大河ドラマ『麒麟がくる』第21回「決戦!桶狭間」

 1560年(西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)5月、今川軍が尾張に侵攻してきて、織田信長は今川配下の松平元康(徳川家康)を寝返らせようとしますが、現実的ではないとして元康は応じません。兵数では不利な織田軍ですが、信長は、今川軍が分散しているとの報告を受け、本隊の兵数が少ない可能性に賭けて出撃します。信長は、今川軍本隊を孤立させるよう攻撃を仕掛けていき、大将の今川義元を討ち取るべく今川軍本隊へと攻撃を仕掛け、ついに義元を討ち取ります。自分がまだ何者でもないことに焦燥する明智光秀(十兵衛)は、明智左馬助(秀満)とともに尾張に行き、帰蝶と再会した後、織田軍と今川軍の戦いを見聞に行きます。義元を討ち取って今後何をしたいのか、と光秀に問われた信長は、まず美濃を攻略する、と答えます。その後のことを光秀に訊かれた信長は、答えずに立ち去ります。

 今回は、大河ドラマでは定番の桶狭間の戦いが描かれました。信長の目的は最初から義元を討ち取ることだった、との解釈には同意しませんが(信長の当初の目標は。今川軍を敗走までさせなくとも、とりあえず打撃を与えて尾張から撤退させることだった、と私は考えています)、信長の不気味な優秀さを活かした設定になっており、ドラマとして面白くなっていたように思います。確か本作では今回が初登場となる佐久間信盛は、とくに見せ場があったわけではありませんが、信長に向ける視線が冷ややかなように見えるので、今後どのように描かれるのか、楽しみです。残念ながら今回で放送は中断となり、いつ再開になるのか、まだ確定していません。ここまではたいへん面白く視聴できたので、来年(2021年)の大河ドラマも当初の予定より撮影は遅れるでしょうから、来年1月までかかっても、何とか本作を完結させてもらいたいものです。

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