大河ドラマ『青天を衝け』第40回「栄一、海を越えて」
第一線を退いた栄一は、妻の兼子とともに排日機運の高まるアメリカ合衆国を訪れ、日米関係の改善に努めます。しかし、その間の1909年10月、伊藤博文がハルビン駅で暗殺されます。伊藤は幕末編で1回登場しましたが、本格的な登場は明治編になってからで、喜作のように序盤から登場していたわけではありませんが、明治編では井上馨や大隈重信や五代友厚とともに重要で、存在感を示していたように思います。本作での配役の成功例だと思います。
今回は功成り名を遂げた栄一の晩年が描かれましたが、栄一がその達成感に浸るような穏やかで明るい内容ではなく、アメリカ合衆国の排日運動の高まりなど日米関係の今後の多難や、第一次世界大戦での日本の外交方針への栄一の不満とその後の対外関係の悪化が強く示唆され、むしろ暗い内容だったようにも思います。家庭でも、長男の篤二が問題を起こして廃嫡され、この点でも暗さを感じました。それでも、栄一は対米関係にも家庭の問題にも必死に対処し、何とか状況を改善しようと足掻きます。この栄一の個性は序盤から終盤まで変わらず、魅力になっています。
また回想も多めで、次回で最終回となることをいよいよ実感します。いよいよまとめに入った感があり、それは喜作の栄一評や、栄一と喜作との別れや、栄一と慶喜との関係によく表れていたように思います。栄一が慶喜の名誉回復のため執心していた慶喜の伝記編纂も大詰めを迎え、慶喜は、いつ死ねばよかったのかずっと悩んでいたが、栄一とまた語り合えたので、生きていたよかったと言い、栄一に感謝します。本作の重要な軸だった栄一と慶喜との関係性の集大成といった感じで、よかったと思います。慶喜も喜作もいなくなった最終回はどのような話となるのか、寂しくはありますが、楽しみでもあります。
今回は功成り名を遂げた栄一の晩年が描かれましたが、栄一がその達成感に浸るような穏やかで明るい内容ではなく、アメリカ合衆国の排日運動の高まりなど日米関係の今後の多難や、第一次世界大戦での日本の外交方針への栄一の不満とその後の対外関係の悪化が強く示唆され、むしろ暗い内容だったようにも思います。家庭でも、長男の篤二が問題を起こして廃嫡され、この点でも暗さを感じました。それでも、栄一は対米関係にも家庭の問題にも必死に対処し、何とか状況を改善しようと足掻きます。この栄一の個性は序盤から終盤まで変わらず、魅力になっています。
また回想も多めで、次回で最終回となることをいよいよ実感します。いよいよまとめに入った感があり、それは喜作の栄一評や、栄一と喜作との別れや、栄一と慶喜との関係によく表れていたように思います。栄一が慶喜の名誉回復のため執心していた慶喜の伝記編纂も大詰めを迎え、慶喜は、いつ死ねばよかったのかずっと悩んでいたが、栄一とまた語り合えたので、生きていたよかったと言い、栄一に感謝します。本作の重要な軸だった栄一と慶喜との関係性の集大成といった感じで、よかったと思います。慶喜も喜作もいなくなった最終回はどのような話となるのか、寂しくはありますが、楽しみでもあります。
この記事へのコメント