再来年(2021年)の大河ドラマの予想

 そろそろ再来年(2021年)の大河ドラマが発表されそうなので、予想してみます。まず大前提として、2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域は異なる場合がほとんどのようだ、ということが挙げられます。来年は明智光秀が主人公なので、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康といういわゆる三傑およびその家臣が主人公である可能性は低いと思います。ただ、たとえば石田三成や天海は、主要な活躍期間が明智光秀死後なので、あるいはあり得るかな、とも思いますが。ただ、基本的には、16世紀後半の東海~畿内が主要な舞台になる可能性は低いと思います。

 来年は戦国時代なので、それ以外の時代の可能性が高い、と考えるのが無難でしょうが、大河ドラマの近年の視聴率低迷は深刻で、NHKもそれを気にしているようですから、その観点からは戦国時代であっても不思議ではありません。2017年放送の『おんな城主 直虎』は、さすがに主人公の知名度が低すぎたこともあってか、視聴率は低迷しましたが、近年の大河ドラマのなかで比較的視聴率が高いのはやはり戦国時代~江戸時代初期を舞台とした作品なので、2年連続で戦国時代ものであっても不思議ではありません。

 以前から当ブログで有力候補として推しているのは、知名度は低そうではあるものの、大河ドラマ化発表前の井伊直虎よりは知名度が上で、明智光秀とは活躍の舞台が重ならず、光秀死後の期間も比較的長い鍋島直茂とその妻(陽泰院)です。2018~2020年の主人公が男性でしたから、陽泰院が主人公の可能性もじゅうぶんあります。NHK好みの夫婦愛を描けそうという点でも有力です。同じく戦国時代~江戸時代初期の人物で、活躍した期間も地域も光秀とほとんど重ならないという点で、立花宗茂も有力だと思います。ただ、宗茂は関ケ原の戦い以降の人生が長いので、そこが難点かもしれません。もっとも、それは伊達政宗も同様だったわけですし、大坂の陣と島原の乱もあるので、後半も見せ場は作れそうです。

 戦国時代以外では、近年では幕末ものの頻度が高いのですが、幕末ものは視聴率が低迷しやすい、とNHKもさすがに判断しているでしょうから、そのうち近代の前振りではない本格的な幕末ものをやるとしても、2022年以降になるのではないか、と予想しています。しかし、幕末を前振りとした近代ものはありそうで、当ブログで何度か有力候補として挙げてきましたが、大隈重信です。マスコミで早稲田閥が有力なのも好材料です。同じくマスコミで有力な慶応閥への配慮から、福沢諭吉とのダブル主人公となるかもしれません。そうすると、幕末の適塾の群像劇も描けそうなので、面白い作品になりそうです。まあ、大隈重信が主人公だと幕末ものというより近代ものとなりそうですが、幕末は佐賀藩視点で進めれば、幕府や薩長土視点での視線に慣れている視聴者にも新鮮に映るのではないでしょうか。

 その他の時代では、かつては大河ドラマの定番だったものの、20年以上取り上げられていない忠臣蔵が考えられます。近年、忠臣蔵の人気低下が指摘されていますが、大河ドラマの主要な視聴者層である高齢者にはなじみ深い題材でしょうから、視聴率を気にしているらしいNHKが取り上げても不思議ではないと思います。忠臣蔵を題材とする場合は、2018~2020年の主人公が男性でしたから、主人公は大石内蔵助ではなく、その妻の「りく」か瑤泉院になるかもしれません。

 以上、まとめると、再来年(2021年)の大河ドラマの主人公(題材)の予想は以下のようになります。
◎最有力・・・鍋島直茂の妻(陽泰院)
○有力・・・・・立花宗茂、大隈重信もしくは福沢諭吉とのダブル主人公
▲穴狙い・・・大石内蔵助の妻もしくは瑤泉院(忠臣蔵)

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