大河ドラマ『青天を衝け』第38回「栄一の嫡男」
今回は、栄一の家庭での話の比重が高く、嫡男の篤二に焦点当てた構成になっていました。偉大な父の存在に悩む不肖の息子という話は、大河ドラマに限らず創作ものの定番で、普遍的な話です。篤二の場合は、母の千代を亡くしてすぐに父がそれまで縁のなかった女性(兼子)と再婚したことでも、父への複雑な想いがあるようにも思います。もしそうならば、篤二が母を亡くしたのは満年齢で10歳に達する前でしたし、今回の時点でまだ10代でしたから、仕方のないところもあるでしょうか。篤二は血洗島に行き謹慎し、久々に血洗島の様子が描かれましたが、江戸時代と大きくは変わっていないようで、農村部の近代化が都市よりも遅れていることを示していたように思います。
今回は、旧幕臣が集まり江戸時代を懐かしみ、久々の登場人物も少なからずおり、1年近く続いてきた本作の長さを改めて思うとともに、残り少なくなったことを考えると、寂しくもあります。憲法が公布されるなど、大きく世が変わっても旧幕臣は集まってきましたが、すっかり世捨て人状態の慶喜を栄一は気にかけており、慶喜に伝記執筆の許可を要請します。栄一と慶喜の交流は慶喜の死まで続くわけで、栄一にとって慶喜は生涯の大恩人だったのでしょう。今回は議会開設から日清戦争の終結と1897年の慶喜の東京帰還まで一気に話が進み、残り3回も駆け足になりそうですが、どこに焦点が当てられるのか、注目しています。
今回は、旧幕臣が集まり江戸時代を懐かしみ、久々の登場人物も少なからずおり、1年近く続いてきた本作の長さを改めて思うとともに、残り少なくなったことを考えると、寂しくもあります。憲法が公布されるなど、大きく世が変わっても旧幕臣は集まってきましたが、すっかり世捨て人状態の慶喜を栄一は気にかけており、慶喜に伝記執筆の許可を要請します。栄一と慶喜の交流は慶喜の死まで続くわけで、栄一にとって慶喜は生涯の大恩人だったのでしょう。今回は議会開設から日清戦争の終結と1897年の慶喜の東京帰還まで一気に話が進み、残り3回も駆け足になりそうですが、どこに焦点が当てられるのか、注目しています。
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