情勢とともに今後の見通しの暗さが印象づけられ、何とも厳しい時代だとは思いますが、しぶとく生き続けて、自分のやりたいことを続けられるよう、日々努めていくつもりです。今年当ブログで取り上げた中でとくに面白かった本は、以下の通りです。
藤尾慎一郎『日本の先史時代 旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_9.html
菊池秀明『太平天国 皇帝なき中国の挫折』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_16.html
天野忠幸『三好一族 戦国最初の「天下人」』
https://sicambre.seesaa.net/article/202201article_23.html
萩原淳『平沼騏一郎 検事総長、首相からA級戦犯へ』
https://sicambre.seesaa.net/article/202202article_12.html
篠田謙一『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』
https://sicambre.seesaa.net/article/202203article_12.html
柿沼陽平『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』
https://sicambre.seesaa.net/article/202203article_26.html
本村凌二『剣闘士 血と汗のローマ社会史』
https://sicambre.seesaa.net/article/202204article_31.html
William von Hippel『われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略』
https://sicambre.seesaa.net/article/202205article_14.html
Mark W. Moffett『人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学』上・下
https://sicambre.seesaa.net/article/202205article_28.html
井上文則『シルクロードとローマ帝国の興亡』
https://sicambre.seesaa.net/article/202209article_24.html
横山宏章『孫文と陳独秀 現代中国への二つの道』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_8.html
岡本隆司『悪党たちの中華帝国』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_15.html
Rebecca Wragg Sykes『ネアンデルタール』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_22.html
坂野徹『縄文人と弥生人 「日本人の起源」論争』
https://sicambre.seesaa.net/article/202210article_29.html
Jeremy DeSilva『直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足』
https://sicambre.seesaa.net/article/202211article_26.html
Emmanuel Todd『我々はどこから来て、今どこにいるのか』上・下
https://sicambre.seesaa.net/article/202212article_3.html
これらのなかでもとくにお勧めなのは、Rebecca Wragg Sykes『ネアンデルタール』です。なお、過去の面白かった本のまとめは以下の通りです。
(1)2010年4月以前
https://sicambre.seesaa.net/article/201004article_25.html
(2)2010年5月~2013年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201401article_3.html
(3)2014年1月~2018年4月
https://sicambre.seesaa.net/article/201805article_24.html
(4)2018年5月~2019年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/201912article_51.html
(5)2020年1月~2020年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202012article_41.html
(6)2021年1月~2021年12月
https://sicambre.seesaa.net/article/202112article_33.html
この記事へのコメント