再来年(2024年)の大河ドラマは紫式部を主人公とする『光る君へ』
再来年(2024年)の大河ドラマは紫式部を主人公とする『光る君へ』に決定した、と報道されました。脚本は、大河ドラマでは2回目(前回は2006年放送の『功名が辻』)となる大石静氏、主演は吉高由里子氏です。来年の大河ドラマの主人公が徳川家康で、大河ドラマで頻繁に取り上げられる戦国時代(関連記事)でもとくに有名な人物(織田信長や豊臣秀吉や今川義元や武田信玄や伊達政宗や真田信繁など)が登場しそうだということもあり、これを区切りとして大河ドラマではあまり描かれない(幕末ものの延長ではない本格的な)近現代ものになるのではないか、と予想していましたが(関連記事)、大外れでした。まあ、本作は大河ドラマの空白期間(関連記事)を埋める作品という意味で画期的ですから、来年の大河ドラマが区切りになる、とは言えるかもしれません。
最近の大河ドラマでは男性主人公が続いていたので、女性主人公は予想していましたが、源平ものというか『平家物語』ものではない平安時代の大河ドラマは、1976年放送の『風と雲と虹と』と1993年放送の『炎立つ』第1部および第2部だけだったので、衣装などの費用面で平安時代の大河ドラマはもうないのかな、と考えていただけに、意外ではありました。大河ドラマで紫式部や藤原道長を主人公とした宮廷劇を求める声はネットでも見かけていましたし、私も以前には予想というか願望を述べたことがありますが(関連記事)、武士(や武士階層の出身者)が主人公ではない大河ドラマという点でも、1978年放送の大河ドラマ『黄金の日日』とともに画期的と言えそうです。しかも、『黄金の日日』は大河ドラマで王道の戦国時代が舞台で、織田信長と豊臣秀吉と徳川家康のいわゆる三傑が登場するのに対して、本作は上述のように大河ドラマの空白期間を埋めることになりますから、その意味でも大河ドラマ史上画期的と言えそうです。
重要人物は、やはり藤原道長とその娘の彰子で、その競合相手として定子も登場するでしょうし、定子に仕えた清少納言も重要人物として登場するでしょう。この時代にはすでに武士が存在していたと言ってよさそうですが、武士が重要な役割を担うことはなく、宮廷劇に特化した作品になるのかな、と予想しています。その意味で、声の大きい昔からの大河ドラマ愛好者には不評な作品になりそうですが、人間関係を巧みに描けば、新たな視聴者層を掘り起こすことに成功し、高視聴率もあるかもしれません。『源氏物語』は本作で重要な役割を担うでしょうが、表題から推測すると、あるいは劇中劇として『源氏物語』が描かれるのかもしれません。その場合、2019年放送の『いだてん~東京オリムピック噺~』のように、複雑な構成になって視聴率が低迷する可能性も考えられます。本作には不安もありますが、大河ドラマの空白期間を埋め、武士(や武士階層の出身者)が主人公ではないという点で大河ドラマ史上画期的になりそうなので、期待しています。
最近の大河ドラマでは男性主人公が続いていたので、女性主人公は予想していましたが、源平ものというか『平家物語』ものではない平安時代の大河ドラマは、1976年放送の『風と雲と虹と』と1993年放送の『炎立つ』第1部および第2部だけだったので、衣装などの費用面で平安時代の大河ドラマはもうないのかな、と考えていただけに、意外ではありました。大河ドラマで紫式部や藤原道長を主人公とした宮廷劇を求める声はネットでも見かけていましたし、私も以前には予想というか願望を述べたことがありますが(関連記事)、武士(や武士階層の出身者)が主人公ではない大河ドラマという点でも、1978年放送の大河ドラマ『黄金の日日』とともに画期的と言えそうです。しかも、『黄金の日日』は大河ドラマで王道の戦国時代が舞台で、織田信長と豊臣秀吉と徳川家康のいわゆる三傑が登場するのに対して、本作は上述のように大河ドラマの空白期間を埋めることになりますから、その意味でも大河ドラマ史上画期的と言えそうです。
重要人物は、やはり藤原道長とその娘の彰子で、その競合相手として定子も登場するでしょうし、定子に仕えた清少納言も重要人物として登場するでしょう。この時代にはすでに武士が存在していたと言ってよさそうですが、武士が重要な役割を担うことはなく、宮廷劇に特化した作品になるのかな、と予想しています。その意味で、声の大きい昔からの大河ドラマ愛好者には不評な作品になりそうですが、人間関係を巧みに描けば、新たな視聴者層を掘り起こすことに成功し、高視聴率もあるかもしれません。『源氏物語』は本作で重要な役割を担うでしょうが、表題から推測すると、あるいは劇中劇として『源氏物語』が描かれるのかもしれません。その場合、2019年放送の『いだてん~東京オリムピック噺~』のように、複雑な構成になって視聴率が低迷する可能性も考えられます。本作には不安もありますが、大河ドラマの空白期間を埋め、武士(や武士階層の出身者)が主人公ではないという点で大河ドラマ史上画期的になりそうなので、期待しています。
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