フランス大統領選決選投票
今回のフランス大統領選も決選投票となり、今月(2022年4月10日)の第1回投票(投票率73.69%)の上位2人(9785578票で得票率27.80%の現職のマクロン候補と8136369票で得票率23.10%のルペン候補)の対決となりました(関連記事)。これは前回(2017年)の決選投票と同じ対決となります。現職のマクロン候補の優勢が伝えられており、勝利はほぼ確実と考えられていたので、前回(マクロン候補の得票率が66.10%で、ルペン候補の得票率が33.90%)からどれだけ差が縮まるのか、注目していました。
結果は、現職のマクロン候補の得票率が58.54%、ルペン候補の得票率が41.46%で、予想通りマクロン候補が再選を決めましたが、やはり前回よりも差が縮まりました。ただ、直前の予想よりはマクロン候補の得票率がやや高かったようで、国民戦線から国民連合へと党名を変更しても、政権獲得への道は険しいようです。現職のマクロン候補は、経済状況の悪化や金持ち優遇との批判から支持率を下げた感があり、「極右」との印象がとくに高齢層で強く定着しているルペン候補ではなく、他の「穏健な」候補であれば、負けていた可能性は低くないでしょう。もっとも、ルペン候補もそれを意識して「穏健化」路線を採用し、父親とも対立していたようですが。ルペン候補にとっては、ロシアによるウクライナを侵略の最中で、かつてプーチン大統領に親和的だったことが問題視されてところもあるようですが、それが逆風になったとまでは言えないように思います。なお、過去のフランス大統領選に関する記事は以下の通りです。
2007年
https://sicambre.seesaa.net/article/200705article_8.html
2012年
https://sicambre.seesaa.net/article/201205article_8.html
2017年
https://sicambre.seesaa.net/article/201704article_27.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201705article_9.html
結果は、現職のマクロン候補の得票率が58.54%、ルペン候補の得票率が41.46%で、予想通りマクロン候補が再選を決めましたが、やはり前回よりも差が縮まりました。ただ、直前の予想よりはマクロン候補の得票率がやや高かったようで、国民戦線から国民連合へと党名を変更しても、政権獲得への道は険しいようです。現職のマクロン候補は、経済状況の悪化や金持ち優遇との批判から支持率を下げた感があり、「極右」との印象がとくに高齢層で強く定着しているルペン候補ではなく、他の「穏健な」候補であれば、負けていた可能性は低くないでしょう。もっとも、ルペン候補もそれを意識して「穏健化」路線を採用し、父親とも対立していたようですが。ルペン候補にとっては、ロシアによるウクライナを侵略の最中で、かつてプーチン大統領に親和的だったことが問題視されてところもあるようですが、それが逆風になったとまでは言えないように思います。なお、過去のフランス大統領選に関する記事は以下の通りです。
2007年
https://sicambre.seesaa.net/article/200705article_8.html
2012年
https://sicambre.seesaa.net/article/201205article_8.html
2017年
https://sicambre.seesaa.net/article/201704article_27.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201705article_9.html
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