大河ドラマ『青天を衝け』第4回「栄一、怒る」
今回も、渋沢栄一を中心とする農村部の話と、徳川慶喜を中心とする「中央政界(ここまではおもに江戸で、たまに水戸)」の話の二部構成になっています。両者はまだ接続されておらず、前振り段階といった感じですが、栄一とすでに遭遇している平岡円四郎が慶喜に仕えることになり、今後話がつながることを予感させます。慶喜と円四郎との関係は割と丁寧に描かれました。両者は重要人物のようですから、主人公が関わらない場面の描写も必要なのでしょう。まだ幕末激動期が始まろうとしている段階ですが、慶喜場面は一般的な大河ドラマの印象に沿った描写になっていると思います。
一方、栄一の話は農村が中心で、幕末の激動の波が及んできているとはいえ、まだ「中央政界」と直接的には関わっていないため、大河ドラマ愛好者には不評かもしれません。しかし私は、栄一の個性と才覚を描くことは必要だと思いますし、すでに商品経済がかなり浸透していた江戸時代後期の農村の様子をなかなか興味深く視聴しています。周囲の人物に褒めそやされるという主人公描写ではなく、栄一の個性と才覚を描こうとしているところはよいと思います。栄一の話と慶喜の話が合流するまで、視聴率が低下していきそうなのは気がかりですが、本作はこれまでのところ当たりを予感させるだけに、何とか最終回まで視聴率二桁を維持してもらいたいものです。
一方、栄一の話は農村が中心で、幕末の激動の波が及んできているとはいえ、まだ「中央政界」と直接的には関わっていないため、大河ドラマ愛好者には不評かもしれません。しかし私は、栄一の個性と才覚を描くことは必要だと思いますし、すでに商品経済がかなり浸透していた江戸時代後期の農村の様子をなかなか興味深く視聴しています。周囲の人物に褒めそやされるという主人公描写ではなく、栄一の個性と才覚を描こうとしているところはよいと思います。栄一の話と慶喜の話が合流するまで、視聴率が低下していきそうなのは気がかりですが、本作はこれまでのところ当たりを予感させるだけに、何とか最終回まで視聴率二桁を維持してもらいたいものです。
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