大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第5回「雨ニモマケズ」

 オリンピック陸上競技予選会が開かれ、金栗四三はマラソンに出場します。参加選手は19人でした。スタート直後から雨が降り始め、雨が降ったり止んだりして時として厳しい日差しも受ける過酷な環境の中、次々と選手たちは脱落していきます。四三は、序盤は抑えてスタミナを温存し、他の選手が次々と脱落するなか、ついに先頭に立ってそのまま完走しました。しかも、当時の世界記録を大きく更新する激走で、嘉納治五郎は歓喜します。

 これで初回の最後とつながったわけで、この構成は悪くなかったと思います。相変わらず、古今亭志ん生(美濃部孝蔵)の1960年の場面は邪魔かな、とも思うのですが、古今亭志ん生と四三との縁も少しずつ明かされてきたので、今後、意味のある描写なのだと思えるようになるかもしれず、期待しています。今回も近代前期の群像劇としてなかなか面白かったのですが、視点が頻繁に変わることもあり、昔からの大河ドラマ愛好者には受けないだろうな、と思います。視聴率の低迷もそこが要因なのでしょうが、私は最後まで楽しめそうです。

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