大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第1回「大いなる小競り合い」
いよいよ今年(2022年)の大河ドラマが始まりました。今年は北条義時が主人公で、壇ノ浦の戦い、もしくはもう少し先まで見て源義経の自害までは源平ものと言えるでしょうが、その後は鎌倉幕府の内部抗争および朝廷との駆け引きがおもに描かれることになるでしょう。本作は、1979年の大河ドラマ『草燃える』と題材がほぼ重なっており、北条義時は『草燃える』でも実質的な主人公の一人でしたから(関連記事)、『草燃える』との対比が一つの見どころになるとは思います。
脚本が三谷幸喜氏で、配役はかなり豪華ですから、NHKは本作にかなり力を入れているようで、期待している大河ドラマ愛好者は多いだろう、と思います。ただ同じく三谷幸喜氏の脚本で、大河ドラマ愛好者の期待値が高かったと思われる2016年放送の大河ドラマ『真田丸』と比較すると、現代日本社会における一般的な人気ではかなり劣る時代(とくに源義経の自害以降は)を対象としているだけに、視聴率は『真田丸』よりも苦戦する可能性が高いように思います。
オープニングについては、音楽悪いとは思いませんでしたが、強く印象に残るわけでもなく、CGは物足りなさを感じました。見慣れてくると印象は変わるでしょうか。初回は、平家全盛期の坂東の情勢と人間模様を、源頼朝が巻き起こした騒動を中心に上手く描いていたように思います。主人公の義時は頼りなく、頼朝や兄の宗時に振り回される一方で、軽さと呑気な雰囲気が出ていましたが、この時期の情勢を考えるととくに問題はないと思います。
初回は全体的に喜劇調で、頼朝をめぐって騒動があったとはいえ、呑気な雰囲気と軽さが前面に出ていたように思われるので、否定的に評価する大河ドラマ愛好者は少なくないかもしれません。しかし、自力救済の坂東とはいえ、まだ大乱に突入したわけではなく、問題とは思いませんでした。今後、義時の成長と、坂東の武士団の変容、とくに頼朝との関係が描かれていくのでしょう。その意味で、初回は今後の展開の布石として悪くなかったように思います。ただ、平安時代末期から鎌倉時代初期についてとくに興味のない視聴者を惹きつけるには弱かったかもしれません。その意味で、視聴率は早々に低迷するかもしれませんが、何とかそれなりの視聴率を維持してもらいたいものです。
脚本が三谷幸喜氏で、配役はかなり豪華ですから、NHKは本作にかなり力を入れているようで、期待している大河ドラマ愛好者は多いだろう、と思います。ただ同じく三谷幸喜氏の脚本で、大河ドラマ愛好者の期待値が高かったと思われる2016年放送の大河ドラマ『真田丸』と比較すると、現代日本社会における一般的な人気ではかなり劣る時代(とくに源義経の自害以降は)を対象としているだけに、視聴率は『真田丸』よりも苦戦する可能性が高いように思います。
オープニングについては、音楽悪いとは思いませんでしたが、強く印象に残るわけでもなく、CGは物足りなさを感じました。見慣れてくると印象は変わるでしょうか。初回は、平家全盛期の坂東の情勢と人間模様を、源頼朝が巻き起こした騒動を中心に上手く描いていたように思います。主人公の義時は頼りなく、頼朝や兄の宗時に振り回される一方で、軽さと呑気な雰囲気が出ていましたが、この時期の情勢を考えるととくに問題はないと思います。
初回は全体的に喜劇調で、頼朝をめぐって騒動があったとはいえ、呑気な雰囲気と軽さが前面に出ていたように思われるので、否定的に評価する大河ドラマ愛好者は少なくないかもしれません。しかし、自力救済の坂東とはいえ、まだ大乱に突入したわけではなく、問題とは思いませんでした。今後、義時の成長と、坂東の武士団の変容、とくに頼朝との関係が描かれていくのでしょう。その意味で、初回は今後の展開の布石として悪くなかったように思います。ただ、平安時代末期から鎌倉時代初期についてとくに興味のない視聴者を惹きつけるには弱かったかもしれません。その意味で、視聴率は早々に低迷するかもしれませんが、何とかそれなりの視聴率を維持してもらいたいものです。
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