謹賀新年

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。ついに2021年を迎えました。毎年元旦には同じような記事を掲載しており、たまには変わったことを述べようと思うのですが、これといって思い浮かびません。昨年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が世界規模に拡大し、日本も含めて少なからぬ国で収束する見通しは立っておらず、私の周囲でも色々と不愉快なことが起きそうですが、人生には楽しみも多いのだ、と開き直ってしぶとく生きていき、古人類学を中心としてさまざまな分野で勉強と情報収集を地道に続けていくつもりです。

 昨年は、一昨年と同等以上に古人類学関連の文献を読めたと思います。ブログの記事更新数は、2019年の679本からはかなり減って516本となりましたが、2019年は似たような記事を複数書いてしまい、過去の記事の流用と継ぎ接ぎで終わったような記事も複数掲載してしまったので、充実度という点で昨年は一昨年と同等以上だったと思います。それでも、古代DNA研究はとくにそうですが、最新の研究動向には追いつくのはなかなか難しく、追いつくのは無理としても、関連文献を少しでも多く読んでいこう、と考えています。

 昨年は大きな買い物がなく、今年もとくに予定はないので、当分は節約を心がけていこう、と考えています。まあ、節約は個人や家族のような小単位では多くの場合で合理的な選択ですが、多くの人が節約に努めれば、社会は貧困化してけっきょく多くの人が苦しむことになります(合成の誤謬)。ほとんどの社会問題は結局のところ、トレードオフ(交換)と合成の誤謬に行きつくので、多くの社会問題は解決困難なのだろう、と私は考えています。もちろん私程度の知見では有効な具体策は思いつかないのですが、私は、こうした矛盾を抱えて解決策を講じていくのも人間の宿命だろう、と開き直り、しぶとく生き続けていきたいものです。

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