大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第7回「敵か、あるいは」

 今回は、安房に逃亡した源頼朝一行が、上総広常を味方につけられるかどうかが中心に描かれました。上総広常は前回が初登場でしたが、顔見世程度だったので、今回が実質的に初登場と言えるでしょう。上総広常は頼朝の挙兵成功の立役者とも言えそうですが、本作でもいかにも大物といった感じで描かれています。その功臣の上総広常も後に粛清されるわけですが、直接的に手を下した梶原景時と、広常の説得に赴いた景時が広常の館で遭遇し、この頃からの因縁ということでしょうか。景時は怜悧な人物といった感じで、その景時がどのように追い落とされるのかも見どころとなりそうです。

 今回は源義経と藤原秀衡が登場し、ともに初回は顔見世程度の登場でしたが、今回も顔見世程度で、両者ともどのような人物像なのか、まだほとんど描かれていません。秀衡はいかにも大人物といった感じで、義経からは血気盛んな印象を受けました。本作は義時が主人公なので、義経の扱いはあまり大きくないかな、と予想していましたが、壇ノ浦の戦いまでわりと丁寧に描かれそうなので、重要人物なのかもしれません。丹後局は今回が初登場ですが、まだほとんど人物像が描かれておらず、かなりしたたかな印象を受けましたが、どうなるでしょうか。阿野全成も今回が初登場となり、実衣との出会いも描かれましたが、とくに全成に一目惚れしたわけではなさそうで、今後どのように全成と結ばれるのか、注目されます。

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