大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第41回「義盛、お前に罪はない」

 今回は和田義盛の乱が描かれました。和田義盛は北条義時と和睦したつもりでしたが、義盛の息子たちが暴走して戦いになる、という展開です。今回の合戦場面はそれなりの長さで、なかなか力の入ったものだったように思います。和田義盛の乱は、鎌倉での合戦としては本作では最大規模だと思いますので、もう少し長めの描写でもよかったかな、とも思いますが、この後には本作最大の山場となりそうな承久の乱が控えているだけに、予算を考えるとこれで充分でしょうか。

 今回は北条泰時の活躍が目立ちましたが、一方で酒に弱くだらしないところも描かれました。泰時は初と離婚することになるはずですが、今回の件が決定打となって、初は泰時を見限るのでしょうか。和田義盛はこれで退場となりますが、初回から登場し、喜劇的な役割を担い、存在感があっただけに、寂しさは否めません。逃亡したかのように描かれた巴の今後も気になるところで、再登場はあるのでしょうか。今回「のえ」と一緒にいた子供は北条重時かもしれません。重時の同母兄である北条朝時はすでに登場してその人となりも描かれていますが、重時はどのような人物造形になるのか、注目されます。

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