ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』21話~25話
21話「バスに乗ってたグーな人」7
マカロニはバスで女性と遭遇しますが、その女性が尾行されていることにマカロニは気づきます。マカロニの懸念は的中し、カメラマンのその女性の撮った写真が狙われており、ついに犯人たちは女性を殺そうとします。犯人たちとマカロニとの駆け引きはなかなか楽しめました。若手刑事がメインゲストの女性に恋心を抱く、という本作の定番ですが、女性が犯人や犯人の(元)妻・恋人というわけではなく、殺されるわけでもないので、悲恋的・悲劇的要素はありません。この点が、後の若手刑の事恋愛ものとは異なるところですが、悪くはないと思います。この後、マカロニと女性との関係が続きそうな感じの最後ではありましたが、本作ではその後とくに描写はなく、マカロニは殉職しました。メインゲストの女性を演じたのは、昨年(2018年)亡くなった星由里子氏です。
22話「刑事の娘」8
この後長きにわたって度々登場する長さんの妻と娘が初めて描かれたのは今回でした。長さん一家の話は、本作に現実感と親しみを与えて、視聴者に定着させるのに貢献したのではないか、と思います。話の方は、父親と高校3年生という難しい時期の娘との微妙な関係を背景に、長さんの娘とその先輩で殺人事件の容疑者との関係も上手く絡めて、ホームドラマと刑事ドラマを両立させていると思います。長さんのキャラを決定づける画期となった話で、そうした画期となる話を視聴するのもマカロニ出演期の楽しみです。
23話「愛あるかぎり」9
すでに山さんが愛妻家であることは描かれていましたが、今回の描写でそれが決定的となりました。山さんのキャラを決定づけるうえで重要な話はマカロニ出演期にいくつかあるのですが、今回もその一つです。また、山さんだけではなく、山さんの妻のキャラも決定づけた話と言えるでしょう。山さんの妻が人質に取られて、山さんは犯人たちから屈辱的な要求を突き付けられ、それに従いつつも、妻の救出と犯人逮捕の機会を窺い続けます。今回、見せ場があるのはほぼ山さん夫妻とゴリさんだけで、山さんの演技は本当に見ごたえがあります。
24話「ジュンの御手柄」7
七曲署の給料輸送車が襲われ、警察の威信に関わることから、ボスは内密で捜査しようとしますが、犯人は新聞記者に犯行を伝えた結果、報道されてしまいます。ボスの提案により警察犬が投入されることになりましたが、ジュンという名前の老犬で、警官に噛みつくという失態を演じて、帰らされてしまいます。ところが、実はジュンが噛みついた警官こそ犯人でした。全体的に喜劇調で、なかなか楽しめました。給料輸送車が襲われたことから、ボスも長さんもゴリさんも普段より気が立っているところは笑えました。いつも今回のような話だとすぐ飽きますが、たまにはこういう話もよいと思います。この後、本作の定番の一つとなる動物ものの初回となるわけで、本作の画期となった話と言えるでしょう。
25話「手錠が朝日に光った」5
男が勤めている店の金を盗み、逃亡します。一係は男と親密な仲の女性を尾行し、ゴリさんとマカロニは女性を追って長崎まで向かいます。今回は1973年初の放送となり、開始から半年ほど経過して軌道に乗ったとの自信が制作陣にもあったのか、九州を舞台とした初の本格的なロケとなりました。その意味で、今回も本作の画期と言えるでしょう。話の方は、愛し合う純粋な若者の逃避行と二人への若手刑事であるマカロニの同情という定番的なものですが、二人の関係がもう少し語られていたらよかったかな、とは思います。終盤には一係全員が九州に捜査に来るという非現実的な展開となりましたが、本作の魅力は警察の忠実な考証ではなくヒューマンドラマですし、延長放送ではないものの、お祭り的な感じだったので、これでもよいかな、とは思います。
マカロニはバスで女性と遭遇しますが、その女性が尾行されていることにマカロニは気づきます。マカロニの懸念は的中し、カメラマンのその女性の撮った写真が狙われており、ついに犯人たちは女性を殺そうとします。犯人たちとマカロニとの駆け引きはなかなか楽しめました。若手刑事がメインゲストの女性に恋心を抱く、という本作の定番ですが、女性が犯人や犯人の(元)妻・恋人というわけではなく、殺されるわけでもないので、悲恋的・悲劇的要素はありません。この点が、後の若手刑の事恋愛ものとは異なるところですが、悪くはないと思います。この後、マカロニと女性との関係が続きそうな感じの最後ではありましたが、本作ではその後とくに描写はなく、マカロニは殉職しました。メインゲストの女性を演じたのは、昨年(2018年)亡くなった星由里子氏です。
22話「刑事の娘」8
この後長きにわたって度々登場する長さんの妻と娘が初めて描かれたのは今回でした。長さん一家の話は、本作に現実感と親しみを与えて、視聴者に定着させるのに貢献したのではないか、と思います。話の方は、父親と高校3年生という難しい時期の娘との微妙な関係を背景に、長さんの娘とその先輩で殺人事件の容疑者との関係も上手く絡めて、ホームドラマと刑事ドラマを両立させていると思います。長さんのキャラを決定づける画期となった話で、そうした画期となる話を視聴するのもマカロニ出演期の楽しみです。
23話「愛あるかぎり」9
すでに山さんが愛妻家であることは描かれていましたが、今回の描写でそれが決定的となりました。山さんのキャラを決定づけるうえで重要な話はマカロニ出演期にいくつかあるのですが、今回もその一つです。また、山さんだけではなく、山さんの妻のキャラも決定づけた話と言えるでしょう。山さんの妻が人質に取られて、山さんは犯人たちから屈辱的な要求を突き付けられ、それに従いつつも、妻の救出と犯人逮捕の機会を窺い続けます。今回、見せ場があるのはほぼ山さん夫妻とゴリさんだけで、山さんの演技は本当に見ごたえがあります。
24話「ジュンの御手柄」7
七曲署の給料輸送車が襲われ、警察の威信に関わることから、ボスは内密で捜査しようとしますが、犯人は新聞記者に犯行を伝えた結果、報道されてしまいます。ボスの提案により警察犬が投入されることになりましたが、ジュンという名前の老犬で、警官に噛みつくという失態を演じて、帰らされてしまいます。ところが、実はジュンが噛みついた警官こそ犯人でした。全体的に喜劇調で、なかなか楽しめました。給料輸送車が襲われたことから、ボスも長さんもゴリさんも普段より気が立っているところは笑えました。いつも今回のような話だとすぐ飽きますが、たまにはこういう話もよいと思います。この後、本作の定番の一つとなる動物ものの初回となるわけで、本作の画期となった話と言えるでしょう。
25話「手錠が朝日に光った」5
男が勤めている店の金を盗み、逃亡します。一係は男と親密な仲の女性を尾行し、ゴリさんとマカロニは女性を追って長崎まで向かいます。今回は1973年初の放送となり、開始から半年ほど経過して軌道に乗ったとの自信が制作陣にもあったのか、九州を舞台とした初の本格的なロケとなりました。その意味で、今回も本作の画期と言えるでしょう。話の方は、愛し合う純粋な若者の逃避行と二人への若手刑事であるマカロニの同情という定番的なものですが、二人の関係がもう少し語られていたらよかったかな、とは思います。終盤には一係全員が九州に捜査に来るという非現実的な展開となりましたが、本作の魅力は警察の忠実な考証ではなくヒューマンドラマですし、延長放送ではないものの、お祭り的な感じだったので、これでもよいかな、とは思います。
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