大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第11回「許されざる嘘」
今回は義時と八重との関係が中心に描かれ、頼朝の勧めにより義時が八重と結婚するのかと思ったら、八重が断り、八重が泰時の母親だと予想していましたが、あるいは違うのでしょうか。鎌倉では御所が完成し、義時は頼朝とともに論功行賞など「政権」の基盤確立に努めます。頼朝はかねての要求に応えて和田義盛を侍所別当に任じますが、一方で頼朝も義時も和田義盛にのみ任せることを不安に思って梶原景時を重用するなど、政治劇も描かれています。平清盛は今回で退場となります。清盛の見せ場はあまりなかったものの、本作は義時が主人公ですから、仕方のないところでしょう。
頼朝が政子のみならず義経にも、男子が生まれなければ軍才のありそうな義経を後継者に考えている、と伝えたことは注目されます。後に頼朝が義経を警戒する理由でもあるのでしょうが、本作では、義経が兄の言葉に縋っていき、それが頼朝と義経の対立の一因にもなりそうです。義経は同母兄の義円を陥れるなど、サイコパス的な人物として描かれており、それを見抜いて報告したのが梶原景時だったところは、後の両者の因縁につながっていくのでしょう。義経は異母兄の頼朝を純粋に慕う人物として描かれており、それが義円を陥れることにもつながっています。この件や、伊東祐親と祐清の殺害をめぐって義時と梶原景時との間に因縁が生まれたことや、頼朝と義経と義円の関係など、これまでのところ本作の人物造形と人間関係の描写はひじょうに優れているように思います。今後の政争の描写も期待されます。
頼朝が政子のみならず義経にも、男子が生まれなければ軍才のありそうな義経を後継者に考えている、と伝えたことは注目されます。後に頼朝が義経を警戒する理由でもあるのでしょうが、本作では、義経が兄の言葉に縋っていき、それが頼朝と義経の対立の一因にもなりそうです。義経は同母兄の義円を陥れるなど、サイコパス的な人物として描かれており、それを見抜いて報告したのが梶原景時だったところは、後の両者の因縁につながっていくのでしょう。義経は異母兄の頼朝を純粋に慕う人物として描かれており、それが義円を陥れることにもつながっています。この件や、伊東祐親と祐清の殺害をめぐって義時と梶原景時との間に因縁が生まれたことや、頼朝と義経と義円の関係など、これまでのところ本作の人物造形と人間関係の描写はひじょうに優れているように思います。今後の政争の描写も期待されます。
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