『卑弥呼』第4集発売

 待望の第4集が発売されました。第4集には、

口伝23「膠着」
https://sicambre.seesaa.net/article/201908article_39.html

口伝24「交渉」
https://sicambre.seesaa.net/article/201909article_18.html

口伝25「光」
https://sicambre.seesaa.net/article/201909article_49.html

口伝26「剛毅」
https://sicambre.seesaa.net/article/201910article_14.html

口伝27「兵法家」
https://sicambre.seesaa.net/article/201910article_40.html

口伝28「賽は投げられた」
https://sicambre.seesaa.net/article/201911article_16.html

口伝29「軍界線」
https://sicambre.seesaa.net/article/201911article_39.html

口伝30「人柱」
https://sicambre.seesaa.net/article/201912article_8.html

が収録されています。連載時には「第*話」となっていましたが、単行本では「口伝*」となっています。単行本では「真説・邪馬台国伝」との副題がつけられています。それぞれの話については、上記の記事にて述べているので、ここでは繰り返しません。第23話が掲載された『ビッグコミックオリジナル』2019年9月5日号は昨年8月20日の発売ですから、もう1年近く前のことになります。第4集では「鬼」たちとの接触の直前までが描かれ、単行本でしか本作を読んでいない人は、続きが気になるところでしょう。その意味で、上手い区切り方だと思います。

 本作の魅力は、話の壮大さにある、と私は考えています。すでに、サヌ王(記紀の神武天皇と思われます)の一族が日向(ヒムカ)から東方へと向かった話が作中で語られていますから、今後、現在の奈良県、もっと具体的に言えば纏向遺跡一帯も舞台になるのではないか、と予想されます。さらに、おそらく第6集に所収されるでしょうが、曹操や劉備とともに遼東の公孫氏も言及されており、朝鮮半島と中華王朝も関わってくるのではないか、と思われます。日本の古墳では呉の年号銘の銅鏡も発見されていますから、あるいは呉も関わってくるかもしれず、その点も楽しみです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック