大河ドラマ『青天を衝け』第39回「栄一と戦争」
日清戦争に勝った日本の国際的地位の向上に、栄一や喜作や尾高惇忠は感慨に浸ります。ただ、日本は軍事力を高く評価されても経済はさほど評価されず、日露戦争の勝利も危うかったことが描かれており、ここは悪くありませんでした。栄一は喜作と惇忠を連れて慶喜に謁見し、慶喜に富岡製糸場運営などの功を労われた惇忠は感激し、その後亡くなります。この3人の幕末での焦燥が詳しく描かれていたので、この3人の感慨にも説得力があったように思います。やはり、大河ドラマのような長期の連続ドラマでは、序盤からの積み重ねが後半の説得力ある描写に必要なのだな、と改めて思わされます。
日露戦争において政府と軍部から協力を要請された栄一は公債購入の呼びかけに奔走し、これに放蕩から立ち直りつつあった息子の篤二は不満なようで、瀕死の栄一から嫡男として家を継ぐよう伝えられた重圧もあって、再び実業の道を踏み外してしまうのでしょうか。栄一は公債購入の呼びかけ後に倒れ、医師から家族には死も覚悟するよう伝えられます。そこへ慶喜が見舞いに訪れ、栄一が回復したならば、ずっと拒否していた自身の伝記編纂に協力する、と伝えます。これまで描かれてきた栄一と慶喜との深いつながりを活かした場面になっており、その後で慶喜が鳥羽伏見の戦い前後のことを語ったことからも、栄一と慶喜との関係で大きな区切りになっていたように思います。今回も駆け足気味でしたが、残り2回となった中、栄一と息子や慶喜との関係はしっかり描かれていたように思うので、さほど不満はありません。次回は15分拡大とのことで、全41回と少ないだけに、最終回は30分以上の拡大放送を期待していますが、どうなるでしょうか。
日露戦争において政府と軍部から協力を要請された栄一は公債購入の呼びかけに奔走し、これに放蕩から立ち直りつつあった息子の篤二は不満なようで、瀕死の栄一から嫡男として家を継ぐよう伝えられた重圧もあって、再び実業の道を踏み外してしまうのでしょうか。栄一は公債購入の呼びかけ後に倒れ、医師から家族には死も覚悟するよう伝えられます。そこへ慶喜が見舞いに訪れ、栄一が回復したならば、ずっと拒否していた自身の伝記編纂に協力する、と伝えます。これまで描かれてきた栄一と慶喜との深いつながりを活かした場面になっており、その後で慶喜が鳥羽伏見の戦い前後のことを語ったことからも、栄一と慶喜との関係で大きな区切りになっていたように思います。今回も駆け足気味でしたが、残り2回となった中、栄一と息子や慶喜との関係はしっかり描かれていたように思うので、さほど不満はありません。次回は15分拡大とのことで、全41回と少ないだけに、最終回は30分以上の拡大放送を期待していますが、どうなるでしょうか。
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