ベネズエラ情勢におけるグアイド氏の役割と評価
混迷の続くベネズエラ情勢に関して最近当ブログで取り上げ(関連記事)、その後、ベネズエラ情勢に関する言説を再度取り上げました(関連記事)。ベネズエラ情勢への関心は日本でも高いようで、Twitterでも情報が流れてきます。そうした中で、国民議会議長にして「暫定大統領」であるグアイド(Juan Gerardo Antonio Guaidó Márquez)氏についての認識で、ベネズエラの現状をどう把握すべきか、興味深い呟きがいくつかあったので取り上げます。まずは、
この1ヶ月を検証すると、勢い任せの倒閣運動の限界が露呈したとも言える。 #トランプ大統領 は軍事介入をちらつかせて脅し、ベネズエラ軍の離反を促すという手段に拘るが、親米政権が誕生したブラジルですら軍事介入には反対する。持久戦となると、国民を人質にとれるマドゥロ政権は強い。
との呟きです。これにたいして、
あらあら、マドゥロ憎しの日経記者がグアイドの限界認めちゃったね(笑)
との反政権側を揶揄するような呟きがありました。では、グアイド氏の「限界」はベネズエラの現状認識において重要な問題となるのでしょうか。私は、現在のベネズエラにおいてグアイド氏の「限界」はまったく本質的な問題ではなく、こうした揶揄は反政権側を否定するための論点逸らしであり、問題の矮小化だと思います。この問題に関しては、以下の一連の呟きがたいへん参考になると思います(ツリーになっているので先頭のみリンクを張ります)。
グアイド登場以降のベネズエラ情勢で誤解されがちだけど、反マドゥーロ派がみんなグアイドを次期大統領として適任だとは考えてないのよ。
宣言当時からその存在意義は「現在正当な大統領がいないんで、とりあえず俺が大統領選挙の段取り進めるから、それまで仮の大統領やりますわ」なのよね。
なので、グアイド支持派もその認識だし、彼がこのまま通常の大統領と認めたわけじゃない。
そもそも野党側にはロペスやカプリレスなどのもっと求心力ある政治家はいるし(ただそれぞれラジカルだから野党統合の求心力は無いだろうなぁ)。
その上で確実に言えるのは、マドゥーロは大統領とし資格がないし、為政者としての能力的に野党側の誰よりも劣っているとチャビスタ以外からは認識されているので、マドゥーロ下ろしの部分については民意の統合(妄信的チャビスタを除く)出来てる。
なので、ターゲットは飽くまでも「公正な大統領選挙」であって、グアイド体制を確立することじゃない。
だから米帝陰謀論者の「グアイドは選挙で選ばれていないから無効」という指摘は、まぁ当初からそう言ってるし、だから早いとこ選挙しましょう、って話なよのよね。
だからもしグアイド氏が「俺、このまま大統領やるわ」とか言い出したら「お前、何勘違いしとんねん」と突っ込まれるの必至すよ。そうはならないと思うけど。
だから彼は「暫定大統領」であって、時限大統領なのよ。
で、マドゥーロは「不正選挙で勝手に勝利宣言して大統領の座にしがみついてる無能」。
あと、グアイドの政治手腕や実力はベネ国内政治によほど詳しくないと判断材料無いし未知数なんだけど、マドゥーロ(およびチャビスタ)の無能を証明する論証には枚挙にいとまがないぐらい溢れてる。
なので、個人的見解として「マドゥーロは無能」と言い切れる。
無能。
なので、常識的に考えて
「(世間的には)未知の新人」
vs
「腐り切った無能」
というバウトなんで、そらもうグアイド一択すわ、となるんすよね。
さらに、これらの呟きへの補足となる以下の呟きもたいへん重要な呟きになると思います。
追加で、なぜこんな実力が未知数な新人が暫定大統領に押し上げられたのかといえば、めぼしい政治家の大半が投獄されてるか、投獄後、解放されたものの亡命を強いられたか、自宅軟禁状態で表に出られないからですね。
この1ヶ月を検証すると、勢い任せの倒閣運動の限界が露呈したとも言える。 #トランプ大統領 は軍事介入をちらつかせて脅し、ベネズエラ軍の離反を促すという手段に拘るが、親米政権が誕生したブラジルですら軍事介入には反対する。持久戦となると、国民を人質にとれるマドゥロ政権は強い。
との呟きです。これにたいして、
あらあら、マドゥロ憎しの日経記者がグアイドの限界認めちゃったね(笑)
との反政権側を揶揄するような呟きがありました。では、グアイド氏の「限界」はベネズエラの現状認識において重要な問題となるのでしょうか。私は、現在のベネズエラにおいてグアイド氏の「限界」はまったく本質的な問題ではなく、こうした揶揄は反政権側を否定するための論点逸らしであり、問題の矮小化だと思います。この問題に関しては、以下の一連の呟きがたいへん参考になると思います(ツリーになっているので先頭のみリンクを張ります)。
グアイド登場以降のベネズエラ情勢で誤解されがちだけど、反マドゥーロ派がみんなグアイドを次期大統領として適任だとは考えてないのよ。
宣言当時からその存在意義は「現在正当な大統領がいないんで、とりあえず俺が大統領選挙の段取り進めるから、それまで仮の大統領やりますわ」なのよね。
なので、グアイド支持派もその認識だし、彼がこのまま通常の大統領と認めたわけじゃない。
そもそも野党側にはロペスやカプリレスなどのもっと求心力ある政治家はいるし(ただそれぞれラジカルだから野党統合の求心力は無いだろうなぁ)。
その上で確実に言えるのは、マドゥーロは大統領とし資格がないし、為政者としての能力的に野党側の誰よりも劣っているとチャビスタ以外からは認識されているので、マドゥーロ下ろしの部分については民意の統合(妄信的チャビスタを除く)出来てる。
なので、ターゲットは飽くまでも「公正な大統領選挙」であって、グアイド体制を確立することじゃない。
だから米帝陰謀論者の「グアイドは選挙で選ばれていないから無効」という指摘は、まぁ当初からそう言ってるし、だから早いとこ選挙しましょう、って話なよのよね。
だからもしグアイド氏が「俺、このまま大統領やるわ」とか言い出したら「お前、何勘違いしとんねん」と突っ込まれるの必至すよ。そうはならないと思うけど。
だから彼は「暫定大統領」であって、時限大統領なのよ。
で、マドゥーロは「不正選挙で勝手に勝利宣言して大統領の座にしがみついてる無能」。
あと、グアイドの政治手腕や実力はベネ国内政治によほど詳しくないと判断材料無いし未知数なんだけど、マドゥーロ(およびチャビスタ)の無能を証明する論証には枚挙にいとまがないぐらい溢れてる。
なので、個人的見解として「マドゥーロは無能」と言い切れる。
無能。
なので、常識的に考えて
「(世間的には)未知の新人」
vs
「腐り切った無能」
というバウトなんで、そらもうグアイド一択すわ、となるんすよね。
さらに、これらの呟きへの補足となる以下の呟きもたいへん重要な呟きになると思います。
追加で、なぜこんな実力が未知数な新人が暫定大統領に押し上げられたのかといえば、めぼしい政治家の大半が投獄されてるか、投獄後、解放されたものの亡命を強いられたか、自宅軟禁状態で表に出られないからですね。
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