大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第3回「挙兵は慎重に」
今回は以仁王が挙兵し、ついに動乱の始まりが描かれました。本作とほぼ同じ題材を扱う1979年放送の大河ドラマ『草燃える』と比較すると、やや展開が速いように思います。源頼朝は、以仁王方として決起する源頼政の人物像を北条時政から聞き、失敗するだろうと考え、この決起には加わらない、と早々に決めます。頼朝は、自身で清盛を討ちたい、と考えていました。頼朝は複雑な個性の人物として描かれており、なかなか本心を明かさないので周囲の人物は振り回され、この点では喜劇調となっています。本作はどうしても陰惨な粛清劇が続くことになるので、娯楽作品としてこうした喜劇調も必要でしょうし、また効果的だろう、とも思います。
今回は、文覚と源行家が初登場となり、とくに文覚は強い存在感を示しました。一方で、主人公の北条義時はまだ頼りなく、頼朝が信頼する唯一の人物という位置づけですが(頼朝は他の坂東武者にも同じようなことを言ってそうですが)、存在感はやや希薄なように思います。もちろん、これは最終回まで見通した上での人物造形で、義時が鎌倉幕府の最高権力者として成長していく過程こそ、本作最大の見どころなのでしょう。まだ3回ですが、出番の少ない人物もキャラが立っており、人物造形については今後も期待できそうです。当分は、頼朝と義時を中心とした坂東武者との関係が見どころになりそうですが、今後は平家や木曽義仲との戦い、さらには朝廷との本格的な交渉も本格的に描かれそうで、楽しみは多そうです。
今回は、文覚と源行家が初登場となり、とくに文覚は強い存在感を示しました。一方で、主人公の北条義時はまだ頼りなく、頼朝が信頼する唯一の人物という位置づけですが(頼朝は他の坂東武者にも同じようなことを言ってそうですが)、存在感はやや希薄なように思います。もちろん、これは最終回まで見通した上での人物造形で、義時が鎌倉幕府の最高権力者として成長していく過程こそ、本作最大の見どころなのでしょう。まだ3回ですが、出番の少ない人物もキャラが立っており、人物造形については今後も期待できそうです。当分は、頼朝と義時を中心とした坂東武者との関係が見どころになりそうですが、今後は平家や木曽義仲との戦い、さらには朝廷との本格的な交渉も本格的に描かれそうで、楽しみは多そうです。
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