大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第23回「狩りと獲物」
今回は『曽我物語』で有名な富士の巻狩りが描かれました。本作は有名な事件をかなりひねって描いてくるので、その意味でも注目していました。源頼朝が比奈に夜這いに行って助かり、工藤祐経が頼朝と勘違いされて討たれ、頼朝殺害の陰謀を敵討ちと北条義時が読み替えたことや、鎌倉が混乱する中での比企の陰謀と、比企に煽られた範頼が鎌倉殿の座を狙ったことなど、かなりひねってきた感があります。通説と『曽我物語』を上手く融合した構成は見事で、大河ドラマの創作として理想に近いように思います。
比奈(姫の前)と義時の距離が縮まったことも注目されます。義時は姫の前に執心だったと伝わっていますが、前回、義時は初めて会った比奈にまったく関心を示しませんでした。今回、二人の距離は縮まり、比奈は義時に惹かれて結婚する気になったようですが、義時はまだ比奈に執心している感じは全くなく、本作では姫の前の役割を八重が担った、ということになるのでしょうか。金剛(北条泰時)と万寿(源頼家)は今回から成人役となります。我儘に育てられたのか、あるいは頼朝の後継者としての重圧のためか屈折した感のある万寿に対して、天真爛漫な金剛という対比になっているように見えましたが、万寿は騒動のさいに的確な判断を示しており、有能なところも見せています。頼朝が義時に、天運が離れたように感じたことを打ち明けたことは、頼朝の最期とも関わってきそうで注目されます。
比奈(姫の前)と義時の距離が縮まったことも注目されます。義時は姫の前に執心だったと伝わっていますが、前回、義時は初めて会った比奈にまったく関心を示しませんでした。今回、二人の距離は縮まり、比奈は義時に惹かれて結婚する気になったようですが、義時はまだ比奈に執心している感じは全くなく、本作では姫の前の役割を八重が担った、ということになるのでしょうか。金剛(北条泰時)と万寿(源頼家)は今回から成人役となります。我儘に育てられたのか、あるいは頼朝の後継者としての重圧のためか屈折した感のある万寿に対して、天真爛漫な金剛という対比になっているように見えましたが、万寿は騒動のさいに的確な判断を示しており、有能なところも見せています。頼朝が義時に、天運が離れたように感じたことを打ち明けたことは、頼朝の最期とも関わってきそうで注目されます。
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