大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第22回「義時の生きる道」

 今回は、源頼朝の上洛とそれに対する御家人の反応が描かれました。頼朝と後白河法皇との対面は緊張感があり、強大な武力を有する勢力への後白河法皇の警戒が現れていました。頼朝は比企一族の比奈(姫の前)に手を出そうとしますが、政子に知られて比奈を北条義時と結婚させる、と言い出します。しかし、北条義時は妻の八重を亡くして失意の日々を送っており、比奈と結婚するつもりはない、と言います。義時は姫の前に執心だったと伝わっていますが、本作では違うのでしょうか。比奈は、堀田真由氏が演じていることもあり、登場が楽しみでしたが、義時との夫婦関係はどのように描かれるのでしょうか。

 今回で後白河法皇が退場となります。本作の後白河法皇はかなり我儘な人物で周囲を振り回し、その場凌ぎで政局を切り抜けようとした印象を受けました。じっさいの後白河法皇も、政治的天才で大謀略家というよりは本作の人物像の方に近かったのではないか、と思います。前回で八重が退場し(今回も少し描かれましたが)、今回から比奈(姫の前)が登場となり、随分と先になるかもしれませんが、比奈が退場して伊賀の方が登場することになるのでしょうか。伊賀の方の配役はまだ発表されておらず、誰が起用されるのか、楽しみです。今回、曽我兄弟が登場し、次回は富士の巻狩りが描かれるようです。本作はひねった話にしてくることが多いので、曽我兄弟の仇討ちはどう描かれるのでしょうか。

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