大相撲夏場所千秋楽
今場所は白鵬関が初日から休場となったものの、新大関の貴景勝関など若手の台頭もあり、場所前の盛り上がりはなかなかのものだったと思います。しかし、その貴景勝関は4日目の取り組みで負傷して5日目~7日目まで休場し、8日目に出場したものの負けて、9日目から再休場となりました。8日目の再出場に批判的だった人は、私も含めて多かったでしょうが、ともかく今は、治療に専念してもらいたいものです。貴景勝関以外の横綱・大関陣で最も若いのは29歳の高安関だけに、22歳の貴景勝関への期待は大きいのですが、最近数場所を見ていると、研究されてきた感があり、押し相撲だけで横綱に昇進するのは難しいようにも思います。とはいえ、他の若手もまだ力不足ですから、貴景勝関への期待が大きくなるのも当然ではありますが。
大関復帰のかかった栃ノ心関は10目まで9勝1敗と好調だったものの、そこから平幕相手に3連敗してしまいました。明らかに硬くなっている様子で、ある程度は仕方のないこととはいえ、優勝も狙える位置にいただけに、何とも惜しいと思います。もっとも、10日目から膝の状態が悪かったことも大きいようですが。栃ノ心関は14日目に鶴竜関に勝ち、大関復帰を決めました。立ち合いで変化しての勝利で、お世辞にも褒められるような内容ではないのですが、精神的に追い詰められていただけに、仕方のないところでしょうか。まあ、私は新入幕の頃からずっと栃ノ心関を応援し続けてきたので、つい甘い見方になってしまいますが。栃ノ心関は千秋楽に高安関と対戦して負け、10勝5敗となりました。ともかく、栃ノ心関が大関に復帰できたのはたいへん嬉しく、状態も回復したようですし、来場所は重圧からも解放されるでしょうから、また優勝争いに絡んでもらいたいものです。
優勝争いは、一時は鶴竜関と栃ノ心関の一騎討ちになりそうでしたが、両者ともに終盤に崩れ、13日目が終わった時点で西前頭8枚目の朝乃山関が2敗で単独首位に立つという、予想外の展開となりました。14日目に朝乃山関は豪栄道関に勝ち、上述のように栃ノ心関が鶴竜関に勝ったため、朝乃山関が千秋楽を待たずに初優勝を決めました。朝乃山関は千秋楽に御嶽海関と対戦して圧倒され、12勝3敗で今場所を終えました。この結果を今場所前に予想していた人は皆無に近いと思うのですが、14日目の豪栄道関との一番を見ると、かなり力をつけてきたようにも思います。ただ、千秋楽の一番を見ると、大関昇進も狙えるか否かは、(出場する)横綱・大関陣全員と対戦することになるだろう来場所の内容を見ないと、判断の難しいところです。
鶴竜関は終盤まで優勝争いに絡みましたが、14日目に朝乃山関に優勝を決められ、千秋楽結びの一番で豪栄道関に勝ち、11勝4敗で今場所を終えました。鶴竜関は満身創痍といった感じで、白鵬関が休場しただけに、今場所は優勝しておきたかったところです。当ブログでは、鶴竜関は横綱に相応しくないと言い続けてきましたが、横綱昇進から5年以上経過し、横綱として4回優勝しているのですから、水準の横綱と考えるべきかな、とは思います。稀勢の里関の大怪我とその後の不調による引退や、不祥事による日馬富士関の引退や、白鵬関の衰えといった他の横綱の引退・不調もありますが、伸び悩んでいる若手が多い中、これだけ長く横綱を務めていることに、相撲愛好者の一人として感謝しています。できれば、親方の条件として日本国籍保有者であることを撤廃し、鶴竜関には白鵬関とともに相撲協会に指導者として残ってもらいたいものです。豪栄道関と高安関はともに9勝6敗で、ともにしばらくは大関の地位を維持できそうですが、横綱昇進は無理でしょう。
逸ノ城関は先場所14勝1敗でしたが、内容が悪かったので懸念していたところ、今場所は8日目~11日目まで休場し、12日目から復帰したものの、5勝に終わりました。今場所も内容はたいへん悪く、時々力強さを見せるだけだったので、このまま時々三役に復帰するだけで終わりそうだと思うと、残念です。本当は、今頃逸ノ城関や照ノ富士関が横綱として君臨していなければならなかったのですが。来場所大関に復帰する栃ノ心関を含めて、横綱・大関陣は貴景勝関を除くと高安関の29歳が最年少ですから、白鵬関・鶴竜関の2横綱に全盛期の力はもうないことを考えると、若手の伸び悩みは深刻だと思います。まあ、少子高齢化が進んでいますから、モンゴルやヨーロッパから有望な若手を入門させたとしても、全体の水準が低下していくのは仕方のないところでしょうか。
大関復帰のかかった栃ノ心関は10目まで9勝1敗と好調だったものの、そこから平幕相手に3連敗してしまいました。明らかに硬くなっている様子で、ある程度は仕方のないこととはいえ、優勝も狙える位置にいただけに、何とも惜しいと思います。もっとも、10日目から膝の状態が悪かったことも大きいようですが。栃ノ心関は14日目に鶴竜関に勝ち、大関復帰を決めました。立ち合いで変化しての勝利で、お世辞にも褒められるような内容ではないのですが、精神的に追い詰められていただけに、仕方のないところでしょうか。まあ、私は新入幕の頃からずっと栃ノ心関を応援し続けてきたので、つい甘い見方になってしまいますが。栃ノ心関は千秋楽に高安関と対戦して負け、10勝5敗となりました。ともかく、栃ノ心関が大関に復帰できたのはたいへん嬉しく、状態も回復したようですし、来場所は重圧からも解放されるでしょうから、また優勝争いに絡んでもらいたいものです。
優勝争いは、一時は鶴竜関と栃ノ心関の一騎討ちになりそうでしたが、両者ともに終盤に崩れ、13日目が終わった時点で西前頭8枚目の朝乃山関が2敗で単独首位に立つという、予想外の展開となりました。14日目に朝乃山関は豪栄道関に勝ち、上述のように栃ノ心関が鶴竜関に勝ったため、朝乃山関が千秋楽を待たずに初優勝を決めました。朝乃山関は千秋楽に御嶽海関と対戦して圧倒され、12勝3敗で今場所を終えました。この結果を今場所前に予想していた人は皆無に近いと思うのですが、14日目の豪栄道関との一番を見ると、かなり力をつけてきたようにも思います。ただ、千秋楽の一番を見ると、大関昇進も狙えるか否かは、(出場する)横綱・大関陣全員と対戦することになるだろう来場所の内容を見ないと、判断の難しいところです。
鶴竜関は終盤まで優勝争いに絡みましたが、14日目に朝乃山関に優勝を決められ、千秋楽結びの一番で豪栄道関に勝ち、11勝4敗で今場所を終えました。鶴竜関は満身創痍といった感じで、白鵬関が休場しただけに、今場所は優勝しておきたかったところです。当ブログでは、鶴竜関は横綱に相応しくないと言い続けてきましたが、横綱昇進から5年以上経過し、横綱として4回優勝しているのですから、水準の横綱と考えるべきかな、とは思います。稀勢の里関の大怪我とその後の不調による引退や、不祥事による日馬富士関の引退や、白鵬関の衰えといった他の横綱の引退・不調もありますが、伸び悩んでいる若手が多い中、これだけ長く横綱を務めていることに、相撲愛好者の一人として感謝しています。できれば、親方の条件として日本国籍保有者であることを撤廃し、鶴竜関には白鵬関とともに相撲協会に指導者として残ってもらいたいものです。豪栄道関と高安関はともに9勝6敗で、ともにしばらくは大関の地位を維持できそうですが、横綱昇進は無理でしょう。
逸ノ城関は先場所14勝1敗でしたが、内容が悪かったので懸念していたところ、今場所は8日目~11日目まで休場し、12日目から復帰したものの、5勝に終わりました。今場所も内容はたいへん悪く、時々力強さを見せるだけだったので、このまま時々三役に復帰するだけで終わりそうだと思うと、残念です。本当は、今頃逸ノ城関や照ノ富士関が横綱として君臨していなければならなかったのですが。来場所大関に復帰する栃ノ心関を含めて、横綱・大関陣は貴景勝関を除くと高安関の29歳が最年少ですから、白鵬関・鶴竜関の2横綱に全盛期の力はもうないことを考えると、若手の伸び悩みは深刻だと思います。まあ、少子高齢化が進んでいますから、モンゴルやヨーロッパから有望な若手を入門させたとしても、全体の水準が低下していくのは仕方のないところでしょうか。
この記事へのコメント
あえてなのでしょうが、相撲の審判に対しての言及はされませんでしたね。
どのような意見をお持ちなのか、勉強させていただきたいです。
これは同体か否かの判断ではないので、取り直しにするわけにもいかず、審判団の判断も難しかったでしょうから、誤審かもしれませんが、一方的に糾弾するのはどうかと思います。
完全な結果論なのですが、栃ノ心が勝った方が面白くなったという単純な観客心理があります。
鶴竜に対する栃ノ心の変化もなかっただろうし、千秋楽での優勝決定戦が、もしかすれら巴戦であったかもしれない。
そうした審判の裁定とはまた別要素との絡まりがあって、協会に対する一方的な糾弾に繋がっていると思います。
ご意見伺えて嬉しかったです。