大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第45回「八幡宮の階段」
今回は源実朝殺害事件が描かれました。実朝の右大臣拝賀式で太刀持ちが北条義時から源仲章に交代したのは、実朝殺害事件での義時黒幕説の根拠ともされてきましたが、本作では、義時が源仲章殺害に失敗し、源仲章から実朝の命だと言われて交代させられたことになっていました。ここは、大枠では通説に従うものの、捻ってくる本作らしい展開でした。実朝が公暁に殺されることに納得したような表情を浮かべた最期も、捻ってきた感があります。ただ、本作の実朝の人物造形からすると、納得のいく展開ではありました。公暁が実朝殺害後に政子に会いに行ったのも、これまでの描写を踏まえると、創作として悪くなかったように思います。
これまで腹の探り合いをしてきた感のある義時と三浦義村が、ある程度本音をぶつけ合う場面は、なかなか迫力がありました。鎌倉の頂点に立った義時が怯えている、との義村の指摘は義時も内心では納得していたでしょうが、これが最終回というか義時の最期とどう関わってくるのかも、注目されます。義時の最期といえば、今回義時と妻の「のえ」が完全に決裂したように見えることや、政子の心が完全に義時から離れたことも関わってきそうです。北条泰時も父である義時の「暴走」を止めようと決意しましたし、最終回については、脚本家と出演者が期待を煽ってきましたが、どうなるのか、楽しみでもあり、不安でもあります。前回、義時に源仲章殺害を命じられて失敗したトウは源仲章邸から脱出し、政子の自害を止めましたが、残り少ない中、また見せ場があるのでしょうか。
これまで腹の探り合いをしてきた感のある義時と三浦義村が、ある程度本音をぶつけ合う場面は、なかなか迫力がありました。鎌倉の頂点に立った義時が怯えている、との義村の指摘は義時も内心では納得していたでしょうが、これが最終回というか義時の最期とどう関わってくるのかも、注目されます。義時の最期といえば、今回義時と妻の「のえ」が完全に決裂したように見えることや、政子の心が完全に義時から離れたことも関わってきそうです。北条泰時も父である義時の「暴走」を止めようと決意しましたし、最終回については、脚本家と出演者が期待を煽ってきましたが、どうなるのか、楽しみでもあり、不安でもあります。前回、義時に源仲章殺害を命じられて失敗したトウは源仲章邸から脱出し、政子の自害を止めましたが、残り少ない中、また見せ場があるのでしょうか。
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