大河ドラマ『西郷どん』第47回(最終回)「敬天愛人」

 西郷隆盛(吉之助)は軍に残ったわずかな者たちと鹿児島を目指して退却を続け、隆盛の弟の西郷従道(信吾)は延岡で糸・菊次郎・熊吉と再会し、鹿児島に送り届けます。鹿児島に戻った西郷軍は政府軍と戦いを続けますが、衆寡敵せず、城山に追い詰められます。大久保利通(正助、一蔵)は隆盛に、降伏すれば助命する、と伝えます。桐野利秋(中村半次郎)たちは隆盛に降伏して生きるよう懇願しますが、ともに戦死する決意を伝えます。隆盛の死の場面は、利通が殺害され、回想が終わった後に最後になって描かれました。この構成は賛否の分かれるところでしょうが、こうした演出もありでしょうか。

 ついに最終回を迎えました。率直に言って、とても大河ドラマとして高評価できる作品ではないのですが、1年間視聴と感想記事の掲載を続けてきただけに、多少は感慨もあります。それにしても、最終回でも利通の醜態を描くとは、明治編はとくに、利通に厳しい脚本だったな、と改めて思います。まあ、原作もそうなのかもしれませんが。桐野を殺したのが川路利良だったのは、幕末編の伏線回収と言えるかもしれませんが、それならば、明治編でもう少し両者の関係を描いておくべきだったように思います。隆盛と縁の深かった人物のうち、徳川(一橋)慶喜と勝海舟(麟太郎、安房守)と愛加那(とぅま)は登場しましたが、天璋院(於一、篤姫)が登場しなかったのは残念でした。来年の大河ドラマの予告は放送されませんでしたが、番組表を確認すると、来週日曜日(2018年12月23日)18時から予告番組が放送されるようです。

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