大河ドラマ『西郷どん』第43回「さらば、東京」

 ほぼ内定していた西郷隆盛(吉之助)の朝鮮使節派遣に大久保利通(正助、一蔵)は反対します。今は朝鮮を相手にせず、富国強兵に邁進すべきだ、と利通は力説します。隆盛と利通の議論は激化し、岩倉具視は仕方なく隆盛の朝鮮使節派遣を認めますが、岩倉の態度に激怒した利通だけではなく、岩倉も政府を去ると言い出し、三条実美は心労のあまり倒れます。岩倉はこれを利用して閣議を延期し、利通と謀って天皇に上奏し、朝鮮使節派遣中止の決断が下ります。隆盛は下野する決断をくだし、憤激して岩倉を問い詰めようとする桐野利秋(中村半次郎)たちを抑えます。留守政府の要人だった江藤新平・後藤象二郎・板垣退助も、隆盛に続いて政府を去ります。

 今回は隆盛と利通の激突が描かれました。利通と隆盛の対立過程はもっと丁寧に描かれるべきだったとは思いますが、隆盛と利通だけではなく、他の要人たちも含めて、演技はよかったと思います。隆盛と木戸孝允(桂小五郎)のお互いを尊重し理解しあったような会話は、薩摩と長州の提携のさいの絆があったものの、やや唐突な感を受けました。これも演技で説得力をもたせた感があり、何とも演者頼みの強引な回でした。全体的に隆盛を美化するような展開でしたが、大河ドラマの主人公だけに、仕方のないところかな、とも思います。

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    Excerpt: 皆さんこんばんは。今回は今年の大河ドラマ『西郷どん』第43~44回の感想です。まずはあらすじ。帰朝後、大久保利通(瑛太)と岩倉具視(笑福亭鶴瓶)はかたくなに西郷隆盛(鈴木亮平)の朝鮮派遣を反対するが、.. Weblog: Coffee, Cigarettes & Music racked: 2018-12-17 20:04