大相撲秋場所千秋楽
今場所も大関陣が不調で、横綱の照ノ富士関も膝の状態がかなり悪かったようで途中休場となり、大荒れとなりましたが、もはや(番付を考えると)荒れることが常態となり、驚きはなく、競技としての側面では楽しめるので、まあこうした混戦も悪くはない、と思います。ただ、大相撲文化の根底にある番付の機能低下が著しいとも言えるわけで、私はかなり保守的な人間で秩序を重視することが多いだけに、できるだけ早く「荒れない」ことが常態になってもらいたい、との希望もあります。
その不振の上位陣の象徴とも言える正代関は、初日に勝ち、内容がよかったので、先場所6日目からの好調が続いているのかな、と判断して優勝もあり得る、とさえ考えていましたが、その後に8連敗で9日目に負け越し、途中でどこか負傷したのはないか、とも思います。けっきょく正代関は千秋楽まで出場し、終盤にはそれなりに勝ったものの、4勝11敗で終わり、来場所までに立ち直れるのか、怪しいところですが、先場所の6日目からの好調を考えると、再度覚醒して来場所勝ち越しても不思議ではないように思います。
角番の御嶽海関は4勝11敗と負け越し、最初は内容がよかっただけに、途中で肩の状態が悪化したのではないか、とも思います。御嶽海関は大関陥落となりましたが、来場所万全の状態で出場すれば、10勝以上で復帰しても不思議ではないように思います。貴景勝関は10勝5敗と勝ち越したものの、13日目には完全に優勝争いから脱落し、今後も大怪我がしなければ大関の地位を保てそうですが、どうも横綱昇進を想像できません。ただ、勢いに乗ると大勝ちする押し相撲だけに、照ノ富士関が引退し、若手力士が伸び悩むようだと、2場所連続優勝して横綱に昇進するかもしれません。ただ、貴景勝関は仮に横綱に昇進しても、横綱に相応しい成績を残せそうにありませんが。
照ノ富士関は明らかに膝の状態が悪く、9日目までで5勝4敗と大不振で、10日目から休場となりました。毎日の横綱土俵入りも膝の負担になっているのでしょう。照ノ富士関の引退がいよいよ見えてきた感もあり、来場所、御嶽海関が大関に復帰できず、正代関が負け越して大関陥落となり、照ノ富士関が近いうちに引退すると、横綱不在で大関1人の異常事態となりそうです。この場合、大関昇進の基準を満たせなくとも、関脇から大関に昇進することになるのか、関脇をその地位・待遇のまま、番付上は大関を兼任させるのか、分かりませんが、相撲協会もそうした事態は避けたいでしょうから、直近3場所の合計勝利数が31程度でも強引に大関に昇進させるのでしょうか。
新関脇の豊昇龍関は5日目まで4勝1敗で、ついに覚醒して大関昇進が見えてきたのかな、と思いましたが、その後で4連敗し、けっきょく8勝7敗と千秋楽に何とか勝ち越しました。豊昇龍関はまだ力強さの足りないところがあり、大関昇進には時間がかかりそうです。何とか今年(2022年)のうちに大関に昇進してもらいたい、と年初には思っていましたが、現在、以前よりも八百長が激減しているのだとしたら、豊昇龍関に限らず、大関昇進はなかなか難しいでしょうし、当然、横綱昇進はそれ以上に難しくなります。むしろ、豊昇龍関よりも小結で9勝6敗と勝ち越した霧馬山関の方が先に大関に昇進するかもしれません。11勝4敗と関脇で4場所連続の勝ち越しとなった若隆景関への期待もあるでしょうが、調子を上げるまで時間がかかる欠点を克服しなければなりません。
先場所初優勝を果たした逸ノ城関は、新入幕の頃からずっと応援しているので今場所も期待していましたが、すっかり攻略法が確立された感もあり、他の上位陣からはこれまで以上に警戒されそうなので、連続優勝は厳しいかな、とも思っていました。それにしても、逸ノ城関が二桁勝利に届かないどころか、6勝9敗と負け越したのは、本当に残念です。逸ノ城関が大関に昇進することは難しそうですが、今後も幕内上位で活躍できそうですし、来場所は番付を下げて少し対戦相手が楽になりそうですから、2回目の優勝を期待しています。
優勝争いは、北勝富士関が9日目まで全勝で引っ張るという予想外の展開となり、いかにも大荒れの場所といった感じでした。その後、北勝富士関は上位との対戦が増えるとさすがに負けだし、14日目を終えた時点で、2敗の玉鷲関を3敗の高安関が追いかける形となりました。千秋楽ではその玉鷲関と高安関が直接対決し、玉鷲関が押し出しで高安関を破り、2回目の優勝を果たしました。これは昭和以降では最年長の幕内優勝とのことで、本当に快挙だと思います。私も含めて相撲愛好者の間で玉鷲関への好感度は高いようなので、喜んだ人は多いでしょう。玉鷲関には40代まで幕内で頑張ってもらいたいものです。
その不振の上位陣の象徴とも言える正代関は、初日に勝ち、内容がよかったので、先場所6日目からの好調が続いているのかな、と判断して優勝もあり得る、とさえ考えていましたが、その後に8連敗で9日目に負け越し、途中でどこか負傷したのはないか、とも思います。けっきょく正代関は千秋楽まで出場し、終盤にはそれなりに勝ったものの、4勝11敗で終わり、来場所までに立ち直れるのか、怪しいところですが、先場所の6日目からの好調を考えると、再度覚醒して来場所勝ち越しても不思議ではないように思います。
角番の御嶽海関は4勝11敗と負け越し、最初は内容がよかっただけに、途中で肩の状態が悪化したのではないか、とも思います。御嶽海関は大関陥落となりましたが、来場所万全の状態で出場すれば、10勝以上で復帰しても不思議ではないように思います。貴景勝関は10勝5敗と勝ち越したものの、13日目には完全に優勝争いから脱落し、今後も大怪我がしなければ大関の地位を保てそうですが、どうも横綱昇進を想像できません。ただ、勢いに乗ると大勝ちする押し相撲だけに、照ノ富士関が引退し、若手力士が伸び悩むようだと、2場所連続優勝して横綱に昇進するかもしれません。ただ、貴景勝関は仮に横綱に昇進しても、横綱に相応しい成績を残せそうにありませんが。
照ノ富士関は明らかに膝の状態が悪く、9日目までで5勝4敗と大不振で、10日目から休場となりました。毎日の横綱土俵入りも膝の負担になっているのでしょう。照ノ富士関の引退がいよいよ見えてきた感もあり、来場所、御嶽海関が大関に復帰できず、正代関が負け越して大関陥落となり、照ノ富士関が近いうちに引退すると、横綱不在で大関1人の異常事態となりそうです。この場合、大関昇進の基準を満たせなくとも、関脇から大関に昇進することになるのか、関脇をその地位・待遇のまま、番付上は大関を兼任させるのか、分かりませんが、相撲協会もそうした事態は避けたいでしょうから、直近3場所の合計勝利数が31程度でも強引に大関に昇進させるのでしょうか。
新関脇の豊昇龍関は5日目まで4勝1敗で、ついに覚醒して大関昇進が見えてきたのかな、と思いましたが、その後で4連敗し、けっきょく8勝7敗と千秋楽に何とか勝ち越しました。豊昇龍関はまだ力強さの足りないところがあり、大関昇進には時間がかかりそうです。何とか今年(2022年)のうちに大関に昇進してもらいたい、と年初には思っていましたが、現在、以前よりも八百長が激減しているのだとしたら、豊昇龍関に限らず、大関昇進はなかなか難しいでしょうし、当然、横綱昇進はそれ以上に難しくなります。むしろ、豊昇龍関よりも小結で9勝6敗と勝ち越した霧馬山関の方が先に大関に昇進するかもしれません。11勝4敗と関脇で4場所連続の勝ち越しとなった若隆景関への期待もあるでしょうが、調子を上げるまで時間がかかる欠点を克服しなければなりません。
先場所初優勝を果たした逸ノ城関は、新入幕の頃からずっと応援しているので今場所も期待していましたが、すっかり攻略法が確立された感もあり、他の上位陣からはこれまで以上に警戒されそうなので、連続優勝は厳しいかな、とも思っていました。それにしても、逸ノ城関が二桁勝利に届かないどころか、6勝9敗と負け越したのは、本当に残念です。逸ノ城関が大関に昇進することは難しそうですが、今後も幕内上位で活躍できそうですし、来場所は番付を下げて少し対戦相手が楽になりそうですから、2回目の優勝を期待しています。
優勝争いは、北勝富士関が9日目まで全勝で引っ張るという予想外の展開となり、いかにも大荒れの場所といった感じでした。その後、北勝富士関は上位との対戦が増えるとさすがに負けだし、14日目を終えた時点で、2敗の玉鷲関を3敗の高安関が追いかける形となりました。千秋楽ではその玉鷲関と高安関が直接対決し、玉鷲関が押し出しで高安関を破り、2回目の優勝を果たしました。これは昭和以降では最年長の幕内優勝とのことで、本当に快挙だと思います。私も含めて相撲愛好者の間で玉鷲関への好感度は高いようなので、喜んだ人は多いでしょう。玉鷲関には40代まで幕内で頑張ってもらいたいものです。
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