『週刊文春』の五島勉氏の記事

 五島勉氏が先月(2020年6月)16日に亡くなっていた、と報道されましたが(関連記事)、『週刊文春』の今週号(7月30日号)に、五島氏夫人へのやや詳しいインタビュー記事が掲載されていました。五島氏は著書で家族について触れることは少なかったと思いますが、『第三の黙示録』(祥伝社、1983年)では妻・息子・娘がいると明かされており、息子との会話が謎解きの手がかりになった、とされています。まあ五島氏のことなので、どこまで本当なのか、不明ですが。五島氏の息子さんに関しては、醜聞雑誌で取り上げられたこともありました。なお、同書に推薦文を寄せた2人のうちの1人は早見優氏です。まあ、実際に書いたのはマネージャーか編集者かもしれませんが。夫人によると、五島氏の子供たちは、「鉛筆1本で育ててくれた」と父に感謝しているそうで、五島氏が著書で明かした息子さんと娘さんのことなのでしょう。

 私が知らなかったのは、家族関係では、五島氏夫人が五島氏とは遠縁の親戚ということと、五島氏の実家が火事で3回も焼けて生活が苦しく、夫人の実家から食料を送ってもらっていたことです。五島氏の実家がロシア正教の敬虔な信者であることは、何度か著書で触れられていた、と記憶しています。また、五島氏がヘビースモーカーであることも知りませんでした。五島氏の著書でも、本人の喫煙場面の描写は記憶にありません。もちろん、私の見落としがあるかもしれませんが。五島氏の年代だと、男性の喫煙率がひじょうに高かったので、五島氏がヘビースモーカーだとしても不思議ではありません。

 大ベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』に関して、夫人は1999年7月と日付を決めて刊行することが不安で、祥伝社の編集者には電話で何度か、「何とかならないか」と言ったそうです。もちろん、実話なのか、部外者の私には断定できませんが、これまで知らなかった貴重な証言でした。家庭での五島氏は、趣味がなく、明るくはないものの優しい人だったそうです。『第三の黙示録』での家族とのやり取り(P82~84)からは、家族との良好な関係が窺えたので(もちろん、実際にどうだったのか、部外者の私には断定できませんが)、夫人の証言には説得力がありました。五島氏が亡くなって何とも寂しい限りですが、今後は時間を作って五島氏の著書を再読するとともに、五島氏関連の新規記事をできるだけ追いかけていくつもりです。

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